たまにはアカメ ネタ

私もそうですが、アカメにはクランクが効くと思うんです。
で、先日友人と釣りしてたときも、「クランク丸呑みされた」という話を聞きました。
私の少ない経験から思うに、アカメはシーバスとバスの間くらいに入る性格なのではと思います。
障害物への依存性、食性、ルアーアクションへの反応等々。

☆ 障害物に付いていることが多い→スナッグレス性能がそこそこあるクランクは有効。

☆ 食性→わりと甲殻類を食う→クランクはある意味カニっぽい。

☆ ルアーアクション→シーバスはスルスル動く方が良く(独断!)、バスはキビキビ動く

方がよい場合が多い(これも独断!)→アカメにもキビキビクランクは有効。

そして、前にも書きましたが、アカメはシーバスより海っぽい。なので、川では深い所にいることが多い。だから潜り系のルアーがよい。そこで、使い勝手の良かったのがおそらくオグルなんだろうなと。例えば橋脚を狙うとして、流れの上流側から、ラインをメンディングしながら落とし込んでいくような釣り方。底(近く)まで落ちたらス~~~ッと引き上げ、カニが泳ぎ上る感じを演出する。それは釣れるでしょ!と思います。
ただ、私的にはそれをやりきれない。我慢できない。
そこで登場するのが、ディープクランク。投げて、ガガッと潜らせて、底を小突きながらたまに浮かせる。オグルの釣りと反対ですね。でも私にはその方が性に合っているし、集中力も続く。
そして、今まで釣ったアカメのうち、多くはディープクランクで釣ってます。

阪口さん四万十アカメ

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これまで独りよがりの釣り方なのかな?と思いながら、やってきましたが、ようやく理解者というか、同朋ができた感じ。やはりアカメにクランクは有効なんだと。

そして、友人が「ここでクランクで釣った」という場所は、一見何もなく、底がフラットで、所々石が入っている。底を煙を舞上げながら進むクランクはまさに甲殻類でしょ!と思うのです。

実はここ何年か、私はクランクでアカメ釣ってません。「最近のアカメブームで、スレちゃって、今まで良かったルアーに食わなくなった」と言われたこともあり、クランクに自信を無くしてましたが、この件により、今シーズンはもっともっとクランキンアカメをやり込みたいと思ったのでした。

2016ファーストフィッシュ

2015年末に骨折して、しばらく療養しており、やっと釣りに行けるようになりました。
2016年ファーストフィッシュはシーバスでした。それまでも何度か魚が出たり、バラしはあったものの、手にしたのはこの魚。ルアーはスラッシュペッパー。サイズは測ってないけど、70は超えてる、たぶん75くらい。口に傷持つ真っ黒の居付き君でしょう。

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16初フィッシュ

この日は朝から雨で、放水口からの出水を期待して出てみたモノの、放水はなく、何カ所か見て回っても期待外れ。雨も降って風邪気味でもあるので、放水のないところをやる気もなく、帰宅。
夕方再出撃。行ってみると、囂々と放流中。水はカフェオレ。先行者無し。これくらいの水ならイケるはずと読み、まだやや水が高いが入ってみる。
まずはトップのヤマトJrから。何度かコースを変えやるモノの、出ず。ここで上から声が掛かり、「どうせすか?」「ダメですねぇ」「昼に入った人は10何本だか釣ったと言ってましたよ」「朝来たら誰もいず、水も出てませんでした」「なら昼前なのかな?」そんな会話をしながら、スラッシュペッパーに変更。何投かするモノの反応なく、ここで、2つある放水口の片方がストップ。早速そこに移動して、投げてみる。今までも、流れが止まった瞬間いきなり食い出すことがあり期待満々。少し投げて、リフト&フォールでやってくると、コッと軽いアタリ。合わせると、グッと重い引き。ロッドはチヌ用だが、ラインは1.2号と太目にしてあり、わりと余裕を持ってやりとり。濁った水で、しかもなかなか水面まで魚が出ないので、魚種やサイズがわからない。たぶんスズキと思いながらやっていると、ジャンプ。スズキだ!!そして寄せてきてキャッチ。なかなかのサイズ。上を振り返ってみても誰もいない。みててくれたら格好良かったのに。少し残念。
リリースして、また投げる。何投か後、ほぼ足下でヒット。さっきのよりは小さい。キャッチ。50くらい。

