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初めてルアーで釣った魚

初めてシリーズ第2弾

小学校高学年でルアー釣りの魅力に取り憑かれ、月一でルアーも集めだし、小さなタックルボックスもクリスマスプレゼントでおねだりして、ボックスの6割くらいが埋まった頃、中学生になった。
”ルアー釣り秘訣集”には巻末に釣り場案内も出ており、町田から近いところでは相模湖・津久井湖・震生湖・芦ノ湖と載っていた。対象魚として、ブラックバス、ナマズ、芦ノ湖ではそれに加えてニジマス、ブラウントラウト、ホンマスとあった。ナマズが釣りたい釣りたいと思い続けてはいるものの、中学生になり、違った小学校から来た友達も増え、また、雑誌などで取り上げられることが多かったブラックバスがターゲットナンバー1になっていた。
相模湖には、横浜線で八王子まで行き、そこから中央線で相模湖駅下車と書いてあった。津久井湖は横浜線橋本駅下車、バスで北根小屋等で下車と書いてあった。芦ノ湖には町田から小田急線で小田原に行き、そこからバスか、箱根線で箱根湯本まで行き、そこからバスとあった。町田から行くには、震生湖が、一番単純だった。小田急線で大秦野まで行き、あとは歩くかバスと書いてあった。一番行ってみたいのは芦ノ湖だが、入漁料も要るし、少し遠いので、震生湖に行くことに決めた。

小田急線新原町田には急行が止まり、急行に乗ると大秦野まで1時間弱でついた。駅を出ると、バスターミナルがあったが、歩いて行けるなら歩こうと、駅前の店で道を聞いた。店の人は「歩けなくはないけど、バスの方が・・・」と言いながら道を教えてくれた。

歩き出すとすぐに川を渡る橋に出た。橋から覗くと錦鯉のデカイのがうようよ泳いでいた。そこでいきなりこれを狙ってみることにした。一番はじめに買った赤白スプーンを結び、投げた。何投目か、グンッ!というアタリと共に、何かがヒットした。それはもの凄い引きで暴れ回った。少しすると、水面に出てバチャバチャやり出した。赤白の50cmはありそうな錦鯉だった。その騒ぎを見て人が集まってきて、中の一人に「ココの鯉は飼ってるから釣っちゃダメだ!!」と怒られた。・・・と言われても、ファイト中にどうしようもない。そうこうしているうちにプンッとルアーが外れた。針が伸びていた。おじさんには少し怒られ、「すみません知りませんでした」と言って反省しつつ、震生湖を目指した。これがルアーで初めて掛けた魚だった。強烈すぎる。

駅から小一時間歩き、畑の中の道を上り、少し下ってくると、森の中に「池」のような震生湖があった。関東大震災の時に川を堰き止められてできたので、そう呼ばれているらしい。まわりには遊歩道があり、静かな感じがした。畔には1件だけボート屋兼雑貨を売っている店があった。大きさは周囲1キロもないだろうか。とりあえず情報収集に、店に行ってみた。少し話をして、パンを買ったら、すいていたせいか、「桟橋で釣ってもイイよ」と言ってくれた。

桟橋に上がると、湖の半分ほどが見渡せた。湖面に向かい、右手は開けており、左手手前にはブッシュ、奥にはそれこそ教科書通りの立木があった。当然左を攻めてみる。ルアーは、雑誌「釣り人」の鹿児島大学釣り研が出した釣れるルアー統計の第2位、ホテントット紫カラー。第1位はレーベルファーストバックDRの紫だったが、吉田釣具店には売っていなかった。ホッテントットを立木めがけてフルキャストし、リールをグリグリッと巻くと、もの凄い抵抗とブルブルッという感覚が伝わり、あっという間にルアーは見えなくなった。あまり沈めて引っ掛かったらヤだなと思い、しばらく巻くのを止めた。ゆっくりゆっくり紫のホッテントットがお尻を先に浮いてきて、水面にポツンと出た。またグリグリッと巻いて浮かせる。何度か繰り返し、もうほとんど手前、ブッシュの横を通過し浮いてきたくらいのタイミングで、ルアーの斜め下側に何か影が見えた。大きさは20cmくらい。尻尾と思われる部分の先っちょが黒くなっていた。ホッテントットはまた水面に出た。陰ももっと近づいてきた。「バスだ!」思わず叫んだ。初めて見る生バスだった。友達の間でもまだバスを釣った者はいなかったし、生きているバスを見たり触ったりもしていない。ホッテントットを浮かせたままにしておくとバスはもう少し近づきルアーをよく見た後、沈んでいった。嗚呼嗚呼~~~~

その後何度か同コースを引いてみたモノの反応はそれきりだった。

ルアーを代えようと、タックルボックスを見た。一番上のトレーに、最近買った2匹100円のカエルルアーが見えた。緑で小さなモノだった。今日に備えて、針を仕込んできていた。

それを取り出し、思い切ってブッシュに投げ込んでみた。カエルは着水と同時にゆっくり沈み、ピッピと引くとやや浮いて水面近くに来た。それを追うように下からバスの魚影が2つ現れた。そこでカエルを沈めるとそれを追うように沈んでいった。またピッピと引くと、次はもうついてこなかった。嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼~~~~

それきりそこでの反応はなくなり、店の人にコーフン気味に話をしてからお礼を言って、桟橋を降りた。そこから遊歩道を歩きながら釣りをしたが、その日はそれ以降何もなかった。

これが、私のバスとのファーストコンタクトになった。

 

その年の夏(中1の夏)、友人が、「相模川のジャリ穴にもバスが居る。」という情報を持ってきた。1週間後、相模川攻撃隊が編成され、昭和橋に向かっていた。自転車で。

町田から相模川までは自転車で1時間ほど、昭和橋に着いた。相模川の(津久井湖の下流ではあるが)上流部にあたるが、川幅は広く、橋も大きかった。橋の対岸にはジャリ穴ではなく、ワンドがあった。ワンドに降りていくと、丁度ルアーマンが居た。その頃ルアー釣りをしている人をそう呼ぶことが多かった。バス釣り、トラウト釣りという区分がそれほどあったわけではなかった。

ルアーマン氏は大きな両開きの(アムコの)タックルボックス一杯にプラグを入れていた。うわ!スゲ~~~!!ルアーマン氏にお願いして、タックルボックスの中身を見せてもらった。あこがれのルアーが山盛りのボックスを見て、「いつかは俺もこんなになりたい」と思った。ルアーマン氏はブローニングのロッドミッチェルのリールに、ガルシアフロッグを付けて、ワンドの対岸に浮いている木を狙って投げた。ポトンと落ちて、ス~ス~っと正に蛙が泳ぐように引いてくると、下から、震生湖のとは2まわり以上大きいバスっぽい陰が複数浮いてきた。ルアーの真下まで来たモノの、結局は食わず、反応はなくなった。

