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餌釣りも楽しい

大阪に出張があり、帰りの便を遅らせて釣り堀で釣り。
子供の頃はおっさん掛かってて、よく釣堀に行っていました。
高知に来てからはいわゆる「釣り堀」がないこと、自然の釣り場が多いことなどからやってませんでした。
今回出張が決まってから、ネットで大阪近辺の釣り堀を検索したところ、駅からも歩いて行けるところを見つけ、行ってみました。
千里にある、南千里公園の中の池が鯉釣り堀になっているらしい。貸竿+餌を含めて1日1000円だそうで、良いかな。

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池に着いたのは11時頃。管理事務所に行っても人がいない。しばらくするとおじさんが来た。釣りをしたい由を伝えると、「ヘラ釣りの経験は?」と聞かれたので、「ちょっとやったことあります」と答えると、それなりの道具を選んでくれた。で、餌を練ってくれ、竿立てとタモ網を持って「ついてきて」という。付いていくと、「ここらがよく回ってくるようです」と言って竿立てを用意し、底取りまでやってくれる。「鯉はヘラと違って底で食いますので」といい、水深に合わせて浮き下を調整してくれる。見ると1・5mほど。「結構深いんですね、さっきあっち(管理事務所の前)では底が見ていたのに」というと、「だいたい腰くらいはあるけど、あっちは土砂の流入があって浅くなってしまいます」と丁寧に説明してくれた。

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釣り開始。1投目。しばらくすると浮きがピクっと動いた。合わせると何もない。しかもエサが残って付いてくる。え!みたいな感じ。練り餌にしては餌持ちが良すぎる。
ふと見ると、足元には小さな魚やエビがたくさんいる。池の環境は良好のようだ。
また、色鯉も入っているようで、そちこちで見ることができる。試しにその前に餌を入れても、無視、または嫌う。「結構スレてんなぁ」
アタリはたま~にあるものの、釣れないが続き、入れる場所を変えていく。オモリはウキの浮力より重いので、浮き下を変えなければ、浮きのトップの出る長さで水深の深い浅いがわかる。
正面はやや深く、手前は浅い。また、左は浅く右が深い。何度か打ち返していくと、正面やや右側にピンで深いところがあるのを発見。「変化でしょ」と思いそこを重点的に攻めてみる。この頃より曇り空だったところから雨が降り出した。パーカーのフードをかぶり集中していると、浮きが軽く食い上げられ、ス~ッと横移動を始めた。合わせると、一瞬グッときて魚が水面に。バチャバシャと軽い引き。鯉か?でも鮒っぽい。ネットに入れると小さな鯉。でも、まぁ釣れた。ボウズ回避とともに集中力アップ。

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次の1投にも小さなあたり。合わせるとまたも子鯉。乗ってきたァ!

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しかしその後あたりは遠のき、集中も切れてきた。周りを見ると、ポツポツつてている。池には6人の釣り人。割と均等にあたっている。

結局餌がなくなるまでやったものの、以降は釣れす、お腹もすいたので終了。
楽しかった。たまには餌釣りも面白い。
また機会があればやってみたい。

初バス

帰国して、初バスです。
いつもの十市の池に船を出しまして、やることは決まっていて、クランキ~ン!

ただ、2月開いているので池の様子がわからない。祝日とあって、すでに船は2艇出てるし、オカッパリもいる。
オカッパリはスロープからブレイクをやっている、他の2艇はどうやら1艇は巻物、もう1艇はホテイの島を打ってる。ってことで、スロープのオカッパリからは届かないところからブレイクをシャロークランク(ノーネイム#1/0)で打ちながら、シャローはバジンHHを入れてどちらか様子を見る。
ブレイクを過ぎ、北側のシャローに入ったところ、ホテイの際でバジンにヒット。後から考えるとよく出たよなぁ・・・

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しばらくシャローを打っていくモノの、反応はなく、スロープ対岸のブレイクに入る。ここは魚は何かわからないが盛んにモジっている。少し深めをやろうとブリッツMRに変更し、ブレイクの下側を通すとヒット。
ちっちゃいけどイイ感じ。

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その後は何もなく過ぎ、昼前、北風がまくってきたので終了。
2本ですが・・・よくクランクに反応してくれたな。みたいな

翌日、昨日の反省を活かし、リベンジするべく出撃。
朝一船を出したとたん、エレキマウントのねじ山がすり切れて閉まらなくトラブル発生。エレキを踏むとこらえきれずにシャフトから先が吹っ飛ぶ。ヤバイ!
仕方がないのでエレキを上げ、手漕ぎでやってみることに。しかし、この頃より風が吹き出し、何とも不便で仕方がない。
マウントの止める部分を紐で縛り、吹っ飛びを防止し、何とか最低限使えるように応急処置。

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平日で他に船もなく、スロープにも誰もいないので、スロープからずっとブレイクを攻めていく。
昨日ブリッツMRで少し「深過ぎ」を感じたので、今日はノーネイムフラットを引いてみる。
ブレイクの終わり頃に来て、グッとイイ感じのアタリ。来た来た。狙い通り。
同じような深さのブレイクをずっと打っていくと、また来た!イイ感じ。

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ここで気づくとヘラ釣りのおんちゃんが一番打ちたいところに船を入れちゃった。仕方なく後ろから近づいて「後ろを通るんでよろしくお願いします」と声を掛けると「はいはい。バスは動いちゅうかね?」 と好意的な返事。「あんまり釣れないですね」と答えると、「ここの杭と、あの杭の間はワンドになっちゅう。昔の池の所に杭打っちゅうきんね。あ、それと竹の杭には係留せんといて、すぐ弱るき。おんちゃんらぁ、結構時間掛けて山から竹切ってきて打ちゆうき。金属のならかまんき」と。「了解です、僕らも杭を目印に釣りしてますので」みたいな会話で、そのワンドに入ると、もう1本追加。 ここまで池半周でクランクで3本とイイ感じ。

しかしここから半周何もなく、また、おんちゃんの所までも何もなく、ブレイク全部打っちゃった感じ。
「そういえば昨日、あとから来たボートがディープに入って、イイの釣ってたな」と思いだし、ディープに入ることを決断。今まで手を出してなかった禁断の十市ディープ。って4mほどですが、それでもこの池では深い。リグはダウンショットで、ドライブクローラーのワッキーにして、風もイイ感じで吹いているし、場所も全然わからないので、ドラッギングすることに。
流し初めてしばらく、なぁんにも無く、池の底はホントに凹凸もないんだなぁと思っていたところ、コツッとアタリが。半信半疑で聴くようにロッドを持ち上げると明らかに首振ってる。そこでもう一度スープにフッキング。寄せてくると、先ほどまでより重い引き。イイサイズに違いない。ラインはだいぶ出していたので、結構遠いところでジャンプ。40近い。慎重にネットでキャッチ。

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なんか新しいことをして結果が出たので嬉しい。
その後同じように流していくと、今度はモタッと重たくなる違和感があり、聴いてみるとまた首振り。 またスイープにフッキングしたら、今度もイイサイズ。ディープの方がサイズいいじゃん!みたいな。
しばらくドラッギングをしていると、何度が根掛かり。ブイのロープに掛かっているようで、水面近くまでは上がってくる。しかし何度かロストを繰り返す。その後アタリはポツポツとあり、根掛かりロストと、魚キャッチが同数くらい。魚が釣れるのはやはりロープの多いところで、根掛かりを恐れては魚は釣れない。しかし、それ以外、魚が食う傾向がつかめない。何匹か釣ると、ついには「つ抜けたいな」と思うようになった。あと2本。で良いアタリがあったモノの、合わせ切れ。そんなことが続き、ワームもドライブクローラーが底をつき、チビアダーやカットテールをやってみる。チビアダーはセルフウイードレスにする。アタリはあるモノの乗らずが続く。ラインはナイロンで、距離も遠いので合わせが効かないのか。で、カットテールで針むき出しのワッキーにしてみる。これでは根掛かりが続くがめげずにやると待望のアタリ。キャッチ。しかしその後ロスト。
ワームはあるが、針やシンカーが無くなってきた。あと1本は何とか釣りたい。ここで、ワーム入れをまさぐると、HPシャッドテールが見えた。「これ、買ったものの使ったこと無かったなぁ」と思い、セルフウイードレスにリグる。で、タイトにブイ際を引いていると、コッと小さな当たり。合わせると軽い引き。でも10本目キャッチ。ワームがちっちゃいとチビが食っちゃうのかなとか思いながら、でもつ抜けて嬉しい。その後はギルが来て、もう1本チビバスが来て終了。

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結局11本。昨日と比べると暖かかったこともあり、イイ釣りができました。
エレキトラブルで諦めなくてよかったぁ。

帰ってきました

2ヶ月間の航海を終え、昨日帰国しました。
途中、太平洋上でマグロ延縄漁業をやり、ハワイに寄ってきました。
沖ではイカ釣り、ハワイではピーコックバス釣りをしてきました。
イカもピーコックもイマイチでしたが、一応顔を見ることができました。

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で、帰国してすぐに釣りの虫が疼き、早速チヌ釣に。
ボトムではアタリのみの終わり、トップで3枚+1エバでした。
まずまずかな?