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162本目

ここで、オーバーライドに変更。足下をプルプルやっているとコッと強いアタリ。でも乗らない。またしゃくるとコッと来るけど乗らない。何度かやっているとズンと乗った。アタリの感じからたぶんチヌと思いながらやるが、なかなか強い。寄せてきたらいいサイズのチヌ。OSP初フィッシュ。

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16初OSP

ただ、この日のシーバスはスラッシュペッパーにしか反応しない。
スラッシュペッパーに変えると、アタリは何度かあり、その後1本追加して終了。

初フィッシュまでは少し時間がかかったモノの、これからは気合い入れて釣っていきます。

あ!ちょっと訂正

思い出したので、訂正しておきます。
「初めて海外で釣った魚」ですが、ハワイのピーコックと書きました。
よく思い出してみれば、それよりずっと以前、大学の遠洋航海実習でオーストラリアに行き、ケアンズに入ったのですが、その時にニベっぽい魚を釣りました。

ケアンズの港の近くに、川が流れ込んでいて、その畔にレンタルボート屋さんがあり、友人とそれを借りて、釣りをしようということになりました。船は14フィートのアルミVボトム。エンジンは15馬力が付いていたと思います。ボート屋によれば、餌をエビにして、手釣りでやりなさいとのこと。郷にいれば郷に従えでやってみました。
その前日、地元の釣り新聞を買って見たところ、「バラマンディー(の季節)がやってきた」的記事が載っていました。つまり、うまくいけばバラマンディーが釣れると期待してたわけです。それをボート屋に話してみると、「もちろんバラも狙えるよ。だけどもっと上流に行った方が良い。しかもそのエリアには5m近いクロコダイルが居るぞ!」と脅された。ボートよりデカイじゃん!!で、すこしビビってしまい、結局は港近くでやることに。
そして友人と2人で船を出し、場所も水深もわからないまま釣り始めました。水は普段からそうなのか、一時的なのかはわかりませんが、マッディ。その第1投、ボトムを取るとすぐに、コツコツコツとアタリが来ました。グッと合わせると、乗って、それでも軽目の引きが来て、キャッチしたのが、イシモチかニベ。30センチくらい。日本のとほぼ同じ魚。「これ、調子イイじゃん」と友達と言い合い、再び三度入れるモノの、その後全く反応なく、その日はそれで終了。

これが、「初めて海外で釣った魚」でした。
訂正して、お詫び申し上げます。

釣り場のゴミ拾い

ちょっと堅苦しい題ですが・・・

釣りに行って、特にオカッパリで、足下を見るとゴミがたくさん。
こういう状況で、ま、1つ2つなら拾って帰るのですが、やり出すときりがなくなり、コンビニ袋には入り切らなくなる。
で、ついついそのままにしてしまうことも多いのですが、そもそも捨てるヤツが悪いわけで、拾えない自分を責める必要は全くない。ましてや、隣にいる人に「拾ったら?」なんていう必要もない。
ただ、釣り場が汚れていることにかわりはないので、機会があればゴミ拾い企画に乗っかってみるのもイイかなと思ってます。
人海戦術とはよく言ったモノで、1人、数人では全く歯が立たないゴミの量でも、たくさんでやるとあっと言う間にキレイになってしまう。