その日、自分たちが釣りをしたのか、その記憶はない。それでもルアーマン氏のことは今でも覚えている。それだけ衝撃が強かったのだろう。

相模川にバスが居るということは、バスがより近くに来たと感じさせた。何せ、自転車で行けるのだから。それから1夏の間に何度か場所も変えながら相模川に攻撃隊は出撃したモノの、釣ることはできなかった。ただ、夏の終わりにいった田名のジャリ穴では、死にかけのバスを捕獲し、初めて生きたバスに触ることができた。

 

その頃、バスは冬には釣れないといわれていた。深いところで冬眠状態で、餌は食わない・・・と。だから、秋が終わるとバスシーズンは終わりだった。

 

通っていた薬師中学校では2年生が林間学校に行くことになっていた。行き先は山中湖。ちょうどその春頃より釣り雑誌には富士五湖でバスが釣れるという特集が組まれ出した。そして山中湖でも、平野ワンドでバスが釣れると書いてあった。林間学校の宿を見ると正に平野ワンドに面したところであった。「やるっきゃないでしょ」って事で、雑誌に書いてあったヒットルアーをコツコツと買い集めることにした。中学になり、新聞配達のアルバイトをしていたので、ルアーを少しは買えるようになっていた。

ヒットルアーナンバー1は、セルタ、2g。メップス・アグリアブレットンなどの小型スピナー。中でもセルタが抜群と書いてあった。それらをいくつか買い、林間学校に臨んだ。

2日目の早朝、いつものメンバーは平野ワンドに立った。数メートル間隔に開き、思い思いにルアーを投げた。その頃の平野ワンドは、ほぼ水面までウイードが覆い、少しでも沈めると藻が掛かった。初めのうちはその藻が掛かったのをバスのヒットと勘違いし、思いっきり合わせ、ロストを繰り返した。とうとう最後のスピナーが無くなった。その頃友達は、セルタで、ファーストバスをキャッチしていた。それもほぼ全員。釣れてないのは自分だけ、しかもスピナーもなくなっちゃった。ヤバイ。で、タックルボックスを見て考えた。釣れていたバスはどれも小さく、15cmほど。ならば大きなルアーはダメだ。そこで目に止まったのは背中が緑で腹が黄色のヘドンタイガーカップ。それを結び、藻の切れ目にキャスト。グリグリッと潜らせ、フラフラッと浮かせる。グリグリ、フラフラ、グリグリ、フラフラ バチャ!水面が割れた。

何が何だかわからない。でもたぶんタイガーに魚が出たのだろう。そこでなぜだか一呼吸置いて合わせた。グッと重みが掛かり、乗った。それからは無我夢中で取り込んだ。ファーストバスだ!!しかもプラグで釣った。トップ状態で釣った。友達のより大きかった!!

もう嬉しくて嬉しくて。大事に大事にストリンガーに通した。リリースなんて考えない。持って帰って自慢しなきゃ。その思いで宿に無理を言って冷蔵庫に入れさせてもらった。

今思うと、トップのアワセが自然にできていた。その一呼吸は神様が知らせてくれたのか?自然にできていた。

バスは帰宅後、魚拓にとり、塩焼きにして供養した。おいしかった。

そのタイガーカップ(タイガーカブという言い方もあるが、その頃はカップと呼ばれていた)は今でも手元にあり、時折ニヤケを誘っている。

 

初めての・・・ルアー

しばらく釣りに行けそうにないので、釣りに関する“初めて”について書いていきます。

初めてのルアー
小学校3年で大阪・堺から東京の町田に転校した。堺に比べ町田には自然がたくさん残っていた。堺にいた頃に始めていた釣りも、釣り場が多く拍車が掛かった。
町田の住居は公団団地で、団地内の本屋でふと目に止まったのが、井上博司著「ルアーづり秘訣集」だった。その頃、なぜだかナマズに惹かれ、ナマズを釣りたくて仕方がなかった。秘訣集には対象魚別の狙い方や適したルアーも記されていた。それによると、ナマズは暗いところを好むため、“ヒカリモノ”が良い、とのことであった。
その頃町田は、小田急線と横浜線が乗り入れており、横浜線の駅名が原町田、小田急線は新原町田となっていた。新原町田駅にほど近い場所に「吉田釣具店」があり、母親の買い物に連れて行ってもらっては、その店を覗いていた。店は小さな作りで、餌釣りの道具と少しのルアーを置いていた。中年の女性姉妹がやっており、釣具店としては珍しかった。古き良きたたずまいと、常連客、ヘラブナの餌のにおいのする釣具店であった。そこで母親と約束をして、「良い子で居たら、月1つルアーを買ってもらえる」事になった。我が家はその日食べるものに困るほどではなかったが、決して裕福な方ではなく、当時でも1つ1000円以上するルアーは、小学生にはおいそれと手の出る品物ではなかった。月一ルアーが決まってからは、秘訣集がすり切れるほど読み、どれを買うかを楽しみにしていた。

いざ、その日、吉田釣具店のウインドウを覗くと、プラグ、スプーン、スピナーが並べられていた。ナマズが釣りたい=ヒカリモノ=スプーンという図式ができあがっていたので、特にスプーンを入念にサーチした。アブのトビーアトムダーデブル

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クサモンダイワオリムピックのセット・・・

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どれも魅力的ではあるが、ダイワ意外は値段も良い。でも、今のところダーデブルの赤白の曲線が一番かなぁと、さんざん迷ってふと顔を上げると、壁に掛かったいわゆる安物ルアーが目に入った。色はダーデブルと一緒の赤白。我が家の経済状況を何となく知っている自分としては、あまり高いものを買ってはマズイという、何となくひねくれた思考回路(チキンライスの歌詞がズバリ当てはまる)もあり、釣具屋のオネイサンに、指を差して、「これでもナマズ釣れますか?」と恐る恐る聞いた。「これね?」と言って手に取らせてくれた其れは、裏返すと、銀色の“ヒカリモノ”であった。「釣れると思うわ」という後押しもあり、生涯初ルアーは名もない赤白スプーンとなった。

初めての・・・

年がら年中釣りに行ってますと、釣り納めや釣り初めといったモノをいつにするのか、またわざわざそ う思う必要があるのかと考えます。
しかし、昨年(2015年)は、強制的に釣り納めとなりました。