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これからぼちぼち更新してきます。

しばらく

いつものことながら、そんなにマメに更新していたわけではないですが、あすより約2月、船に乗ります。従って、更新は滞ります。
帰ってまいりましたらまたご挨拶し、ゆっくりではありますが、更新していきたいと思っております。

アカメ随筆その7 次の年、四万十川で・・・

ややありましやが、ついに第7弾。これも前とかぶりますが、四万十川でアカメを釣った話。
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7月、いつもの所でいつものルドラでファーストアカメもキャッチできた。その後も順調に釣れ続け、夏本番になった。今年も9月~11月は遠洋航海に出るので、それまでにイイのを釣っておきたいと思った。しかし、盆以降いつもの場所では全く反応がなくなってしまった。

ある日、出勤前フィッシングの時に、いつもの場所とは違うところが目に入った。「試しに行ってみよう。実績のあるところだし」みたいな感覚で、軽く入った。いつものルドラを投げたが、そこは深く、「ちょっと深いところを狙おう」と思い、BLIZ MAX DRに換えてみた。そのポイントは橋脚から手前が深く、足元にはテトラが入っている。
BLITZ MAX DRがテトラに当たっている感覚が伝わってくる。そして本当に足元に来て、手前のテトラでヒラを打った瞬間その下からデカイ口が出てきて一気に吸い込んで反転した。ジィッ!とドラグが鳴り、強い引きが来た。反転したときにスズキだと分かった。でもそれなりのサイズだったので、慎重にやり取りし、それでもアカメタックルだったので、わりと簡単に寄ってきて取り込めた。測ると80cmだった。写真を撮ってリリース。

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次の日からココ通いが始まった。数日後、同じようにBLITZ MAX DRを引いてきたら途中でテトラにあたった感じがした。「あそこにもテトラが沈んでるんだ」と思いながらもう2巻きほどしたときに「コン!」とアカメっぽい当たりと共に、強烈な引きが来た。アカメ、しかもかなりデカ目と確信した。何度かドラグを出され、浮いてきて飛んだ。アカメだった。前日のスズキと長さは同じくらいだけど引きが相当強い。何度も走られ、飛ばれながらやっと足元まで寄せてきた。それでも手前は牡蠣のはえたテトラで、あれにPEが擦れたら一発だ。久々のデカアカメだし、OSPだし、出勤前だし、コ レばらしたらどうなることかと半分怖くなる。何とか取り込めそうなスペースを見つけ、そこに誘導し、手を出したらまた走られた。何とかラインが擦れるのを食い止めもう一度手前に寄せ、やや強引にランディングした。テトラを渡り、足場までくると、上から「デカイねぇ!それは何?」と聞かれ仰ぎ見るとおじさんがランニングの途中みたいな感じで見ていた。声を掛けられるまで全く気づかなかった。「アカメです」と答えると「ちょっと見に行ってもいい?」と言われ、階段を下りてきた。「デカイねぇ!写真撮ってもいい?」と言うので、「どおぞ」と言った。悪い気はしない。ついでに「すみません、私の携帯でも撮ってもらえます?」と聞くと「イイですよ」と言ってくれたので久しぶりのブツ持ち写真を撮ってもらった。

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単独釣行だと自由だけどつれたときに自慢やブツ持ち写真が撮れない欠点がある。おじさんの登場で忘れていたけど、久しぶりの大物アカメにヒザは笑っていた。リリースするとおじさんは「ありがとう」と言って戻っていった。ちょうど出勤時間になったので、コレでおしまいにした。2連チャンで、ココでイイ釣りができた。ポイントとしても今までのところとは違うので、釣り的に広がった感じ。

実にこの日がOさん来高の前日。早速「四万十行かなくても浦戸で十分、ってか浦戸の方がよく釣れますよ!」とメールした。今回の来高は四万十川でアカメ釣りが目的で、自分も船を出して一緒に釣ることになっている。でも、四万十川本流の下流部で釣りをするのも初めてだし、船を出すのも初めて。しかも夜だし、絶対に辺りは真っ暗でどこにいるのさえわからなくなる可能性や、浅瀬に乗り上げる可能性もかなり高いとビビっていた。でもOさんがどうしてもと言うので、半分渋々OKを出した感じで、「このメールで裏戸にしてくれたらなぁ」という期待もあった。浦戸なら家からも近いし、都会だし、どこに行っても明かりはあるし、遭難ってことはないと思っていた。しかし、Oさんからの返事は「四万十がダメならもう1晩は浦戸って手もありますね」と、四万十川へのこだわりがヒシヒシと感じられるものだった。そうなれば、懐中電灯やランタンを準備して、その気で乗り込むしかないと腹をくくった。
Oさんは高知駅で「南風」から「あしずり」に乗り換え、15:30中村着だった。その特急が着いて、改札前で待っているとなかなか出てこない。「乗り遅れて次かなぁ?」と思い、駅員さんに「次の特急はいつですか?」と聞くために歩み寄ったところ、ホームの奥からOさんが来るのが見えた。「お久しぶり~」ということで再会を果たし、車に乗り込み、まずはフィッシング岡田に向かった。中村でアカメならココでしょう!という釣具屋さんで、自分も中筋にバス釣りにきたときには毎回顔を出し、おばちゃんとも顔見知りになっている。「本流のアカメは最近どぉ?」「台風の前まではいたけどねぇ、その後は聞いてないねぇ。」1週間前の週末に台風が来てかなり降ったようだ。川はそれほど増水しておらず、大丈夫とのこと。「アカメなら浦戸の方が釣れるでしょう!!」とズバリ。「でもこの人、四万十のアカメをやりたくてわざわざ静岡から来たんだから・・・で、泳がせもしたいし、餌の釣れるところ知らない?それと、浅瀬で危ないところとか」「餌なら竹島川ね。危ないのは井沢の中州くらいかな」ということで、今回はOさんの希望で泳がせ釣りもすることになっており、まずは餌を確保しないといけない。餌としてはボラが一番らしいが、投網でもないと採れないし、第2候補で釣れそうな魚としてはチヌや シマイサキが最高で、他、とにかく活きた魚が必要だった。そういえばここらでバス釣り以外したことなかったなぁと思った。おばちゃんに言われるまま竹島川に行き、数投するが、反応なく、釣れる気がしないのでとりあえず明るいウチに船を降ろす場所を見ておこうとスロープまで行き、「ココで釣ってみましょう」と竿を出したところ、第1投目からアタリがあり、次々とアマギが釣れた。コレを魚籠に入れたが、弱いらしくすぐに腹を上にしてしまう。取り込みを素早くし、針を飲ませないように早合わせで、魚体に触れずに魚籠に入れることで生存率を高めた。できればチヌか、エバでも釣れてくれればと思ったが。辺り一面にアマギがいるかのごとくアマギオンパレードだった。小一時間で30匹ほ ど釣れた。

20110910018クロサギ属SP(たぶんクロサギ)

 