そんな感じで、年2回、波介川のゴミ拾いイベントをやり始めて10年以上、地域の方にも認知され、定着しては来ているのですが、いかんせんゴミが減らない。毎回毎回そこそこの量のゴミを回収しているのですが、そのたびにほぼ同じようなゴミが出てくる。つまり、誰かが捨ててるってこと。たとえば数年前までは、一定の場所に、ワンカップの同じ銘柄の酒瓶が落ちていた。これなんか、ある人がそこを通る度に捨ててるのは明らかなこと。しかしここ何回かそれが無くなった。常連参加者の間では、「その人が引っ越したか、亡くなったのでは?」みたいな噂話も出るほど。
ゴミ拾いをやったり、参加したりする人は、それなりの問題意識を持ち、自分では捨てない人だとは思うのですが、捨てる人は、それが”悪いこと”とは感じていないのでは?と思うのです。だから平気で捨てる。もうそういう人になっちゃってるわけ。
「拾う人は捨てない。捨てる人は拾わない」昔から言われていることですが、ホントそうだと思います。
だから、拾う人が増えれば急速にゴミは減るはず。そういう思いも込めてゴミ拾いイベントは続けています。

で、ゴミ拾いって、始めてみると、以外と楽しい。宝探し感覚があったりする。時折エロDVDを見つけたり、泥まみれのリールを拾い、ちょっとのレストアで十分使えたりと、実益もあったりもしますが、拾うのって楽しくなってきます。ただ、閉口するのは、弁当ガラなどの生ゴミ。もう悪臭に耐えられないときもあったり、拾ってみると蟻がたかっていてといったこともあります。
そして、ゴミ拾いを何回かやっていると、自然と仲間ができてきて、その人と一緒に釣りに行ったり、広がっていきます。

普段はなかなかやりにくいゴミ拾いでも、イベント的にやってしまえばハードルも低く、ゴミ拾いの裾野を広げるのにはイイのかもと思っています。

決して自分は偉いなんて思ったことはないし、そのことで、バス釣りや釣りのステータスを上げようとかも思っていませんが、もし、その釣り場で釣り締め出し運動なんかが起きたときには、こういうことをやっていると、多少は印象が違うのではないかとは思います。特に、拾ったゴミの処理を行政にうまく言って担当してもらっておくと、イイのかなと。そのためには、地元の人と協力して、その人たちから行政に働きかけてもらうのが一番だと思っています。
釣り場を閉めてしまう動きが各地であると聞くのですが、そんなことにならないよう、できれば1人1人が自覚を持ってやれればいいのですが、なかなかそうもいきにくいところもあり、誰かが音頭を取ってイベントをやってくれると助かるなぁと思うのです。

そんな意味で、石鎚池(十市の池)のゴミ拾いイベントは、なかなかイケてると思ってます。で、行ける機会があれば行くようにもしてます。行けば楽しいし、釣りの情報交換もできるので、なかなかです。

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バジンクランクの思いで

Mrモンロー

 並木さんのブランドOSP発売第1弾のプラグはバジンクランク
水面を泳ぐクランクベイト。
自分は友達から”馬陣魔神”とのあだ名もいただくほど気に入って使いまくってますが、これにはいくつかワケもあります。

 その1 トップが好き! やはり水面に出るバスを釣るのが面白い。しかも、レンジとかメンドクサイことを考える必要がない。

数あるトッププラグの中で、ただ巻いてくるだけで広範囲をス

ピィーディーに探れるのがバジンクランク。

その2 メンドイのが嫌い 上にも書きましたが、面倒くさいことを考えずに集中できる。

その3 釣れる      釣れるから使うのか、使うから釣れるのか・・・両方だと思うのですが、とにかくよく釣れる。バス・ライギョ・ナマズ、そしてチヌ。

その4 プチ自慢  これが今回の本題

ある秋、浦戸湾でルアーを引いていたら、水面を走るラインの波紋に盛んにエバ(メッキ)がチェイス&ストライク。明らかに水面の波紋に反応している。そこでピンと来た。水面を波を残しながら泳ぐプラグがあれば!今でいう、ウエイクベイトの考え方ですね。
その頃はハンドメイドルアーをわりとマジに作っていた。そしてその頃凝っていたクランクベイトにこのピンを取り入れてみることにした。何度か試作するものの、やはり少し潜ってしまい、どうしたものかと考え、背中にヒレを付け、それが水面に出るのではと考えて作成した。これをいくつか作り、友人に配って回って試してもらった。結果はイイ感じで、各地で多くのバスを誘った。そのうち1人から、「腰をフリフリするけど男らしい」とMr.モンローのご芳名をいただいた。かなり作ったつもりが今手元のあるのは2個。それもリップがとれてしまっている。