12月30日、朝、いつものように裏戸湾に様子を見に行く。潮は上げ、もうすぐ満潮になろうしており、普通の足場は水没。やや高い、それで、可能性のある場所に入る。気温は昨日に比べかなり下がって いる。昨日(29日)にもここに来て、エバを1つ釣っていた。

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ルアーはオーバーライド。「気温も低いし、やや沈めて・・・」とまたオーバーライドで底を小突く。何度かやってみるも、反応無く、ならばと、トップ(ヤマトJr)に代えて沖目を狙ってみる。潮は右から左に流れている。正面に投げ、やや流されながら、パチョン・パチョンと引いてくる。とりあえずチヌ狙いのイメージ。パチョンパチョンバショ!!
出た!チヌだと思い、合わせずそのままにしておくと、グ~~~っと引き込まれた。「1発で乗るなん て!」ややビックリしながら寄せに掛かると、いきなりジャンプ!「チヌじゃないじゃん、シーバスだぁ」 それでもそれほど大きなサイズではなく、寄せてきてキャッチ。あまり期待してなかっただけに嬉し い。

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もう1投すると、また出た!でも乗らない。出た!また乗らない。今思うとこれが地獄の誘いだった。
出たところは、先ほどのシーバスの場所より左岸奥寄り。次の1投、出ない。もっと奥まで入れた次の1投、出た!乗らない。その後反応は途切れ、奥側に移動することに。
階段を上がり、堤防の上を歩く。普段もそうしており、別段何ともない感覚。目は、魚を探しながらやや遠くを見ていたら、スカッ!と、足を踏み外した。
その後は何かにつかまれるわけでなく、気付いたときは「浮いてる、落ちてる」的。そのまま地面に ドン!地面は拳大の石が敷き詰められている。右半身を下に落ちた。意識はある。落ちた瞬間は息ができない。「昔鉄棒から落ちたのと同じだ。しばらくすれば回復する」とわりと冷静。30秒ほどだろうか、息ができるようになった。手は動くのか腕は・・・手も腕も動く、折れてない。背中が痛い。仰向けに寝てみると、余計に痛い。また横向きになり周囲を見渡してみると、もうすぐ潮がここまで来そうな水位、ヒップバッグに入れていたルアーは落下の衝撃で散らばっている。「これをタックルボックスに入れるのはしんどいな」と思っていると、近くに発泡スチロールの適度な大きさの箱を発見し、それに入れようと、取りに歩く。足も痛いが、何とか歩ける。拾って戻り、ルアーをかき集め、「水が来る前に」と階段を上る。結構キツイ。階段を上りきってそこに腰を下ろすと足下にロッドがあり、折れていない。しばらくその体勢で座ったまま居る。徐々に痛みが増してくる感じ。このままいたらここで動けなくなると思い、車まで移動する。なんとか車までたどり着き、座って、リクライニングしてみる。しかし余計に痛い。席を直立に戻し、しばらくそのままでいる。痛みは増してくる。救急車を呼ぶか、病院に行くか、うちに帰るか、いろいろ考えを巡らせる。一番怖いのは、病院に行って、入院させられて、船に乗れなくなること。年末だし、外科もあまり思い浮かばないし、救急病院も変なところ連れて行かれちゃったら困るし・・・うちに帰って、しばらくしたら治るかも・・・で、動けるうちに車で家に帰ることに。右手はまともに動かないので、あまりカーブのない道で帰ろうとゆっくり発車させる。道の凸凹による振動も痛い。曲がるときに振り返ることができない、ミラーで慎重に確認し曲がろうとするが、ハンドルを回すと痛い。ゆっくりゆっくりソロソロ帰る。幸い年末の早い時間帯なので、車は少なく、わりと自分のペースで走らせられる。いつもより遅いペースで帰宅。車から降りるのが大変。ゆっくりゆっくり体の方向転換をし降りる。家に入って、さぁ、どこに落ち着くか・・・とりあえず自室のリクライニングチェアに腰掛けてみる。普段ならイイ感じのチェアも、やや深く、痛みが走るモノの、体勢変換もできない。そのまましばらく居ると、痛みが薄らいできた。テレビを付けようとするが、リモコンに届かない。エアコンのコントローラーにも届かない。服装は出かけたまま。トイレにも行きたいし、咽も渇いた。いろいろな欲望が出るが、動けない。体を起こそうとするが、とにかくちょっとでも動くと痛みが走る。息が切れる。で、激しい呼吸をすると、また痛い。でも、とにかく立ち上がって、することしないとダメだ。本当にスローに、少しずつ、なるべく痛みを感じないようにユルユルとまずは深く腰掛けていた状態から、体を起こす。痛いのを我慢して何とか起こした。ここでまた呼吸を整える。汗がダラダラ出てくる。ここから立ち上がるにも、何かに掴まらないとできない。障子の桟に指をかけ、ユルユルと立ち上がる。ふぅ!立ち上がってしまえば痛みは少しマシだ。まずは2重に履いていたズボンの1枚を脱ぐ。これも激痛との戦い。トイレに行き、水を少し飲む。できるだけ動かずにすむように、コップに水を入れ部屋に戻る。エアコンを付け、テレビを付ける。チェアの腰の部分に枕を入れ、深く腰掛けずに済むようにする。テレビは年末番組をやっていた。またチェアに腰掛けようとするが、痛い。何とか体を沈めて安静にする。ここでSNSに報告する。すると、友達からは、「とにかく病院に行け」という励ましレスが多く来る。この段階でも恐れていたのは、「骨折→入院→船に乗れない」事で、とにかくもう少し様子を見てみようと思っていた。

食欲はなく、昼食は席に着いたモノの吐き気が来て食べられない。この年末になんと情けないことか。と思うモノの、どうしようもない。結局昼食時に立ち上がった以外ずっとチェアに沈んだ状態で過ごした。

夕方になり、少し食欲が出たモノの、結局はシリアルを少しかじっただけ。夜になって、布団に横になるも、痛くて体勢がとれない。まず仰向けは絶対無理。左を下にコーマの姿勢をとってみるモノの痛い。しかも、一旦寝てしまうと、立ち上がれない。1時間ほどもがいて、やっと立ち上がった。こんな時に何かあったらそのまま死んでしまうと変な覚悟が生まれた。仕方がないので、布団や毛布、枕を組み合わせ、チェアに寝床を作った。これも痛い痛い。それでも何とか寝る体勢が作れたので、夜中に咽が渇いてはいけないので、枕元に水を置き、寝てみる。体を沈める瞬間は痛みが走るが、しばらくすると薄らぎ、そのまま少し寝た気がした。痛みでパッと目が覚めると、2時間ほど経っていた。それからは寝る起きるを2時間間隔ほどで繰り返し、朝になった。