これでとりあえずOK。夕食を仕込みに近くのコンビニに行き、船を降ろしたら真っ暗になった。できれば明るいウチに出船し浅瀬の具合を見ておきたかったが、仕方がない。不安の中出船した。ココに戻れるように、近くの明かりの具合を確認し覚えた。幸い道路工事をしており、それが目印になりそうだ。
出船時、引き潮だった。船は流されながら出船場所から船着き場へと行った。出っ張りで渦を巻いているのがわかった。居るならあそこだと思い、そこからキャストを始めた。
ルアーはもちろん最近自信のBLITZ MAX DR。渦のあたりに上手く投げられた。今日は船からなので、ビッグベイト用ロッドにコンクエストの300+30ポンドナイロンラインをメーンとして、いつものスピニングタックルは泳がせ用。もう1本、ダメだったときのチヌロッド。
ルアーは底を打つ感覚がなく、そのまま帰ってくる。「まだ少し潮が高いのかなぁ?」とか思いながら少し下った。船着き場を過ぎると岩場にさしかかった。ココはいい感じに底に当たる。浦戸の橋の下と似た感覚が伝わってきた。この感じなら釣れるかも・・・と思いながら流した。Oさんにもそのことを告げた。大谷さんは少し潜る系のミノーを使っている。大きな岩の張り出しにきた。この岩の下流川には渦が弱く巻いているのが見える。「ココが一番でしょう!」と2人気合いが入る。船は流されるままソコを過ぎた。次は岩を回り込んだところの垂直岩盤。岸との距離が掴みづらいが、なるべく岸近くに落とす。引いてくるといきなりコツコツと底に当たる。垂直岩盤だが、水際が大きくえぐれているわけではないようだ。クランクベイトが底に当たるのを感じながら、時々ストップを掛け少し浮かせまた引く。引いてくると途中で底に当たらなくなる。そこらがブレイクになっていて、船の下はかなり深いと思われる。岩盤の終わりに小さな流れ込みがあり、そこを過ぎるとエンジンがつっかえるほど急に浅くなっている。下げ潮であり、そこそこのスピードで流され、ポイントを過ぎたようだ。「もう1流ししますか」と言い、上流にエンジンで上がった。そこより下流に1人、竿を出しているようであり、迷惑を掛けないよ うにという配慮もあった。
2流し目、岩盤域にさしかかるとOさんは飲ませ釣りに変更した。大岩の出っ張りあたりでOさんは緊張気味に「ちょっと餌が騒がしい!」と言った。「もしかして追われてるかも!!」自分も緊張した。自分はルアーを投げ続けている。「おっ!」という声とともに「ヤバ、根掛かりだぁ」と落胆したOさんの声。根掛かりを外すと仕掛けは切れていた。2流し目もこのあと何も起こらず上流に向けた。
船出し場より少し上流、アマギを釣ったところまで昇ると、人が釣りをしているように見えた。ライトを当てるのも失礼と思い、少し遠巻きに流し始めた。その人っぽいものは全然動かなかった。もしかしたらゴミかなんかかもしれない。アマギポイントは潮が下がった関係か浅く、ディープダイバーはおろか、ミノーでさえ底に当たる。「ちょっと浅すぎますね」「でもあれだけアマギが居たのだからもしかしてアカメも食いに来てるかも」ってことで、流されるままにいた。船は中州の方に流れていった。今回はエレキは積んできていない。魚探もない。船外機だけだ。中州にきた。まだ露出していないが、ライトを当てると底が見え、あと数十センチだ。パチャ!と音がした。小さな魚のと思い、ココでチヌロッドにマイティーペッパーの5cmを付け投げる。カラーは目立つように黄色クラウンにした。1投目、底に当たるのとは違うアタリがあったが乗らなかった。「今アタリましたよ!チヌかも・・・」で、2投目ガツっとヒットした。引きは小さめのチヌの感じ。寄せてみると25cmくらいのキビレだった。「それ頂いてイイですか?」とOさん。「イイけどどうするんです?」「いや、餌に・・・」「って、デカ過ぎじゃないですか?」

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「でも、コレ食うアカメならかなりのサイズだし」ってことで、Oさんはごっつい針を背中に刺して泳がせてみた。「元気に泳ぎます。コレならイケルかも」と嬉しそう。その後チヌのアタリもなく、船も岩盤のほうに流されたのでアカメタックルに持ち替え、Oさんはチヌを泳がせた。大岩の出っ張りで「チヌが騒ぎ出した」とOさんの緊張した声。が、その後事件は起こらずまた流れ込みまで流し終わり。「ちょっと下流を見に行きますか」ってことで、ここからエンジンで下流に向けた。下流には同じような船着き場があり、その下手は岩盤になっていた。岩盤に止め、流し始めたが、感じが少し違った。NHKにあった「アカメ団地」はどこか!見覚えのある風景を探しながらまたエンジンで下った。途中、橋脚にも投げたがノー感じだった。そうしているうちに下流の水面がざわついているのが見え、空が真っ暗になった。風はこちらに吹いている。「やば!雨だ!」先週の台風に続き、台風が沖縄にあり、その影響で襲雨がある。船を上流に向けたが、エンジンは5馬力。雨に飲み込まれた。船出し場までの長いこと長いこと、カッパを着る余裕もなく、2人とも泳いだようになり、途中からはガタガタ震えてきた。やっと船出し場に戻り、船を揚げ、急いで車に隠れ、着替えた。それから雨は30分ほど続いた。着替えたと言っても、Oさんは泊まりの準備できているので一揃えあるが、自分はそれまでは短パンTシャツだったのを、もしかしてお風呂に入るかもと思いGパンにポロシャツを持ってきてはいたが、パンツを忘れた。パンツもぼたぼたで絞っても着れるようにはならない。仕方なくノーパンでGパンを履いた。ちょっと、まさに水を差され、寒くもなったので、コンビニに行き、何か食べることにした。コーヒーとパンで暖をとり、店の前のベンチでまどろんでいると、「あれ、カマキリですよねぇ。ちっちゃいけど」とOさん。みるとこカマキリより小さいが、カマキリの形をした虫が電灯に寄っていた。「捕まえてみます」とベンチに昇りカマキリの感覚で手を出すとものすごいスピードで動き、どこかに行ってしまった。「マジ早いっすねぇ」と驚いていたら腕のあたりをゴソゴソと動く感じがして、ぱっと捕まえた。手を開くとまたすごいスピードで飛び出そうとするので慌てて手をすぼめた。一瞬、さっきのカマキリと確認できた。今度は慎重にゆっくりと手を開き確認すると、コカマキリより明らかに小さいがカマキリの形をした虫が居た。「たぶん、ヒメカマキリですよ。私昆虫フェチですから」とOさん。「魚フェチじゃなかったんですか?」OさんはTV東京のTVチャンピオンで魚博士大会に出場し決勝まで残った強者だ。そのときの優勝者が後の「さかなくん」。「虫も好きなんです」そういえばお家にはカメレオンを飼っているらしい。とにかくヒメカマキリなんて初めて見た。ルアーの箱に入れ少しの間連行することにした。

20110911032ヒメカマキリ9600

船に戻ると02:00だった。潮は完全に引き上げ潮にかかっていた。船がだいぶオカに上がった感じだ。船を出し、上げ潮ということで、岩盤の下流の流れ込みまで走らせた。ここから流されながら上流に行く。エンジンを止め、流されにかかるが、思ったように流れない。上げ潮流だし、まだそれほど効いていないようだ。風は雨の時以外ほとんど吹かず影響はない。それでも少しずつ上流に向け流れ出した。前半よりはゆっくり探っている感じ。大岩の張り出しの下流の垂直岩盤を少しずつ流し、そろそろ張り出しの手前だなってところでグッとルアーを止められた。それまでの底に当たる感じとは全く違う感覚だった。ラインがナイロンなのでカツッやカンというアタリでもなかった。「来た!」と告げると同時にズッとドラグが出た。「デカイ!!」またドラグを出された。ラインは30ポンドで船からなら大丈夫なはず。引きの感じからイイサイズだとはわかるが、アカメとも確信が持てない。第一、初めて四万十川に船を出して、何もわからないままアカメが釣れてしまうなんて絶対ないとその時点でも半分は思っていた。「でかいけどアカメかわからない。アカメにしては飛ばないし・・・」とOさんに言ったとたん、船縁でドバババと飛んだ。「アカメだ!!」2人同時に叫んだ。とたんに緊張してきた。それまでは「もしかしたらコイかも」「・・・」のあとにはそう言おうと思っていた。
アカメなら本気で取り込みましょう!と気合いを入れ、ドラグを少し緩めた。もうそれほど走り回る力はなさそうだし、周りに障害物はなさそうだ。瞬発力で切られないようにとの対応だった。その後何度か突っ込むものの、船縁まで寄せてきた。この時のために(って釣れないとは思いながら)ラパラのグリッパーの長いやつを持ってきていた。取り込みをOさんにお願いする。快く引き受けてくれたが、反対の立場だったら緊張するだろうなぁと思う。寄ってきたアカメは80クラス。自己記録ではないが何せ「四万十川のアカメ」だ。ココまで来たらどうしても取り込みたい。ラパラのグリッパーはなかなか思うように決まらず、Oさんは自前のギャフを取り出して「コレでもイイですか?」と聞くので、「お願いします」と応えた。ギャフの使用はアカメの世界では普通で、体に打つのではなく下唇(下あご)の皮の薄いところに打つ。コレなら魚へのダメージは少ないし、ストリンガーを通すのにも使える。1度目は失敗したが、2度目でしっかりかかり、何とか取り込めた。船底幅よりも長く、2人乗りの状態で写真は撮れないと思い、ストリンガーに下げることにした。コレも釣れないとは思いながら持ってきていた。