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Mrモンロー

 

ちょうどその頃、BASSでマンズワンマイナスがウイニングルアーになったと聞いた。そしてちょっとして、OSPから最初の製品としてバジンクランクがリリースされた。速攻買いに走ったが、その頃OSP製品はレアもので、なかなか手に入らなかった。それでも何とか手に入れ、使ってみた。もちろん拘り方から考え方が数十段上なので、自分のモンローより潜らない、よく動く、丈夫とすばらしかった。しかし、潜らず水面に波紋を残しながら動くというコンセプトは一緒だったと自画自賛した。

こんな理由で大好きで使い続けていると、色々引き出しが増えてくるモノです。

普通に引くと水面あるいは水面直下を来るバジンクランクですが、ラインをフロロにすると、それよりも少し深いところを引ける。これは水面に出きらないときに有効。もう少し深く潜ってほしいときは、バンディットフットルースストームサブワートを使う。このように泳層を微妙に調整することで、ストレス無く、水面と藻面の間を引いてくることができる。

先ほど面倒くさくないと書いたモノの、こんなことをやるとなると面倒くさいのかな?ただ、面倒くさいとは感じず、面白いと思いながらやっているので、それでイイ。

バジンクランクにはラトルを高音にしたヘビーヒッターというモデルもある。これは、リアクションバイトをより誘発したいときや、水が濁ったときに有効で使っているが、実はライギョキラーだったりする。なぜだかライギョはこれが頭上を通ると黙っていられないらしい。もの凄い勢いで出る。しかしライギョが食うと、バスタックルの時にはラインブレイクになったり、針を曲げられたり折られたりと、お互いダメージが大きくなる。なので、ライギョのいる水域では、ヘビータックルで使うようにしている。

 

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上に少し書きましたが、水面系クランクベイトの使い分けを・・・まず、完全に水面でやりたいときはウッドリームノーネイムサーフェス。ラトル音はないが、完全水面で、ある意味ジッターバグのような感じ。その次がバジンクランク。ほんの少し潜ったりもする。デカイ水域ではダイバジン。その次に潜ってほしいときはフットルース→サブワート。ときて、ワンマイナス。ただ、ワンマイナスは少しでも藻や何かが付いてしまうと動きが極端に落ちるので、あまり使わない。

これもまたプチ自慢になりますが・・・

バジンクランクはチヌにも有効なんです。ここ何年か、夏場はわりとチヌ釣りをするようになってます。その中でも楽しいのはトップチヌ。トップウォーターを引いてくると、1投に何度も何度も反応し、激しいストライクを繰り返す。浦戸湾ではキビレが主な対象となるが、デカイのは50近い。それがトップに出て、掛かったら強い引きが来る。場所さえ掴んでおけば、短時間で結果が出る。など、仕事の行き帰りにエキサイトできる。なのでハマっているワケですが、あるとき、ポッパーやペンシルを投げるのに飽きて、バジンクランクを投げてみると、それにもイイ反応があり釣れた。偶然か?とも思い、別の日、別の場所でやってみても釣れる。こうなると、ペンシルやポッパーのように竿をあおらなくてもイイので、楽ちん楽ちん。ストレートリトリーブで時折ストップを入れてやればバコン!みたいな。もう完全に1軍。メーンルアーになってます。トップに反応のある時期なら、まず投げてみる的な。

 

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で、バジンクランクをはじめとするサーフェスクランクでチヌを釣った人はいるかもしれませんが、自分のように一番に使ってる人ってほとんど居ないのでは?