1晩経ってみて、痛みはなくなるどころか、少し増した感じもあり、SNSからはちゃんと病院行けという励ましもますます届いており、病院に行くことを決意。ネットで、「高知市・外科・担当医」と検索し、担当医を紹介してくれるサイトを見つけ、電話してみる。「たぶんオネイサンが出てくれる」と期待したモノの、男性の少し冷たそうな声で「どうしました?」と聞かれ、事情を説明し、「検索するので少しお待ちください」「○○外科、○○外科がありますが、どこがイイですか?」と聞かれたので、「○○外科」(以前一度痛風で診てもらった高知市内では大きな整形外科)とこたえると、「少しそのままお待ちください、今受け入れを聞いてみます」「今立て込んでいて、受け入れできないそうです」と言われ、「では次の○○整形脳神経外科をお願いします」この段階でももう藁にもすがる気分。「今は混んでいるので1時間後くらいに行けますか?」「行けると思います」「思いますというのは?」「車が運転できたら・・・・です」「・・・では困るんですが・・・」「なら行きます、なんとしても」「では病院にお伝えします」「ありがとうございます」で、行くことになりました。でも、なんか冷たい対応だったなぁと思いながら、支度をする。昨日だいぶ汗をかいたので、下着を取り替えたい(風呂に入っていない)が、Tシャツを脱ぐのが大変。何とか着替えて、車に乗り込むのが大変。ドアを閉めるのも大変。バックでは後ろをミラーでしか確認できない。それでもユルユルと出発。なるべく広くて、車が少なくて、凹凸の少ない道を選びゆっくりと行く。地図で確かめたが、始めて行く病院で、こんな時なので、道を迷いたくない。一番確実そうな道を選び、行くと、うまい具合に駐車場の前に出た。車はほとんど停まっていない。そこからすぐに夜間入り口があるが、とりあえず昼間だし、正面玄関まで行くと、「夜間通用口に行ってください」と書かれてあった。痛いのに無駄な動きをしてしまった。夜間通用口から入ると、受付らしいところが見当たらない。車いすを押している看護師風の人に聞くと、ここに居てください。今行ってきます。お名前は?と、きれいに対応してくれた。しばらくその前にいるが、座ると立ち上がるのがしんどいので、立ったまま。

呼び出され、問診で状況を説明する。とにかくという事で、レントゲンを撮る。正面とやや斜めで撮るが、その姿勢も辛い。取り終わり、また待っていると、先生が前を通る。次々と急患がやってきている。1度目、「何本か折れてる・・・」と言ってだけ通り過ぎる。2度目、診察室に戻りながら「四本は折れてる」と言って通り過ぎる。また診察室に呼ばれ入ると、「写っているだけで四本、ココとココと・・・」「折れてるとなると、骨はそのままでもいいけど、肺が心配。CT撮らせてください」

50年以上生きてきて、初めて“骨折”をした。しかもタイミング的に最悪。嗚呼情けない。

CT室に移動して、ベッドに横になってと言われるが、これがなかなかしんどい。しかも、手を頭の上に伸ばしてって・・・これがたまらなく痛い。痛みに耐えながら約5分。何とか終了し、また診察室に呼ばれ、「今のところ気胸はないし、出血もない」と言われ一安心。ここで、「もうちょっとしたら船に乗るのですが・・・大丈夫・・・ですよね?」「どこへ、どれくらい?」

「遠洋へ、2月」「・・・・ま、100%大丈夫とは言えないけど、この状態なら乗れなくはない。ただ・・・・はっきり言って使い物にならないでしょ?こんな状態じゃ。そこらは上司と相談してください。次3日にもう一回診て、判断しましょう」ということになった。

一番ヤバイ入院はなかった。痛み止めと湿布とコルセットをもらい帰宅。帰宅し、痛み止めを飲むと、多少なりとも痛みは和らいだように思えた。

そのまま年は暮れ、新年となった。元旦、痛みは多少おさまった気がするが、それでも痛い。結局1日チェアでテレビ三昧。一度だけ外出、初詣に神社に行ったきり。

2日、この日は朝からクラブのOB新年会。暗いうちから出発し、集合場所へ。痛いけど何とか運転できる感じ。しばらくすると皆集まって、久しぶりの顔合わせ。その後釣りたい者は釣りをし、しない者は見ていると、ニゴイとバスが釣れた。暖かいとはいえ、なかなかイイ感じ。一通り釣ると、することもなくなったのが釣り終了。みんなでハンバーガー屋へ移動。セットを頼みダラダラ過ごす。昼過ぎ、そろそろ鎮痛剤の効き目が薄れてきて、痛み出したくらいにお開き。ま、皆さん、それぞれの分野で活躍しているようで良かった良かった。

3日、朝から病院。行ってみると、前回とは違う雰囲気。先生も違い、また一から状況を説明。レントゲンを撮って、気胸や出血はなし。7日に、もう一度この前の先生に診てもらうことに。

4日、病院の診察結果を持って、職場で相談。日に日に良くなってはいるものの、まだ布団でまっすぐ寝れない、気胸と出血はとりあえず心配ない、1ヶ月ほどで痛みはなくなる等の話をし、検討の結果、今回の乗船は見送ることにし、陸勤務が決まり。

5日、船の部屋を空けるために船に出勤。結構手こずると思っていたが、意外とすんなりまとまり、掃除もして、部屋が空になった。なんだか寂しい気分。ただ、荷物の上げ下ろしをしたために、痛みは多少増した感じ。午後からは家で静養。

6日、1日静養。

7日、午前中病院。レントゲンとCTを撮って、診てもらう。肺に少し血が溜まっているものの、想定内というか、四本も折れている割に少ないらしい。折れたときのズレが小さかったので少ないのか?とりあえず気胸もない。次は2月に入り診せるとのことで病院終了。2週間分の痛み止めをもらった。

午後は船の仕事の引き継ぎをして、終了。帰り際に現場に行ってみる。合う人合う人に聞かれるので、落ちた高さを測ってみる。メジャーを伸ばすと・・・・・・・・4m。結構な高さでした。