20110910023アカメ60弱 阪口さん四万十アカメ
片方端を船に舫いアカメを水中に放すとよりデカく見えた。同じところを通そうと船を超スローで走らせながら少し戻した。同じように同じところを緊張しながら引いてきたが、アタリはなかった。
大岩の張り出しに来た。岩の上流部、少し巻いているところに投げ、引いてきたときまたグッと食った。合わせるとさっきより軽い感じ。「また来ました」「でも小さい、チヌかも」と言うと「いや、ココでそのルアーにチヌはないでしょう」とOさん。寄せてみると、デカイ!チヌだった。ちょうど釣具屋のチヌフォトダービー参加中で、それまでの暫定1位が47cm。コレは完全にそれを超えている!!狭い船上で真夜中にきっちりサイズも測れないと思い、ストリンガーに吊すことに。

20110910022クロダイ泣50
この岩場には道路から下りてきている階段があることに気づいた。つまりココならオカパリもできる。一番イイポイントだし・・・ただし夜に1人で釣るには怖すぎる。絶対ヤダ。後日録画したNHKのテレビで確認したら、アカメの発信器を回収したのがまさにココだった。ココにアカメ団地があるのか・・・潜ってみたくなった。
コレでイイ魚が2本になった。こうなると是非ともOさんにも釣ってもらいたいと強く思い出す。そのまま流していき、岩盤の終わり辺り、ちょうど道路工事の下、またグッと来た。合わせると今度はすぐに飛んだ「ちっちゃいけどアカメだ!」コレは割と簡単に寄せ、ボガでランディングした。60弱。四万十川2本目のアカメ。コレなんか是非Oさんに来てもらいたかったと思った。ココでついに、それまで自作を中心にミノー系でやっていたOさんが、「クランク貸してもらえます?」と言ってきた。来高前に「ディー プ系のクランクがイイです。」とメールしたら「クランク持ってましぇん」「なら自分が多めに持っていきますので使ってください」と言ってあった。

20110910024アカメ60弱」 20110910021AKAME80overLL
ここから2人でディープクランクを引くことになった。私は得意のBLITZ MAX DR、OさんはバグリーのダイビンB3。ブリッツも勧めたが、とりあえずちょっと違うのでということで、バグリーを選択。私はアマギポイントとチヌロッド以外では1晩ブリッツを引き倒した。
再度下流に戻り流し始めた。垂直岩盤で軽いアタリ。あげるとソゲ。20cmもない。でもこれで1晩にブリッツだけで3目達成。マイティーペッパーと合わせて今晩5本目。ココでついにOさんもブリッツに変更。岩の張り出し辺り、60弱の釣れた辺りまで流していくが、何もなく、そろそろ空も白みはじめた。明るくなると水が綺麗なだけに釣れそうという感じがだんだんしなくなってきた。でもまだ水面にはもやが出ており、完全に明るくなるまでは粘ってみた。06:00「もう1流ししますか?」と聞くと「いや、もういいです。集中力も切れてきたし」ってことで、あがることに。船出し場に行く途中また雨が降ってきた。それほど強くなく距離も近いのでカッパを着ずにそのまま行った。船をズリ上げたところで雨が強くなってきて、車に避難。しばらくしたら止むだろうと思っていたら勢いを増し、ゾーゾー降り出した。そのまま1時間近く降り続き、その間に一睡もしていない2人は落ちた。1時間半ほど眠っていたら雨は小やみになった。船を見るとあふれ出しそうなくらい水がたまっていた。込み潮なので少し浮いた状態になっていた。スロープにズリ上げようとしたが重くてあがらず、手を突っ込んで水栓を抜いた。船に残した荷物は水没していた。水が大方抜けた。アカメとチヌは元気にいた。ココまで連れ回しておいてなんだが、早く返してあげたい。まずはアカメ。スケールを当てると83cm自己記録には届かないが、2番目。続いてチヌ。今日のは本チヌ、つまり黒鯛。ルアーで初めて釣った。ダービー用なので慎重に計る。残念ながら50に0.5足らない。ダービーなのできちんと計った。普段なら50にしておくサイズ。49.8くらいだったけどま、大会だから辛めにと思って49.5cm。
2匹とも放流すると元気に泳いでいった。Oさんは疲れていたのかその間も全く動かず爆睡中。車を開け、荷物を運んでもびくとも起きない。ボートを乗せる段になってやっと起きた。「すみません、よく寝るってよく言われます」といいながらボートを積むのを手伝ってくれた。「魚逃がしちゃったんですか?動画とか撮りたかったなぁ」と残念そう。すでに夏の太陽がサンサンと輝き暑い時間になっていた。ヒメカマキリを放し、せっかくということで、この辺りを観光することにした。まずはアカメのモニュメントのある橋。コンビニのすぐ近く。中村市街に入り赤鉄橋を渡り、四万十川左岸を上流に向け走る。しばらくすると佐田の沈下橋。四万十川といえば沈下橋でしょう。その後市内に戻り、平和な湯に入ってゆっくりする。畳の部屋でまた寝ていたら子供連れがマックの袋を持って入ってきて五月蠅いったらない。寝てる人が居るから静にとの注意もしない親も親だ。しかし強者Oさんは高いびき。まぁだ寝るかぁって感じでしばらくそっとしておいたが、起きる気配が全くないので昼前ということもあり、これ以上時間を食うとあとの行動にも響くので、揺り起こした。「どうします?」「う~~~ん、ココでもう1晩とも思うし、浦戸湾も気になるなぁ」としばらく考えてから、「良かったら帰りながらチヌなんかやって、浦戸まで積んでもらえますか?その後はレンタカーで回ります」自分ははじめからそのつ
もりだった。帰り道で昼食べて、てきとうなチヌポイント回ってレンタカー屋に行けばいいや。
帰り道、高知県西部の観光案内をしながらOさんと釣り談義。昼食を久礼坂の豚太郎で食べようと思ったらもう2時近いのに満員。「この坂を下りたところにおいしい魚の店があるから」といって久礼の町中に入ると、ちょうど神際。こんな時に車でウロウロしたら大変だと思いココもパス。こうなれば宇佐まで行って萩ノ茶屋の中華丼に驚いてもらおうと思い、そこまで引っ張ることに。萩之茶屋に着いたのはもう3時を過ぎていて、昼食というより早夕食的。大谷さんは中華丼を喜んでくれた。ここまで引っ張って良かった。
その後春野のチヌポイントを案内したが、1チェイスのみ。「浦戸大橋の下ってどう行くんですか?」と聞かれたので、わかりやすい道筋を一緒に行った。大橋の下を一回りすると、クエ釣りなのか、ごっつい仕掛けの人が居た。
高知駅前のレンタカー屋まで行き、ココで荷物を積み替え、Oさんと別れた。自分は明日は仕事だし、大橋さんはもう1晩やって昼過ぎに高知を出るらしい。釣れてくれと願い分かれた。
Oさんのおかげで、四万十川でアカメを釣ることができた。1人では絶対に船を出していないし、船がなければこの大きな四万十川でアカメを釣るなんて10年かかるかもしれない。仮に1人で船を出したとして、絶対途中で怖くなって帰ってたはず。しかしOさんが居たから出したし、1晩釣りができた。アカメといえば四万十川のイメージが強く、その聖地で釣ったというのが大きい。そして、四万十のアカメといえば三平くん。三平君の釣った四万十川で同じく釣ることができたのが嬉しかった。できれば潜水艦だったら良かったけど。そういえば四万十川のアカメ釣り師の中に「Team Submarine」というのがある。しゃれた名前だと思う。
ともあれ、Oさんは私をアカメ釣りに引き込んだ張本人だし、今回の四万十川釣行もそうだし、いろいろとお世話になりっぱなしだと思う。できたら釣ってもらいたかったなぁと本当に思う。次回機会があればまた船を出して、エレキと魚探と積んでイイ餌も用意して釣りをしてみたいと思う。

(※ この記事の一部写真はOさん撮影のものを拝借しました。)
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このページを始めて、初アカメゲット~~!!
今朝は暗いうちからアカメ狙いで出撃。
ここ3年、アカメが釣れてないので、初心に帰り、ファーストアカメスポットを目指す。潮はいい感じの引き。お盆の日曜とあって、入れるかどうか不安。
到着、近くにそれらしき車は無し。素直に入れた。
水面は小魚がフラフラしておりいい感じ。
ルドラ・スペックⅡを投げる。アカメ用に少しチューンしてある。水深は今の潮で1mあるなし。ロッドティップを下げ気味に引くと時折底に当たる。当たったらストップさせ少し浮かせ、また引くを繰り返す。
何投目か、「ここで底に当たる」と思ったところで底にコン。少し浮かせると、底とは明らかに違うアタリが。コン!「アカメっぽい。アカメならもう一度食うはず」と思い、少しストップさせ引き出したところで、またコン!キュキュ!!今度は乗った!「アカメのはず。でもちっちゃい」と思い、引きもなにもとにかく引っこ抜く。思ったとおりアカメだった。ちっちゃい。自己最小と思う。でも嬉しい。