まだまだカラーやラトルのことを詰めていかなければなりませんが、バジンクランクはチヌにとてもイイのです。と言い切っておきます。

鯉のノーパンフィッシング

前にも書きましたが、毎年初釣りは鯉釣りになってます。(今年はまだですが・・・)
で、釣り方は、ノーパンフィッシングと名付けました。
ノーシンカーで餌がパン。

タックルは普通のバス用スピニング。適当な大きさの針を直接結び、そこに食パンを手で揉み込んだものを付け、ぽいっと放る。揉み込んだパンは空気を含んでいないので、そこそこの速度で沈んでいく。そこにパンを食う鯉やニゴイが居れば吸い込んで、ラインがス~~~ッと動き出すので、スイープに合わせる。こんな感じの釣り方。
普段はバスやシーバス狙いで行く、波介川や仁淀川にはでっかいコイが結構居る。見えれば、その近くに投げればそれなりに釣れる。なかなか食わない場合は、まずはパンをちぎって投げ、チャミング(寄せ餌)をしてからにする。コイがパンを餌と認識したところで、ノーパンリグを入れるとわりと簡単に食ってくる。
一旦針にかかれば、70~90cmとかのコイなので、その引きは重強く、スピニングのバスタックルではなかなか面白いことになる。時にはかなりのスピードで走り、ドラグをジャージャー出される。それもかなり粘り強く、何度もやられる。それをいなして何とか取り込むと、でっかい魚をホールドすることができる。

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本気で狙うと難しい鯉も、サイトのノーパンフィッシングだと、わりとイージーにメーター近い魚を手にすることができると思う。

一度、調子こいて、夏場にもやってみたのですが、これが夏はホントに難しい。餌が豊富なためなのか、人に責められスレているのか、水温が高く、動きやすいからすぐに移動しちゃうためなのか理由はわからないものの、冬のように簡単に釣れる状態ではなかったのを覚えています。

沖のイカ釣り

このことを知る人は少ないのでは?と思い、ここに書きます。

遠洋漁船マグロ漁船に乗り、沖で漁をしているときの楽しみは、漁が終わった後のイカ釣り。
漁をすることを操業と言う。マグロ延縄の操業は朝暗いウチから縄を入れはじめ、縄を取り込み終わるのは深夜。もちろん、縄の長さや、魚のとれ具合によるのですが、普通はそんな感じ。
これもまた船により違いはあるものの、何日かに1日は朝の縄入れをしなくてイイ日がある。そんな日の前夜にやるのが楽しみのイカ釣り。
大洋のど真ん中というと、魚がウジャウジャ居てパラダイスと思っている人もいるかもしれませんが、実は生物相は貧困で、沿岸の比ではない。ホント魚は薄い。釣れたマグロの胃袋の中を見てみても、皆さんが思っているようなサバやアジが入っているなってことは稀。多くは、小さなイワシみたいなのか、エビ類、小イカとかがかろうじて入っているくらい。そんな中貧相な生物相の中でも、したたかにいるのがイカ。沖の漁師が言う、バカイカ、アカイカ、アオリと呼ばれるイカが代表。アオリは沿岸のアオリイカとは違い、ソデイカのこと。そんなイカを狙う。