8日、陸勤開始。1日疲れた。

9日、乗船の日、引き継ぎ忘れ等をチェックしに船へ。

11日、船が出港。見送るより送られる方がいいなぁと思った。

今思うと、落ちたことはアンラッキーではあるものの、落ち方、落ちたあとの怪我の具合は本当にラッキーでした。よくこれくらいで済んだなと思えるくらい。頭から落ちていたら死んでたかも。落ちた場所がフラットでなく突起があってももっと大けがになっていたはず。そして、あばら四本で済むくらい丈夫に生んでくれた両親にも感謝。強制的釣り納めと強制的初釣りお預けとなりましたが、暫くは養生して、完璧に治したいと思います。

雷魚が増えた

よく行く十市の池で、ここ数年雷魚が増えたように思います。

十市の池は、10年ほど前の台風で、池の水位が一気に上がり、繁茂していた蓮が水面下に。その影響で、ほとんどの蓮が枯れてしまい、今では岸際にほんのわずかに残っている(コレも有志による保護や増殖のおかげ)程度で、見る影もない。それまでは、真ん中の深い部分を別にすると、水面を探すのが難しいほど。そういう状況は、勝手な素人判断で雷魚の楽園のように思えるのですが、その頃より雷魚がよく釣れるようになったなぁと、思っています。釣り方が変わったとか、そういうのもあるかもしれませんが、池全体に雷魚が多いなぁと感じるわけです。十市によく来る友人たちに聞いても、「よく釣れるようになった」という反応が多いです。なぜでしょう?今の環境の方が雷魚向きなのかも?一時減ってしまったのに、また復活してきてることは、まぁ、喜ばしいのではないでしょうか?外道で釣れるとやっかいな面もありますが、本気で釣るとなるとなかなか好敵手というか、難しい面がある魚ですし、魚の動きが速く瞬発力がすごい。何よりデカくなる。

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私はバス釣りをしているので、雷魚は外道ということになるのですが、バフッという捕食音からジャンプしたり回ったりする雷魚のファイト、嫌いじゃないです。しかし、デカイのが掛かっちゃうと、バス用タックルではなかなか寄せられず、バレるのはまだマシですが、ラインブレイクが辛い。雷魚の口にルアーを残しちゃった嫌悪感と、ルアーが無くなった喪失感。だいたい、一番お気に入りのルアーから使ってるわけですから、無くなったらイタイ。増えてきたという雷魚ですが、それで死なせてしまっては・・・来シーズン以降、十市でバス釣りするときは、「雷魚もそこそこ釣れる」を前提にタックルを組むことが必要かな?特にラインはそれなりに太いモノを使うのがよさそう。

 

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たまにですが、雷魚バリバリのタックルを振っている人も見かけます。そういう人のラインは細紐のよう。
もう一つ、雷魚がやっかいなのは、取り込んでから、ぐりぐり回ってなかなかフックを外させてくれないことと、ガッツリ閉じて、なかなか口を開けてくれず、無理矢理口を開けようにも何か道具がないと怖くって・・・そうこうしているうちにフックが折れちゃったり伸びちゃったり。スピナベなんかそれでワイヤーをギョニュグニュにされたり・・・

で、ここ数年よく釣れるようになった雷魚ですが、私なりに考察を・・・
雷魚というとフロッグのイメージがあるのではないでしょうか?そのせいかどうかは解りませんが、雷魚、フロッグをよ~く見て、戻っちゃうことが多いような。スレてしまっているのかな?あの動きや形に飽きちゃってるのかな?とも思いますが、それより何より、わりと蛙より魚が好きなんじゃないか?と思うことがあります。蓮の無くなった十市の池で、主にバス用に使っているのはクランクベイト、バスベイト、スピナーベイト、ウイードレススプーン。コレらにもの凄い勢いで出る雷魚が居るんです。ウイードレススプーンなんて、それなりの高速でバンバン引いてくるのですが、それを引ったくっていったり。フロッグをスローに、チョンチョンとやって食わせる、動きの遅い魚というイメージでいるとビックリするような早さを持っています。ま、当然ですよね、自然界で生きているフィッシュイータの魚なのですから、餌より早く泳げなくては死んでしまいます。
本題に戻しますと、フロッグで、あれほど苦労する雷魚も、クランクやスピナベではわりとイージーに釣ることができる。それはキラキラ動くモノへの反応ではないかと思うのです。クランクなら、それにラトル音もあると思います。場所も、完全なオープンウォーターに居たりもする。今まで語られてきた雷魚のイメージをもう少し、バスよりにシフトすると、イイ釣りができるかもしれません。
但し、コレはもしかしたら雷魚界のタブー破りになるのかも・・・・
「雷魚というのはリリーパッドなどの非常に厚いヘビーカバーのなかで、ゴッツいタックルを使い釣るもの!」みたいな不文律があるなら、雷魚釣り好きの皆さん、すみません。私が勝手に思っている雷魚のイメージを書いてしまいました。

上にも書きましたが、魚がデカくなり、ファイトもバスに比べ瞬発力が強いので、バスタックルでやっているとラインブレイクが起こりやすいです。なので、私の自戒も含めて、雷魚の居るフィールドでそれなりの可能性があるなら、太いラインを使いましょ!来シーズンからは私も実践します。

餌釣りも楽しい

大阪に出張があり、帰りの便を遅らせて釣り堀で釣り。
子供の頃はおっさん掛かってて、よく釣堀に行っていました。
高知に来てからはいわゆる「釣り堀」がないこと、自然の釣り場が多いことなどからやってませんでした。
今回出張が決まってから、ネットで大阪近辺の釣り堀を検索したところ、駅からも歩いて行けるところを見つけ、行ってみました。
千里にある、南千里公園の中の池が鯉釣り堀になっているらしい。貸竿+餌を含めて1日1000円だそうで、良いかな。

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池に着いたのは11時頃。管理事務所に行っても人がいない。しばらくするとおじさんが来た。釣りをしたい由を伝えると、「ヘラ釣りの経験は?」と聞かれたので、「ちょっとやったことあります」と答えると、それなりの道具を選んでくれた。で、餌を練ってくれ、竿立てとタモ網を持って「ついてきて」という。付いていくと、「ここらがよく回ってくるようです」と言って竿立てを用意し、底取りまでやってくれる。「鯉はヘラと違って底で食いますので」といい、水深に合わせて浮き下を調整してくれる。見ると1・5mほど。「結構深いんですね、さっきあっち(管理事務所の前)では底が見ていたのに」というと、「だいたい腰くらいはあるけど、あっちは土砂の流入があって浅くなってしまいます」と丁寧に説明してくれた。