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3年前のはシーバス狙いで釣れちゃったパターン。今日のはアカメ狙いに行って釣ったやつ。取り込みで少しドタバタしたのでルドラのリップが折れちゃった。名誉の殉職。
写真を撮り、リリース。元気に帰っていった。
「まだいるはず!」と続けたものの、なんだか嬉しくって集中できず、終了。

や~~~~嬉し~~~~~!!
なにせ「高知のアカメ釣り」なんてタイトルつけたものの、それ以降アカメのアの字もなかっただけに面目躍如。なんとか一息つけました。

あの場所に入ってることがわかったので、あす以降も狙ってみます。

ジギングに行ってきました

アカメ随筆は一旦お休みにして、ジギングに行ってきたことを書きます。

朝、湊丸様にお世話になり、04:30に宇佐漁港を出港。船は南西に進み、窪川沖を目指します。約1時間後、窪川沖の水深95mにある魚礁のポイントに到着。

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船長の「やってください」の合図と共に200gのスローピッチ用ジグ(クランキー)を投入。着底後、1しゃくり目でグッとアタリ。イイ感じに上がってきたのはデカいエソ。このクラスになると怪魚の様相、顔なんかワニ。数日前、この船でエソの針外し中にフックが手に刺さるという事故があったので、慎重に外しリリース。

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2投目、着底前のフォールでグッと来てウッカリカサゴ。

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その後投入毎に何か反応があり、ポツポツと釣れる。
この日は表層の潮が速く、あっという間に流され、ポイントを外れる。1投目の着底前後が勝負。それで食わないとしばらく流してすぐにポイント移動。
何度目かのポイント移動後、とある魚礁で、数しゃくり後のフォール。フワッといつもよりラインがフケて、その後グッと来た。ちょっと底を切って食わせたモノの、いきなり底へ突っ込。ラインは1号。それに合わせたドラグはスルスル出て行く。親指で止めにかかるがなかなか止まらない。何度かの突っ込みの後、少し強めにサミングすると、フッと軽くなって終わり。嗚呼嗚呼残念!!かなりのサイズだったはず。
気を取り直して、次々とやっていくと、アジ、カサゴなどがそれなりに釣れてくる感じ。とある魚礁で、ちょっといい引き。上がってきたのはレンコダイ。レンコとしてはまずまずサイズ。ジグはクランキー260g。

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次の魚礁。フォール中にフワッとなって合わせると、これまたいい引き。慎重にやりとりしたモノの、またラインブレイク。やはり1号では限界があるのか?でも細い糸でないとジグも抵抗を受けすぎて良くない。その辺の兼ね合いが難しい。
リーダーを組み直し、ジグもレクター300gにする。着底後、数しゃくりでズンと来た。ちょいいい引き。さっきのことがあるし、ジグも惜しいのでドラグを弱めにして慎重にやりとり。途中からはほとんど抵抗しなくなり、上がってきたのはマハタ。サイズこそ小さいモノの、ナイス。見るとフックが口と尾びれ近くに掛かっており、これでは動けないと納得。ファイト中に掛かったのだろう。

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レクターは、他ジグに比べフォールの距離が長い気がする。ゆっくりロッドを持ち上げ、す~っとラインをたるませるようにフォールさせ、そのフォール距離を長く取ってやるとフォール中に食ってくることが多い。
次の1投。ウッカリカサゴ。

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ここで入れ食いモード突入。次々釣れてくるのは巨大エソ。「紫はエソがよう食うきねぇ」と船長。
次のやつはなかなかのサイズ。ファイト中にラインブレイク。このブレイク、走られた瞬間ではなく、ふつうにやりとりの途中でフッと軽くなった。船長によると、ラインとリーダーの結び目を餌と間違えてフグが噛むそうだ。それで3000円もするジグがパー。で、またリーダーを組み直し、リングを結び、ジグをつけフックをつける。フックだって安くはない。ホント経済力のいる釣りだ。
ジグも残り少なくなってきた。ここでレクターの330gに変更。やや重いがス~~~ッと上げてフワット落とすを繰り返し、底からかなり上の方で、フワッからのガツガツ!!来た~~~!!合わせるといい引き。これは外したくない。底からだいぶ上で食わせたので、余裕はある。ドラグを少し緩めて、走りたいだけ走らせてみる。時折走るモノの、距離的にはそうでもなく、首を振る感じ。鯛だと確信し、徐々に巻いていく。リーダーが入った。光の関係で魚はまだ見えない。もう少し巻くと赤い魚体が。鯛だ。マダイだ。一応ネットで掬ってもらってキャッチ。そんなに大ダイというほどではないが、まずまずサイズ。お盆に控えるBBQ大会にはいい土産になる。

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船長は潮流の早さから作戦を改め、昼前からは、それまで攻めていた単独の魚礁ではなく、大きな瀬を長時間流す方法に変更してくれていた。それまではホント1流し5分程度であったが、この瀬に北からは20分くらい流し続けられる。しかし続かない。
時間的に次が最後といって、単独魚礁に入る。まずは隣の同乗者がヒット。かなりイイ引きをしている。数分のやりとりの後、上がってきたのはオオニベ。なかなかデカイ。自分も釣りたいと願いながらまだ釣っていない。船長もそのことを知っていて「ニベはペアでいるから」と、もう一度入り直してくれる。

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その1投目、底から数しゃくりのフォールでガツガツ!合わせるとまずまずサイズ。上がってきたのは先ほどよりは小さいモノのマダイ。

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釣れているので帰るわけにいかず、もう一流し。でも今回はアタリなく、終了。

1日ご苦労様でした。朝はホントのべた凪で、これは暑くなるわと心配したモノの、昼前からは風も吹き出し、何とか過ごせました。

アカメ随筆その6 世界の・・・とアカメ

第6弾 オカッパリ不調につき、ガイド船での釣行。

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お盆の家族旅行中、高速道路を運転してたら切符を切られて、過去の免停もあり、中期の免停となってしまった。
9月に入った。免停の日が近づいてきた。前回の免停は実質1日で終わったので実害と言うほどのことはなかった。1日面倒な講習を受け、その行き帰りは車に乗れない、それだけだった。今回は1ヶ月は確実に車に乗れない。その間通勤は自転車でしなければならない。憂鬱だが、「ダイエット強化月間」と銘打って楽しむしかないと思えるようになった。