仕掛けは、昔は手釣りだったが、今ではロッド&リール(シイラやジギングタックル)に、リーダーを付け、その先に水中ライト。その先のまたリーダーを付け、”シュッテ”と呼ばれるイカ針をセットする。餌にはマグロ用のムロアジやサバを使ったり、釣れてきた小さめのイカを使ったりする。餌をシュッテに通し、スナップでリーダーに連結する。それを、50m~200m出しイカのアタリを待つ。水中ライトの色は、青がイイという人もいれば緑がイイ、赤がイイ、全部光るレインボーがイイ、はたまた紫外線がイイという人もいる。自分の経験から言うと、青または紫外線がイイのではと思う。青は、水中で一番遠くまで届く色、つまり広範囲のイカにアピールできるからではないかと考えている。
操業を終えたマグロ漁船は、夜はエンジンを切り、波間に漂わせる。動力を失った船は、波に対して船体を横にし、流される。潮上側に釣り座をとり、糸を出し、イカの泳層を考えながらラインを出していく。漂流中の船は他船から目立つようにたいがい煌煌とライトを付けている。それに小魚が寄り、それを狙ってイカも浮いてくる。時に水面まで出てきて小魚をおそう。それはたいがいバカイカ。アオリはやや浅い層を、アカイカは深い層を泳いでいるようだ。アオリは大きくなると20キロ、アカイカも10キロくらいにまではなる。
イカのアタリは、特にバカイカは、はじめ小さくジワジワと来る。たぶん抱きついて、軽く引っ張っているのだと思う。その時に合わせても乗らないことが多い。しばらくすると、引き込みが大きくなる。そういう時に、バスで言うスイープフッキングを行う。なるべくストロークをとり、グ~~~~っと針を食い込ませるつもりでやる。ちなみにこのとき使うシュッテの針にはカエシが付いている。漁師によると、「デカイのは引き寄せられながら触手で針をのけようとするので、カエシがないとバレる」らしい。
大きなアカイカや、アオリは、一気に持って行くこともある。気を抜いていると竿ごと海に取られる。そして暫くはイカっぽいグッグという引きではなく、ガ~~~~~っと走る。20mも走られることもある。それをやり過ごし、何度かやりとりをすると、船縁まで寄ってくる。デカイイカが船のライトに浮かび上がるとコーフンMAXに達する。
釣り上げたイカは速攻で墨袋を抜く。それをしないとデッキ中を真っ黒にされてしまう。それが終わると、解体し、冷凍し日本に持ち帰る。食べるとおいしく、もの凄い大きさと肉厚なので、初めて見る人の度肝を抜くには最適だ。

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この仕掛けには、時折外道として魚が食ってくる。多くは漁師の言う「ヨガラス」、クロタチカマスや、ヨシキリザメ。サメ類は今、国際条約で捕獲が禁止されているので、デッキに上げることができない。食わせてしまったら、寄せてきてリーダーを切るか、何とか外れてくれることを祈るしかない。うまく外れたとしても、サメの顎力で、堅いステンレス製のシュッテはグニャグニャに曲げられてします。やっかいな存在だが、引きを楽しむと割り切れば楽しい。

最近ではイカ釣りにジグを取り入れている人もいる。一時試してみた。ただ、普通にイカジグとしているジグの想定はスルメイカ等、大きくて2キロまでだろうと思う。針(カンナ)のサイズもそれ用の大きさだ。ただ沖で相手にするのは20キロ、それなりにしないといけない。いろいろとサイトを巡ると、ソデイカをジグで狙っている人もいることがわかった。それは、普通のジグに「タルフック」と呼ばれるタルイカ(ソデイカ)用のフックを装着していた。

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タルフックは調べるともう製造中止になっていて、入手は困難だと言うことがわかった。知り合いの釣具屋さんに問い合わせてもダメとのことであった。ある日、オークションサイトを見ていたら、たまたまタルフックが出ていた。そしてうまく落札できた。落札後のやりとりで、出品者はもう1本持っていることが判り、それも譲ってもらった。タルフックを持って乗船し、ある日使ってみた。200gの夜光のジグに付け、100mほど沈めたら、ラインが急にフケた。慌てて合わせると、グッと乗ってイカの引きが来た。取り込めたのは普通サイズのアカイカ。

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でも第1投のフォールから食ってくるとはなかなか幸先が良い。次の1投、200mほど沈め、大きなストロークでしゃくりながら上げてくると、ガツガツというアタリがあり、合わせると、フッと軽くなった。巻き上げると、ジグが切れていた。たぶんサメに食われたのだろう。しかし、ジグが有効であることは判った。別のジグにタルフックを付け、また投入した。ガツガツとアタリがあり、またブレイク。3投で2個のタルフックが無くなり、釣れたのはイカ1杯だけ。ただ、ジグが思っていた以上に使えることもわかった。その後はタルフックの代わりにルアー用トレブルフックを2個付けたものを使ったりしたが、なかなか乗らないのが続き、ついにはジグを諦めた。それ以降、タルフックには巡り合っていない。