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釣り開始。1投目。しばらくすると浮きがピクっと動いた。合わせると何もない。しかもエサが残って付いてくる。え!みたいな感じ。練り餌にしては餌持ちが良すぎる。
ふと見ると、足元には小さな魚やエビがたくさんいる。池の環境は良好のようだ。
また、色鯉も入っているようで、そちこちで見ることができる。試しにその前に餌を入れても、無視、または嫌う。「結構スレてんなぁ」
アタリはたま~にあるものの、釣れないが続き、入れる場所を変えていく。オモリはウキの浮力より重いので、浮き下を変えなければ、浮きのトップの出る長さで水深の深い浅いがわかる。
正面はやや深く、手前は浅い。また、左は浅く右が深い。何度か打ち返していくと、正面やや右側にピンで深いところがあるのを発見。「変化でしょ」と思いそこを重点的に攻めてみる。この頃より曇り空だったところから雨が降り出した。パーカーのフードをかぶり集中していると、浮きが軽く食い上げられ、ス~ッと横移動を始めた。合わせると、一瞬グッときて魚が水面に。バチャバシャと軽い引き。鯉か?でも鮒っぽい。ネットに入れると小さな鯉。でも、まぁ釣れた。ボウズ回避とともに集中力アップ。

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次の1投にも小さなあたり。合わせるとまたも子鯉。乗ってきたァ!

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しかしその後あたりは遠のき、集中も切れてきた。周りを見ると、ポツポツつてている。池には6人の釣り人。割と均等にあたっている。

結局餌がなくなるまでやったものの、以降は釣れす、お腹もすいたので終了。
楽しかった。たまには餌釣りも面白い。
また機会があればやってみたい。

帰ってきました

2ヶ月間の航海を終え、昨日帰国しました。
途中、太平洋上でマグロ延縄漁業をやり、ハワイに寄ってきました。
沖ではイカ釣り、ハワイではピーコックバス釣りをしてきました。
イカもピーコックもイマイチでしたが、一応顔を見ることができました。

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で、帰国してすぐに釣りの虫が疼き、早速チヌ釣に。
ボトムではアタリのみの終わり、トップで3枚+1エバでした。
まずまずかな?

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これからぼちぼち更新してきます。

しばらく

いつものことながら、そんなにマメに更新していたわけではないですが、あすより約2月、船に乗ります。従って、更新は滞ります。
帰ってまいりましたらまたご挨拶し、ゆっくりではありますが、更新していきたいと思っております。

アカメ釣り随筆

「高知のアカメ釣り」というタイトルなのに、バス釣りやチヌ釣りネタばかりでアカメのネタがほとんど無い。このページを始めてからアカメを釣っていないのが原因だが、心苦しい。
アカメ釣りについて、いろいろ書きためていることを加筆修正して、少しずつここに出していこうと思います。
まず第1弾。始まり始まり~~
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色々あって、アカメが釣りたくなった。
高知に居るのだし「いつかは」と、ずっと思っていた。
でも、なかなか釣れる魚じゃないとも思っていた。夜釣りだし、気が狂ったようにしないとだめなんじゃないかと決め込んでいて、手を出さないでいた。

高知に移り住んでちょうど20年になった。

高知成人式を自分で祝うには何が一番か・・・釣り・・・バスのロクマル、コイツはここ数年
追い続けていてなかなか巡り会ってない。

アカメ、そうだ、アカメを釣ろう。
そう思ったら居ても立ってもいられなくなった。釣りたくて釣りたくてしかたがなくな
った。ネットで情報をかき集めた。家にある釣り雑誌のを片っ端から開き直した。知り合いで釣ったことのあるヤツがいたので、訪ねて様子を聞いた。オークションでわかりもしないのにそれっぽいタックルを買い漁った。

大学は東京水産大学に通った。船乗りコースに進み、大学卒業後の専攻科で、オーストラリアに船で行った。その時、アカメの近種であるバラマンディー釣りに少しだけ触れた。
フリーマントルに入港して早速地元の釣り新聞を買った。バラマンディが釣れだしたと書いてあっ た。翌日の自由行動の時、ヨネちゃんと2人でボートを借りて釣りに出かけた。こちらには小型船舶の免許制度がないのでフリーパス。一応4級(当時)は持ってるけど・・・
専攻科同級生の中で自分の他にルアー釣りをしていたのはヨネちゃんだけだった。だから、一緒に釣りに行こうということになった。でも現地で勧められたのは餌釣りだった。郷に入れば郷に従えで、エサとしてエビを購入し、ポイントも教えてもらって出かけた。手釣りだ。
1投目、いきなりコツコツとアタリが来た。軽くアワせて巻いてくると、軽い手応えがあった。上がって きたのはイシモチ。25cmくらい。日本のイシモチと見かけは一緒。調子イイじゃんと思いながら続け てやったが、それ以降何の音沙汰もなかった。借りたボートは14フィートのアルミ製。5mのワニ咬ま れたらひとたまりもないなぁと思ったら怖くなった。2時間ほどでエサが無くなったので終了し、ケアン ズの街をまわった。町中の公園にペリカンが群れが居たり、自然が近いことを実感した。結局バラマンディーは姿も何も見ずだった。
アカメ・・・・の前にスズキ釣り。

バス釣りに飽きたわけではなかった。でもOさんの影響が一番強かったと思うが、アカメが釣りたくなった。それに付随して海のルアー釣りも本気でやりたくなった。2007年から2008年の冬、バスが しばらくあまり良くない時期でもあるので、近くの海から手を出し始めた。仕事帰りにちょくちょく竿を 出した。やり始めて数日、いつもの場所に入ると沖でボイルしている。ここからは届かない。対岸の防 波堤に行けばすぐ足元だ。ルアー一つぶら下げて、その場所に行った。足元にいるかもしれないの で、慎重に近づき、水面に顔を出さないようにチョイッと投げた。5mほどか。す~~っと引いてきて、 もう足元って時にソイツは下からいきなり浮き上がってきてルアーを吸い込んだ。9cmのミノー(マリア・ザ・ファースト)を軽く 飲み込んだその口はかなりデカかった。と同時に反転した。ジイッ!とドラグが出た。ラインはPE1.5 号にリーダー4号を組んである。たぶん大丈夫。1発ジャンプしたが、なんだか体が重そう。引きもそ
れほど強くなく、わりと楽にランディングできた。シーバスの81cm。ただ、片手で持つのが辛いくらい 重かった。タイリクでもなくヒラでもない、本スズキというかマルスズキというか。家に持ち帰り自慢し た。