ちょうど同じ頃、ある雑誌の企画でご一緒してから親しくしてもらっており、ずっと世話になって、色々と交流のあるバス業界では“世界の”と冠のつくバスプロNさんが高知 にテレビのロケで入っていた。県西部の川でバス釣りの撮影のあと、プライベートで浦戸 湾でアカメ釣りをしたいという。一も二もなく協力することにしたが、さて、自分は免停 だし・・・そうだ、Nプロに運転してもらえばいいや。ってことで、色々事前準備を始 めた。私としても是非ゼヒ釣ってもらいたい。しかし、昨年ならあそこに行って1晩ルアー投げてれば少なくともアタリはあるハズという絶対ポイントがあったわけだが、今年は見失ってしまっている。全く見当も付かない状態だ。もちろん、それでもランガンすればもしかしたらあたる可能性のある場所はいくつか押さえてはあるが、確率は低すぎる。
あれこれ策を練っているところに、ひょんな事から浦戸湾にアカメのガイド船がいることがわかった。HPを見ると、知った顔が出ているではないか。いつもお世話になっているマリーナのTさんだ。早速Tさんに電話して様子を聞いてみた。Tさんは「R丸のガイドなら一番信頼できますよ。自分から連絡入れてみます。その方が安くなるかもしれないし、もしかしたらNプロということでタダになるかも!」おっと、渡りに船だ!
Nプロにボートでも良いか、オカッパリにこだわっていないかを確認するとこだわりはないということなので、今回はRさんにお世話になることにした。
ロケには私の船も取材艇として協力することになった。免停とロケのタイミングが上手くいって、ロケ後に免停となれば良かったのだが、皮肉なことに、免停講習が2日あるうちの2日目にNプロの来高が決まり、その日を入れて3日間、県西部でロケ、ロケ後高知市内に来てアカメ釣りとなった。
このロケのメーンボートは県西部の熱烈な並木ファンであるKさんのフルNプロ仕様アルミ艇を使うことになっている。Kさんと連絡を取り合い、私の免許が生きているうちに私の船を県西部まで持って行き、取材に使ってもらうことにした。取材後は免停が解けるまでどこかに保管してもらい取りに行くことにした。
免停前最後の日曜日、船を届けるのと最後のドライブを兼ねて県西部、土佐清水まで娘と行った。この子は無類の水族館好きで「どこ行く?」と聞くと「桂浜水族館!」とか「トンボ公園!!(の中の水族館)」とか答える。清水まで行くのだから足摺海洋館もリニューアルしたことだし、そこに行ってみることにした。朝6時、こちらを発ち西に向かった。
「はぁ・・・これが最後のロングドライブかぁ・・・」と、妙にセンチメンタルになり、味わいながら車を走らせた。須崎、久礼、久礼坂、窪川、佐賀と国道56号線を走り大方の途中で左に折れた。距離的には国道の方が近いが、この道が何となく好きなのと、途中にバスの釣れる池がある。上手くいけば行き掛けの駄賃だ。
が、この日は何もなく、四万十川を渡り、足摺サニーロードを清水に向けて走った。四万十川、中村までは何度も来るが、その先はなかなか行かない。中村の野鳥公園より先のサニーロードは久しぶりだった。気分よく走っていると、以布利の新しいトンネルが抜けていた。そういえばKさんも「以布利のトンネルが抜けて早くなった」と言っていた。
土佐清水市の中心街に入ったところでKさんに電話を入れ、船を置くところまで案内してもらった。少し立ち話をしたが、今回Nプロは取材のことは飛んでしまって、アカメのことで頭がいっぱいのようだった。
取材は凄い釣果が出たようで、後日スカパーで放映された。
取材後、Nプロはスタッフと一緒に我が家まで来て、Nプロだけ残った。今回の運転手としてSちゃんにお願いしておいた。3人で、ウチで先ずは作戦会議、というか雑談。話の中心はアカメのこと。19時出船なので、少し時間がある。ルアーのフックを替えたり、ラインを巻き代えたりした。時間になったので、Sちゃんの車でマリーナまで行った。マリーナにはR丸の船長と、今回はもう1艇出してもらうのでその船長さんがいた。軽く打ち合わせをして2艇はそれぞれ出航した。浦戸湾奥のマリーナから
細い運河を通り、川を登っていく。今回はNプロとSちゃんがR丸に、私がもう1艇に乗った。私の船はまっすぐ上流を目指し、R丸は途中で左に進路を変えた。私の乗った船が着いたのは、大きな橋の下。車用の橋と歩行者用の小さな橋が並行していて、橋脚がたくさんある。船長は潮上に錨を打って、ちょうど良い距離までロープを伸ばしていった。「ここにはアカメが付いています。ディープダイバーかシンキングプラグで3mくらいを探って下さい。アカメはこのオレンジのライトが好きなようです。明かりと影の境目なんかも狙い目ですが、まずは橋脚近くに投げてください。」とガイドが言っ
た。この船には船長とガイドと私が乗っている。今回のタックルは船ということ、ディープクランク中心ということで、ベイトタックルにグラスの巻物ロッドの強い奴にした。
第1投、橋脚を目掛けたが、暗くて距離感がつかめずショート。ルアーはBlitzMax-DR。巻き取って、もう一度キャスト。今度はイイところに入った。巻き始めて少し経つと、グッと重みが来た。いつものグラファイトロッドにPEラインとは違うので、アカメの”コン”というバイトではなかったが、食った瞬間走られ、ロッドは根元まで曲がった。しばらくするとジャンプした。アカメだった。船長が「ファーストアカメですか?」と聞いてきた。「いえ、何匹か釣ってます」と答えた。あとで聞くと船長さんはまだアカメを釣ったことがないらしい。突っ込み、飛ぶ魚を何度かあやし、取り込んだ。55cm位のアカメだった。

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写真を撮って、早速、別れていったNプロに電話した。「釣っちゃいましたよ、アカメ!」「え~~マジですか?!こっちは魚が見えてるけど喰わないです。今からそちらに向かいます」とのとだった。船長さんは近く釣具屋さんを出店する予定のようで、「この写真、店に飾ってもいいですか?」ときかれ、「もちろんお願いします」と答えた。
20分くらい経ってNプロ号が来た。「もうリリースしちゃったんですか?」と聞かれた。生アカメを見たかったようだ。その後、1本向こうの橋脚に入る。私もキャストを続けるが当たりなく、ルアーを換えた。1投目、グっと当たりが来た。ガスっと合わせると急に軽くなった。回収すると、バルサ製ディープクランクのリップ部分だけが返ってきた。残念!!少し強度が足りなかったか・・・
その後元に戻してキャストするが当たりは出ない。潮が変わりボートのポジションも変えて狙うがヒットしない。今回はR丸も「釣れるまで帰らない」という決意で出ているので、とにかくNプロが釣るまでは帰らない。日が変わり、深夜2時ごろ、いきなりグッと当たりが来た。その時は半分意識なく、朦朧とした状態で巻いていた。で、いきなり来たが、うまく反応できた。釣れたのは同じくらいのサイズのアカメ。

090913_0239~0001
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できればNプロにあたって欲しかったが、釣れて文句を言うものでもない。
4時過ぎ、それまで近いところで釣りしていたNプロ号はもう1本向こうの橋脚に入った。そこは先程潮が引いたときに見たら大きなブロックが入っているところだった。しばらくしてSちゃんの竿が大きくしなった。船を動かして対応している。10分ほどのファイトの後、かなりデカそうな魚が上がった。船が近寄ってきて見せてくれたら、デカアカメだった。測ると91cm。Sちゃんのファーストアカメだ。これで負けず嫌いのNプロが燃えないはずはない。そこからはNプロのための時間となった。そろそろ空が明るくなり始めた頃、Nプロの竿に来た。かなり走られているので、船を回すためのポジションについた。が、なかなかエンジンが掛からない。やっとエンジンが掛かったが、魚は橋脚を回り込んでしまっていた。ラインをなるべく擦らさないように、船を回していく。ふとした拍子に竿がしなりを失った。バレてしまった。辺りはもう完全に明けていた。Nプロももうこれ以上粘ろうとは言わず、帰港となった。マリーナについてからなにやらNプロはあちこちに電話を入れ始めた。「釣るまで帰んねぇ!もう1晩
スケジュール空けれたらやります!!」そうとう悔しかったようだ。でも結局スケジュールの都合がつかずに夕方の飛行機で帰ることに。
この年全くアカメに触れていなかったのに、1晩で2本釣ることができた。Sちゃんにはやられたけど楽しく貴重な経験をさせてもらった。考えてみれば、アカメのガイドが生活できるほど浦戸湾にはアカメが住み、そこそこ釣れるってことだ。
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ぜひともNプロに釣ってもらいたかったなぁ・・・

アカメ随筆その5 アカメ用ロッド

偶然オークションで見つけたアカメ用ロッドブランク。またアカメネタからは離れますが少しご辛抱を・・・

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その後、アカメ釣りスランプもあった。そして、父が亡くなったりでバタバタした。