 

思い出した!初めてのシイラ

バス釣りオンリーから海の釣り、シーバスからのアカメに移った頃、アカメの凄い引きに翻弄され、何もできずにバラすことが連発した。たまたま良いタイミングで「シイラやってみんかえ?」と誘われた。シイラ釣りをやってみて、デカイ魚への初期対応を学べたと思う。

裏戸湾内のマリーナを出た船は、一路南へ向かう。目的地は“手結沖”のシイラ漬けだ。沖を回遊するシイラは、何かの物陰によく付く性質がある。シイラ漬けはこれを利用した人工漁礁で、海底に錘を置き、そこからロープを伸ばし、水面には竹を束ねたウキを設置するもので、土佐湾では手結沖と、佐賀沖に多く設置されている。高知港から南へ向かえば、そのまま手結沖の漬けに当たるということになる。もちろんシイラ漬けは、漁師さんが設置したもので、個人が勝手に釣りをしてもイイものではない。今回はちゃんと漁師さんに了承を得たものしかやらなかった。

出港し40分ほどで最初の漬けに付いた。船は漬けから50mほど離して停止した。船長は、「バスのようにギリギリを打たなくても大丈夫。最初なので様子見にポッパーがイイかな?」というので、とりあえず漬けをめがけてシイラ用のポッパーを投げた。着水してすぐにデカ目のポップ音を出し、長めのストロークで引いてくると、すぐに下から青い魚体が数匹浮いてきた。そのまま引き続けると、もっと多くの魚が湧いてきて、もうパニック。そのうち1匹がポッパーを食った!!いきなりもの凄いスピードで持って行かれ、合わせるどころではなかった。やや走られた後、強めに2度ほどアワセをくれた。魚はジャンプをしたりもぐったり、とても楽しいファイトをした。何とかキャッチしたのはメーターを超える雌。リリースしてまたすぐ投げる。しかしもう反応はない。「1回でスレちゃったなぁ」と船長。ルアーをペンシルに換えるとまた少し浮いてきたが途中でUターン。シイラの下に茶色い魚も見えたので、ジグに換えて少し沈めてしゃくるとガッと来た。でも小さくすぐにキャッチ。カンパチの小さいの。ジグへの反応もなくなり、次の漬けに移動。

第2漬け、ここも1投目は反応すこぶる良いものの、キャストする度に反応が落ち、終了。

第3漬け、同様。

第4漬け、ルアーをやや小さめのペンシルに代えると良い反応。でも早引きすると飛び出してしまい、スピードで見切られる感じ。

第5漬け、ルアーはシンキングペンシルのハニートラップに変更。これが当たり、早く引いても飛び出さず、ベイトサイズにもマッチしたようで、今までにない反応と、それが長続き。

そこからしばらくハニートラップで楽しい釣りができ、食った瞬間の対応、ダッシュしたときの対応も勉強になった。シイラは、食って、まず第1弾の引きが弱まったときに取り込むとそれでおしまい。ただ、1回目の取り込みタイミングを外すと、そこからはやたら長いファイトとなる。シイラが怒ったと船長は言うが、まさにそんな感じ。リリース前提なら、怒らせる前の元気なうちに取り込み、リリースするように心がけた方がよい。そのためには、ややオーバー目のタックルがイイ。

ハニートラップではもう十分釣ったので、ヤマトに代えてみる。もちろんフックは大きいもの2本に替えてある。新漬けに着いての第1投、ヤマトは良いところに落ち、ロングジャークで泡をまといながら潜らせると、何匹が付いてきた。またジャークを入れるとそのうち一番デカイのが食った!!イイファイトを堪能してキャッチ。この日一番の雄。まっ黄っ黄になっていた。