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娘から少しは尊敬された。だって今までバスは持って帰ったことないし。料理して食べた。むちゃく ちゃ美味かった。こんな美味しいスズキを食べたのは初めてだった、ってかスズキがこんなに美味い とは思っていなかった。調子こいて次の日からその場所に通った。というのも、取り込みの際、同じサ イズが数匹付いてきていたから。でもその場所はそれきりだった。

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その後、帰り道で有望そうなところを少しずつ探していった。とある川の合流点、いきなりドラグが なった。かなり強い。シーバスより早い。なんだコイツは?寄せてみると、コチ。マゴチの60クラス。ルアーはバスデイ・レンジミノー・こ れも持ち帰り、鍋にして食べた。美味しい。海釣りはこれが嬉しい。

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春になり、海もやりながらバスもやる日が続いた。休みの朝一、海に向かうかバスに向かうか悩む日が続いた。とある雨の朝、家からほど近い漁港に行った。今まで気づかなかったが、堤防を越える とこぢんまりした港があった。防波堤の先にテトラが打ってあり、そこに川が流れ込んでいる。見るか らに美味しそうなポイントだ。ルアー作りのページで知り合った高知の人からもらったペンシルを投げ る。垂直立ちのこのペンシルはロッドアクションに良く反応してくれ、立て攻めも横攻めもできるなかな か使えるヤツだ。テトラの脇を通り過ぎようとした瞬間バッコ~~ンと水面が割れでかいシーバスが 半身以上水面に躍り出た。しかしルアーは引き込まれない。しばらくそこに放置し、またアクションを 付けるが、それ以降反応はなかった。「デカイよデカイよぉ」と独り言を言っていた。80は確実、見た 感じメーターありそう。その後ミノーやバイブを引くも反応なし。しかたなく引き上げた。でも、ココはマ
イポイントとして有望だな。家から近いし。
次の週末、またイイ感じに曇り気味。前夜には少し雨も降った。先週のポイントに入る。まずはテト ラの際を遠目から探る。先週デカイのが出たのとは反対面だ。数投目、ボゴッと水面が割れた。ルアーはトリックダーター。なぜだかコレを付けていた。合わせて少しやったらいきなりバレた。70くらいかな。気を取り直し、テトラに上がり、前へ前へ打っていく。テトラの曲がり角でテトラの沖側を引くコースに投げた。ルアーはマイティーペッパーの90F。少し潜ったところでゴン!!かなりデカイ感じの当たり。と同時にドラグが鳴る。ジジ~~~~~~少し走って止まった。と同時にラインがテトラに擦れる嫌~~~な感じが伝わってきた。ラインはPE1.5号。使い始めたばかりで、どこまでイケルのかわからない。雑誌等によればPE1.5号はシーバスでは超大物用のようだ。ただ擦れに弱いPEなので、慎重に、だましだまし寄せてみる。たまに走る。少し寄せる。それを繰り返す。たぶん先日の魚だと思う。だとしたらかなりデカイはず。バラしたら相当のショックがある。慎重にというかビビリが入る。何度か走られ、寄せるを繰り返したらプンとラインがテトラを外れる感じが伝わってきた。ラッキーと思い、寄せにかかる。魚もだいぶ疲れてきた感じ。でもたまに走る。二度とテトラに入られないように止める。ギラッと魚が光る。デカイ!!が、もう力はない。寄せてくる。太い!タイリクだ。針はガッチリ掛かっている。テトラの上だがネットもギャフもない。ハンドランディングしかない。バスのデカイの同様、親指一本では弾かれるのでグーで掴みにかかる。4本指を口の中に入れキャッチ。体の半分くらいは持ち上がるが片手では限界。ロッドを足に挟み両手でランディング。重い!!何とか引き上げ、テト ラをゆっくりわたり、防波堤に戻る。その頃にはもう魚は動かなくなっていた。写真を撮り長さを測る。93cm。シーバスの自己記録更新だ。まぁ、タイリクなので、タイリクの記録はコイツ、マルは以前に釣った89ってことにしておこう。リリース不能なので持ち帰る。

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家で重さを量ろうと思い、体重計に乗せるが上手く測れない。しかたがないので、先ず自分が体重計に乗り、次に魚を持って乗る。その時の差が魚の重さってことで、計測すると6.3Kgだった。
しばらくして体がなんだか熱っぽくなってきた。今日は十市の池の清掃に行くって連絡してあるのに・・・体温計で測ると38度を超えている。大物の祟りか!清掃は欠席を伝える。
その日は1日寝ていた。夕方何とか体が楽になった。魚を捌いて食べたが、あまり美味しくなかった。前のヤツが美味しすぎたのか、タイリクだから美味しくないのか、湾内だから美味しくないのか、季節的なモノなのか、居付きだから美味しくないのか何が原因かはわからないが、とにかく前のに比べて味は落ちた。
その後、頭の中はスズキに熱を上げ、アカメは少し下火になっていた。家の近くの川の河口に何度が出かけその度にシーバスやキビレが釣れた。潮のタイミングを間違えなければそこは確実に反応してくれた。ある朝、そこに入った。1投目。とりあえず岸際から狙っていく。上手く岸壁ギリギリ に投げることができた。ルアーはTDペンシル。しばらくステイさせ、アクションを加える前に水面が割れた。ボゴッという音と共にルアーが消えた。反射的に合わせた。乗った!いきなり走り出した。 ドラグがキュキュキュキュと鳴った。デカイ!!!水面に背びれが見えた。ガチッと立った背びれに斑点が見えた。タイリクのデカイのかな?そう思いながら引きに耐えていた。ただタックルにミスがあった。昨晩、同じところでキビレを釣っていたので、バス用のスモールプラグを投げる、柔らかいベイトロッド(今で言うベイトフィネス)で投げていた。ロッドは根元から曲がり、全く役に立っていない。ライン
は12ポンドのナイロン。まぁ大丈夫だろう。また走り出した。ロッドを直線にされる。ドラグが出る。フッと軽くなった。残念、バレた。掛かりが浅かったか。もう少し張りのあるタックルだったら獲れていたかも。小さく見ても80はあったはず。
シーバス釣りといっても、川に行くことが多い。サーフは大きすぎて絞り辛いというのが正直なところだ。それに高知だと川のポイントに事欠かない。小さな川だと上手くいけば対岸まで探れる。橋脚やかけ上がりなどポイントも解りやすい。そんなわけで川によく行ったし、実績も上がった。で、よく言われていることだが、海の魚には上げ潮がよいらしい。沖から岸近くに押し寄せてくるからだと本にはよく書かれている。が、自分の実績で言うと圧倒的に下げ潮がよい。これは川でバス釣ってるときもそうだった。並木さんも下げの潮が効いてくるときが良いタイミングだと言っていた。普段あまり流れのない川で、下げ潮は流れを作ってくれる。逆に上げ潮は流れを止めてしまう。だから川では下げにかかると魚の活性が上がるような気がする。もう一つ、下げが嫌われるのは水位が下がり、魚が居なくなっちゃうと思われているからかもしれない。が、意外と下げの底が良かったりする。下げ切ってもまだ水がある所はそれなりに水深もあり、または流心であることが多い。普段は届かないところまでルアーが届くというのもあるかもしれない。とにかく下げ底はチャンスであると思っている。
お帰りフィッシングの場合、竿を振れるのは長くて30分。ほんのピンしかない。その時間をいかに 有効に使うか。つまりポイントをいかに絞るかが重要だ。で、先ほどの下げ、または下げ底チャンス 理論を、帰宅時間にリンクさせるとけっこう楽しい思いができる。下げチャンスというのは川がらみの ことで、海では上げが良いことが多いと思う。だから、その日の帰り時間が下げであれば川のポイン トに、下げ底近ければ川の深いところに、上げであれば海のポイントに入る。そして水深にマッチした ルアーで攻めると、けっこう釣れるモノだ。
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ってまだアカメ釣りになってませんが、第1回目はここまで。無駄な長文失礼しました。