喪が明けてから、釣りを再開したが、バスのシーズンには少し早かった。オークションでアカメ用のブランクが出ているのを見つけ、衝動的に購入した。台湾で個人でブランクを設計し、メーカー に注文している人の作品だった。台湾からの長モノなのに、送料も安く、また、パーツも台湾製のもの を見繕って送ってくれた。手に取った瞬間感じた。いや、たまたまオークションでヒットした瞬間に運命が繋がったのかもしれない。とにかく、この竿はイケル。そう感じた。それからはとにかくロッドの完成に向けた。グリップの位置、ガイドの位置は自分で決めなければ行けない。今まで何本かブランクからロッドを完成させたが、それらにはガイドの位置やグリップの位置などの設計図まで記されていたモノで、一から作るのは、今思えば、この竿が初めてだった。アレやコレやを考えながら一応組み上げ、ガイドは瞬間接着剤で仮止めをして、とにかく竿が振りたくて、仕事帰りに今まで気になっていながら竿を出していなかった、とある川の合流点に行った。竿の調子を見るだけだからどこでもよかったのだが、少しでも釣れる可能性があるならと、その場所に立っていた。通勤路の途中にあるので、寄り道というにも語弊があるような場所だ。
川に降りると、いきなりルアーの届く範囲でデカそうな何かがボイルしていた。早速その竿に、一番自信のあるルドラを結んで投げてみる。この段階で、竿の調子試しというより、釣りになってしまっていた。が、投げてみて感じたのはその竿のポテンシャルだった。ルドラが今までないような軌道でビシッと飛んでいった。「抜けが良い」というのはこんな感じなのかと思った。
ルドラは流れに乗り、ボイルのあったポイントを通った。が、何も起こらなかった。何投かしたが、竿の好感度はアップするが、魚からの反応はなかった。ふと、目に止まった「飛豚」を結んでみた。デカイルアーだが、バスには実績があり、元々がデカシーバス用のルアーなので「コイツでやってみよう」
と思った。ルドラより数倍重い感じの飛豚であるが、竿は十分に受け止め、バビュ~~~ンという感じで飛ばしてくれた。飛豚はリップもあるが、テールにスピナーのある、トップに近いルアーだ。水面をただ引きでゆっくり引いてくるのも良いが、トゥイッチしながら引いてくると、スピナーのブシュブシュ音とラトルのカツンカツン音でかなりアピールが高い。場所によると一気にスレてしまうかもしれない。ここで数投でダメなら代えようと思っていた。
ボイルのあったポイントは、よく見ると、そこだけ少し深くなっており、アマモみたいな草も生えている。対岸に向けてはなだらかに駆け上がっており、こちらの岸は、この川にしては急深な場所だ。改めてじっくり観察すると、いいポイントだ。そんなことを思いながらトゥイッチを続けていたらちょうどボイルのあった付近に飛豚がさしかかった。少し気を入れてみていたが何も起こらない。ああ、ダメかと、そろそろその場所を外れかけた瞬間、ゴバッという音と共に水面が割れた。反射的に合わせを入れていた。グッとロッドに重みが乗った。その瞬間、魚が水面を割った。ゴバゴバゴバゴバっとテールウォークだ。しかもデカイ。竿は、十分に持ちこたえている。投げにくいが、大物とのファイト用にグリップエンドを長く取ったこの竿だが、その効果がズバリ発揮された。グリップエンドを足の付け根につけ、左手で引きに耐える。半身になり、走りに対応する。PPさんから教えてもらったファイト法を実践してみた。飛んだ瞬間に、スズキだとわかっていた。でも経験したことのない長さと重さだった。それまでの最高は93cmのタイリク。それクラスかそれ以上に思えた。何度かの走りと飛びの末、魚は手元まで寄ってきた。顔が見えた。「デカ!」。ややその大きさにビビッた瞬間魚はまた走り出した。が、それほど力が残っているわけではなく、すぐに止めることができた。また寄せにかかる。少しは冷静になってきたので、取り込み場所をチェックしてみる。今の足場より上流よりに数歩移動すれば何とかなりそうだ。何せ、ロッドのテストできたのだから取り込み道具なんて持ってきていない。ハンドランディングしかない。魚はたまに暴れるものの、もう力もなく、こちらの誘導に従ってランディング場所に来た。改めて顔を見るとこれまたデカイ。フックは良いところに2本掛かってているので大丈夫。右手を伸ばしグーでハンドランディングに挑戦する。大きな口にはグーが完全に入って余る。片手でズリ上げようとするが上がらない。ロッドを股に挟み、両手で持ち上げる。そのまま草の上まで持って行く。傷つけないようにゆっくりと降ろす。暴れることなくその場に横たわった。斑点があるので、タイリクスズキだろう。
早速メジャーをあててみる。メーターを軽く超している。コレを見て、逆に焦ってしまった。遂にというか、簡単にというか、メーター越えをしてしまった。正確に測ろうとするが、それ以降は手が震えてなかなかうまくいかない。何とか測ると、105cm。秤もないので重さはわからない。コレをキープするかどうか一瞬迷ったが、まだ元気そうな目をしていたのでリリースすることにした。ほんとは誰かにブツ持ち写真を撮ってほしかったが、残念ながら通行人はおらず、そのまま放流することに。靴なので、水に入ることは出来ないが、手を伸ばせば魚が復活するまでは支えてられる場所でよかった。しばらく魚を支えながら復活を待った。帰って行く瞬間、口を押さえていた私の親指をガブッと咬んでから泳ぎ去っていった。恨みなのか挨拶なのか・・・

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CA340004
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にしても、竿のシャイクダウンでいきなりデカイのが釣れてしまった。水温が低くまだ本調子ではないものの、メーターオーバーのスズキにほとんど主導権を与えずしっかりと寄せてしまったコノ竿に惚れ込んでしまった。家に帰り、早速作者にメールで報告した。
以降、その場所は毎日お帰りに釣りをするポイントになった。ま、それほど甘いものではなく、毎日デカイのが釣れるわけではなかったが、その後も、イイ型をバラしたり、釣り上げたりがあった。

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この竿は以降、アカメ用ロッドとしていろいろな場面で使ってます。

 

アカメ随筆その4 その後

第4弾まで来ました。アカメフィーバーは続きます。

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ファーストアカメを釣ってから約1月後、第2回のアカメ釣り大会に参加した。
今思えば、優勝に最も近かった大会かな?盆の頃なのでプラをかねて例の場所を中心にアチコチ回ってみた。結果小さいながら2本のアカメを釣ることができた。

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@ 第2回アカメ釣り大会
8月16日 アカメ釣り大会初日。
05:30~07:00 大会とは関係なく家近くの川と港に行ってみる。ダメ。
15:30頃大会にエントリー。本部で少し話をし、一旦帰宅。専念できないところが辛いっす。夕食を済ませ出撃。
21:00~02:30 例のポイントに入る。潮は下げ。しばらく投げるが全く反応なし。そろそろ下げも底にきだした頃、ルドラで底を叩く感じになった。橋脚に投げ、引いてきたところ、いきなりコン!!でキュキュキュキュと強烈に引かれる。なすすべなく竿が立たないままフッと軽くなった。リーダー先端部で切れ。嗚呼!!古くなって少し擦れてきたリーダーをそのまま使っていたのが失敗の原因。ハァ・・・泣くに泣けない。デカかった。この前の85よりデカかったかもしれない。もしかしたらメーターあったかも。しかも一番の当たりルアー・ルドラ小魚カラーを持って行かれちゃったし。その前の釣行で85釣ったラパラはリップが抜けて殿堂入りさせてるし・・・実績ルアーがないじゃん!!大会なのに!!
・・・あ、そうだ、大会だった。落ち込んでる暇はない。1つアタったってことはまだ居るってこと。ルアーボックスを覗き、何にしようか考える。何となくロングAに目が行った。コイツにしよう。リーダーはすでに切れたからもう切れないだろうと勝手に思いこみ、替えることなくスナップを結んだ。スナップにロングAを付けた。このロングAは古いヤツでテールがヒートンになっている。そこにプロペラを1つ付けたチューンドA。プロペラがアカメに効くかどうかはわからないがいじってあるので愛着がある。
橋脚に向けてキャスト。プロペラがあるとはいえ、水面引きはやらずに少し潜らせ底に当てながら引いてくる。もう少しでピックアップっていうときにコン!!キュキュキュキュっと来た!!!本当の至近距離。またまた強力な引きに竿が全く立たない。そのままぐっと堪えるとまたフッと軽くなった。はぁ・・・またまたリーダーが切れた。アカメが背びれを出しながら逃げていくのが見えた。小さく見ても70はあった。2連続でリーダー切れ。大会で。アタマもキレた。しばらく呆然とする。
しかし頭の中では意外としたたかに策略を練っていた。策略というほどでもないが・・・ここは本来なら一息入れて、気分を変えたいところ。一旦川から上がり、コーヒーブレイクでもするのがよさそう。いや、待てよ、今、このポイントを空けたら誰かが入る。自分が入ってからも、対岸には何人かが姿を見せて、少し投げては移動していった。ここに入られたら釣られるかも。魚が居ることは確かだし・・・少しここで冷静さを取り戻す方がよさそう。そうだ、何か良いことを考えよう・・・
唯一収穫は、ロングAを喰ったこと、プロペラもイケルってこと。チキチータ、ルドラ、Fマグに続いて新たなヒットルアーが手持ちに増えた。プロップロングAはまだあるし。頭を整理し、少し深呼吸と背伸びをした。
キレた頭が冷えたところでリーダーを組み直し、スナップを付け、次は何にしようかなと思案した。月は満月、橋の明かりもあり、真夜中でも水面はかなり明るい。前の2本が来るまでの数時間、ルアーを取っ替え引っ替えやり引いてきたが、どうも明るい色系は良くないのではと思った。こんだけ明るかったらリアル系が良いのかな?そう思いルドラに戻したら来た。ロングAも黒に反射板の入った定番カラー。それならばと、手持ちで一番リアルっぽいのは・・・ハルシオンの女肌、コノシロカラーが目に付いた。よし、コレを試してみるか。潮は底にさしかかった。橋脚に向けて先ほどのコースを引いてくる。
また来た!コン!!キュキュキュキュ フッ で終わり。なぜバレた?今回も竿が立たないままだった。フックが伸びてるわけでもない。掛かりが浅かったか。
潮が満ち始めアタリも無くなり撤収。
後日明るいときに喰った場所を見ると、ちょうどかけ上がりの頂点あたり。そこから先
はフラットで浅い。ってか干潮の時には干上がるところ。
この晩の3本ともコンの後の猛ダッシュで竿を立てることもできずバレた。悔しい。コン+猛ダッシュ対策を考える必要がある。自分の癖で、リトリーブ中、竿とルアーが一直線になってしまっている。これをPEラインでやると、全く緩衝材のない状態になる。コレが一つの原因か。もう少し潜り系のミノーで、竿を立てて引いてきたらイイのでは?そう思った。そのためには、ティップがバイトを弾きにくい柔らかいモノが良いのではないか。そして、川でやることを考えたら橋の下での取り回しの関係から短めのロッドが良いのではないかと対策を考えてみた。
2本目をかけた時間帯で、少し下流でドバババババババというテールウォークが2回あった。誰かが大きめを掛けたモノと思われる。後日調べると、少し下流に降り口があり、その辺りで音がした。周囲には大きなカバーはなく、回遊してきたのが喰ったモノと思われる。
つまり、アカメは回遊しながらいくつかのポイントで餌を食うため少しの間ステイするのではないか。そこには何か有効なカバーがあるのではないか。
今晩の3匹もちょうど回ってきて喰ったのかもしれない。それにしても3匹ともたぶんデカかった。獲って入れは上位入賞、もしかしたら優勝に絡んでいたかも。最初の2つは自分の完全なミスだけにショック。