前後しますが

7月18日には地元釣具店ランカー様のチヌ釣り大会が予定されていたのですが、台風11号の影響で中止。結構まじめにプラしてただけに残念!!
HPをみると、同日より岡林釣り具様のチヌフォトダービーも開催されることとなりました。これにも毎年参加していてかなり上位に入っている。今年は優勝!と思っております。
18日、岡林釣り具、上町店オープンと同時にエントリーをして、その足でチヌ釣りに出かけました。

まずはランカー様大会用にプラして見つけた場所。対岸には人がいる。車を停めて準備していると、対岸にいた人が上がってきた。「釣れました?」「はい何とか60くらいのが1本」「あ、シーバスですか?」みたいな会話をして入る。

水は濁っている。これは良いかも。で、定番ドライブクロー2インチのあめ玉リグにして、カラーは水色を考えてチャートにしてみる。1投目からそれらしいアタリがあるが針掛かりはしない。ジグヘッド系と違い勝手に掛からないのかな?と思いもう一度キャスト。またアタリがあり、聞き気味に合わせると“乗った!”で、結構重い引き。ラインは変えているが、やや不安もあるので、ドラグをユルユルにする。慎重に寄せ、近くにある上げられそうな所に誘導し、キャッチ。まずまずのサイズ。ダービー開始早々縁起が良い。測ってみると、39cm。しかし、大会の規定通り撮影するってめんどくさい&魚にダメージある世なぁと思いながら撮影し、リリース。とりあえず元気に泳いでいってホ。

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やや場所を動いてまたアタリ。大会なのでネットに入れて、撮影用にさっきの場所まで戻る。下が濡れていて、メジャーを押さえる石がある場所ってなかなか無いもんだなと思いながら撮影しリリース。今回も元気に泳いでいった。

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ダービーは2枚の合計長寸で競う。これでとりあえず2枚入れることができて一安心。

2枚目も39cmで合計78cm。優勝ラインは100cm位なので、徐々に伸ばしていこうと思ったのでした。ただ、2枚で100とか狙うにはキビレではなくクロダイを入れる必要あり。クロダイ場の開拓が、ここ数年の課題であることに変わりはなし。励まねば。

 

やっと抜けた

や~~~ しばらくぶりです。
釣りには行っており、ポツポツと釣れてはいたのですが、なんか”釣った感”が無く、ポロッと釣った感とか、やったと思ったらバラしたとかが続いてました。
バラしの原因はライン。新品で買ったPE0.6号。巻き替えた次の日に、そこそこのシーバスを掛けて、次の瞬間ラインが高切れ。
え?!
何で?!!
ままま、ちょっとした傷が入っていたのなか?
しかし、このライン、その後も切れるは切れるは・・・・もうホントやばいくらい弱い。コレまでも同じ品の同じ号数を使っていて、そんなこと無かったのに。以前にもPEプツプツ事件があって、調べたら、ガイドに傷があったのを思い出し、ガイドをチェック。しかしピンピンで傷なし。
とにかく、軽い根掛かりで高切れ、魚が掛かっては高切れともう、1週間で、魚失うはルアー失うは腹立つのを通り越した感じ。そして切れて切れて、ついには150mあったラインのそこが見えてきた!!なんてこった!!
あ、ラインへの恨み辛みになってしまった。

で、週末を利用して来週末に予定されている地元釣具店(ランカー様)のチヌ釣り大会のプラに出かけました。それまでやっていた川筋は捨てて、いつもはシーバス狙いで行くことの多い川へ。そしていつもはトップでやるところをボトムずる引きで挑む。この川でボトムイケルのか?
で、その1投目、ス~っとしたアタリと共に、チヌの引きが。来た来た~!!キャッチしたのは30手前のチヌ。ま、ちょっとサイズが・・・と思ったものの、狙いが的中で嬉しい!

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少し川を下ってまた1投目、軽くコンと来て持って行った。合わせるとさっきとは比べものにならない重い引き。手前には杭があるので、やや強めに寄せてくると、チヌが反転、その瞬間、ラインが高切れ~~~!!またかよ!!!!!せっかくイイ感じだったのに。

リーダーを組み直して、1投目。今度はゴンと来た。そしていきなり走る。さっきのことがあるので、ドラグをユルユルにして、走りたいだけ走らせる。手前には杭があるので、その前に疲れさせ、杭ゾーンはやや強引に寄せる作戦。とにかく時間を掛け、魚が弱ってきたところで杭をかわしにかかると魚も浮いてきた。「まずまずのチヌ。」と思っていると、そいつの後方からかなりの勢いででっかい魚が突進。見ると完全メーターオーバーのアカメ!!40はあろうかというチヌを食いに来るかぁ?みたいな。そいつはチヌの手前30cmほどでUターンしたものの・・・もう完全に昼間、しかも投げれば対岸に届きそうな小さな川でメーターオーバーアカメが!それに見とれていてチヌのことは完全に頭から抜けてしまっていたが、気がつけば完全に疲れ果てたチヌが足下に。で、キャッチ。1枚目を釣ってからこの間1時間ほど。久しぶりにハメた感のある釣りが出来た。ルアーは定番ドライブクロー2in

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