8/17 アカメ釣り大会2日目。
14:00からオークション。昨年同様、豊かにする会を豊かにするオークション。で、昨年同様、凄い値段で次々と競り落とされていく。競り落とされるというのには語弊があるかもしれない。あまり競らない。すぐ落札。ルアーが10円から。で、ルアー&リーダー(80LB)ゲット。特にリーダーはナイス。早速80ポンドと組み替える。(それまでは50ポンド)今日は切らせないゾ!っと
19:00~21:10 昨日のリベンジ。潮は満~下げ始め。もう少し引いて欲しいのが本音。水位が高いので足場は水没中。かなり深いが入る。短パンギリギリくらい。水位があるのでルドラSPを投げる。数投目、いきなりコン!キュキュキュキュフッで終わり。ルアーを引き戻してみるとセカンドフックが伸び、そこに口の肉片がかかっていた。残念!!
これもかなりデカイ。掛かりが浅く、フックが伸びた感じ。嗚呼またかよぉ!!結局その後何も反応無く大会閉会式があるため本当はこれからって時合いに撤収。後ろ髪ひかれまくり~~~
21:40~閉会式。結局2晩で11本上がり最大は82cm。もしかして4本のうち1本でもあげてたら優勝だったかも。2本釣った人が最多尾賞だって。全部獲ってたら当然・・・はぁ・・・こんなモンといえばこんなモンなのだが。しかし、あのポイントのポテンシャルは逆に証明されたのかもしれない。

@ 考察?
この1週間通って思ったこと
アカメ初心者に少し毛が生えた程度の妄想みたいなモノ。
* あのポイントはすべて下げのタイミングで喰う。
* わりと手前で喰う→橋脚あたりの最深部から手前(右岸)に向けて駆け上がっており完全なシャローの一歩手前で喰うことが多かった。

* コン後のいきなり猛ダッシュに対応する必要がある。→竿とルアーを一直線にしておくと、特に近くで喰った場合の猛ダッシュで竿が立たない・ラインが切れる・フックが伸びる等で対応できない。ドラグを弱めておくと合わせが効かない。→少し潜るミノーを竿を立てて引いてきたらどうか。→その操作を橋下で行うには短い竿がよい。

* アカメには回遊ルートがあり、あのポイントはそのルート上かも。下流で喰ったのも回ってきて喰ったのと思われる。ルート上に大きなカバーがあればそこにしばらく付いているのかもしれない。

* 喰うのはやはり底近くが多い。塩分の関係か。ただ、下げ底で喰ったことも多い。下げの底近辺では塩分の濃い水がわりと表層にもありミノーで届きやすいのかもしれない。

* 1週間で8回のコンキュキュアタリがあり獲れたのは2匹、しかも小さい。上手くファーストランを耐えたら追い合わせをする必要がある。

@ 出会い
大会が終わり、その後出張でアカメ熱が冷めるかと思いきや、4バラしのおかげでメラメラと闘志が燃え続けており出張から帰ってきたその日に出撃。
8/21 16:30~17:30 家の近くの例の(デカタイリクの)港。
シーバスかアカメっぽい釣り人が北側の防波堤に入っていた。挨拶をしてその場は投げずに移動。南側先端にはチヌっぽい人がいたので、防波堤の付け根の放水口で少し投げるが反応無し。しばらくするとチヌの人が帰ったので先端に行く。反応無し。対岸の人も帰る。バイクで来ていたようだ。
で、チャンスと思い、そちらに入ろうとしたら、またシーバスっぽい人が入った。結構メジャー なのかな?今まではあまり人を見なかったのでシークレットポイントかと思いきや、やはり狙ってる人は狙ってるのね。
この日は結局何も無し。

8/22(FRI) 同じ港
子供を保育園に送って港へ。今日は1日休みを取っている。北側で少し投げていたら昨
日と同じ人が来た。
挨拶をして、 私:「昨日も来てましたね?何釣りですか?」と聞くと
彼:「アカメです」。
私:「この近くの方ですか?大会出てました?」
彼:「はい、家はほんとにこの近く。大会にも出てました。でも、事務局の手伝いでタグ打ったりしてました。」
私:「そういえばテントで見たような・・・、で、ここは釣れるんですか?」
彼:「結構釣れるみたい」
私:「私、今年始めたばかりでわからないことばかりで・・・ 大会の時もここでやりました?」
彼:「大会の時は淡路の人を案内してくれっていわれて、こことは別のところ行ったんですけど、バラしちゃって・・・」
私:「結構バレますよねぇ。私も大会で4匹ばらして立ち直れなかったです」
彼:「そういえば4本バラした人がいるって聞いたなぁ」
私:「それ僕です。」
彼:「マジで、バラシ多いですよね。何でだろう?フックもシングルがイイとか言われて換えたけどあんまり変わりないし、(ルドラを見て)そういえばフック3つですね、で、テールフックは4本針ですか?」
私:「3本フックのほうがイイかなと思って。このルアー実績あるし。テールの4本はイイって聞いたので付けてますけどこれに掛かったらたぶん伸ばされますね。」
(と言ってルアーを見るとK-TENの2本フックがついていた)
彼:「合わせですかねぇ?結構追い合わせしたりもするんですが、なんか抜けちゃったするんですよね。」
私:「私もよく抜けます。で、たまに合わせたあと2~3歩下がって引き付けるようにやります。そしたらあまりバレないですよ。」
彼:「そぉかぁそういうのも手ですね。とにかく最近バラシが多くて・・・なん か、掛かっても顔の横とかで顔の鱗が付いてきたりします。下顎とかに掛かってくれるといいんですけね。ってか、あれだけ走るんだから勝手に掛かってくれてもイイと思うんですけどね。走った後でもポロッと外れる。」
私:「私はバラしてばかりで8月に入ってあまり獲ってないです。」
彼:「私も8月に入って獲れてない。ナゼだろう?」
私:「アカメが元気だからかも。7月ごろと引きがぜんぜん違うような気がします。」
彼:「水温も高いし、そうかもしれません。」
私:「昨日もそうですけど、明るい時間ですね、お会いするのは。」
彼:「ハイ、私わりと明るい時に釣ってます。明るいと喰う瞬間が見えたりで面白いですよ。」
私:「そうなんですよね。私もほとんどが明るい時間に釣れてます。宮崎では昼間のサイトでやるらしいですし。」
※このときはまだ宮崎のアカメ釣りOKでした。
彼:「そうなんですか。それも一つの手ですね。ココはもうやりました?」
私:「一応やったのでどうぞ。」
彼:「ありがとうございます。昼からはS崎に行ってやってみようと思って。S崎にもどうも居るらしいって所があるんですよ。」
私:「たぶん居るでしょうね。それでは私は・・・」

その後色々なサイトを見ているとこの人が出ていた。メーターオーバーも上げて、かなり
釣っている人というのがわかった。そういう人が通ってくるのだからあのポイントはアカメも実績があるはず。
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偉そうに語ってますが、今思うと恥ずかしい!