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その後何本か追加し、十分楽しめたので、終了。

ホント、トップでやれるので、楽しくてコーフンする。そして上にも書いたが、デカイ魚への対応を学べる。このサイズの魚を1日で何本も相手することなどほとんどないし、何本もとやることで、余裕もでき、実験ぽいことができる。土佐湾にはシイラ漬けがたくさんあるので、漁師さんとうまくやれば身近で大物ファイトが楽しめる良い環境だと思う。(シイラ漁師が出している遊漁船もある)

ハワイのピーコックバス

前にも初ピーコックのことは書きました。
その後、ハワイに行く機会も増え、できる毎にハワイでピーコックバス釣りをやってます。

ピーコックバスの魅力は、まずはアマゾンでないとなかなかお目にかからないのに、ハワイで釣れること。今ではフロリダや台湾にもいるらしいが・・・
トップによく反応すること。でもなかなか乗らなかったり・・・
引きが強いこと。派手なジャンプをすること。
釣り方が色々あること。
そんなところでしょうか。

初めての時から今までに、6度、ガイドをしてもらってます。
様々なことがあり、一番良い時間帯である早朝を狙うことができないハンデもありますが、今までボウズはありません。
いくつか印象的な場面を書きます。
2度目にガイドしてもらったとき、前回がコーヒーでコンディションが良くなかったのと、初めてで何もわからなかったのと、タックルがレンタルだったのをふまえ、自前タックルで臨みました。水はステインでイイ感じ。スロープからしばらく走った広い水域に着くと、ライズが結構ある。それをめがけてスラッゴーを投げるが、あまりヒットしない。仕方がないので、日本で自信のあるポッパーを投げると、ヒット。ガイドも驚きの声を上げる。そして、ピーコックとチヌの共通性を認識した。「ピーコックはチヌだ!」日本のチヌ釣りのやり方をスピーディーにアジャストすればピーコックにハマることが判った。そして前回は全く見えなかった、この湖のメーンベイト“シャッド”をみることができた。大きさは2インチくらいの少し平べったい魚。そして、ガイドが言うには「ピーコックは魚しか食べない。もっと言うとシャッドしか食べない」つまり、シャッドに似たルアーが有効ということ。そうなると日本にある一番小さいサイズのシャッド、たとえばハイカットだとかマイティーペッパーの一番小さいヤツが有効。ワームもできればそのサイズに合わせたらいい。そんなことがわかった。複数回やることで理解が進んだ。

この湖にはピーコックバス以外にレッドデビル、ラージマウスバス、スモールマウスバス、ニードルフィッシなどルアーの対象となりやすいものと、プレコなど対象となりにくい魚も住んでいる。
ピーコックが釣れない時間が続くと、つい手を出したくなるのがレッドデビル。名前は怖いが、日本のギルみたいな位置づけ。外道扱いされる。そして臆病で、大きなルアーをなると逃げるが、小さいルアーのはちょっかいを出してくる。そしてオレンジ色でよく目立つので、ついついてがってしまう。

最初の時に衝撃を受けたシルバーミノーの釣り、倒木の根元近くにできるだけタイトにキャストし、そのままフリーフォールさせ、着底後一気にファーストリトリーブするというもの。その速さに負けず、もの凄い勢いでピーコックが追ってきて食う。もうコーフンしまくりの釣りになります。ただ、単純な釣り方なので、長くは続けにくい。何投かでやめてしまうことが多く、それまでは反応のないまま「いつかはこれで釣りたい」と思い続けていた。5回目にガイドしてもらったとき、朝のライズ打ちで何匹か釣り、ライズも少なくなったので、倒木打ちに変更した。そして、ベイトタックルにシルバーミノーを結び、2本の倒木がクロスした、その一番奥にうまくキャストが決まった。フォールさせ、ファストリトリーブしてくると、シルバーミノーの後ろから猛ダッシュでデカイ真っ赤なピーコックがついてきた!!しかしバイト寸前でひるがえってしまった。嗚呼残念。でもコーフンMAXでした。その後は反応なく、釣れずじまいのままでした。6回目のガイドの時も、あのコーフンが忘れられず倒木に何度かキャストし、フォール中に違和感を感じて巻き合わせると、軽~~~い引きで、釣れてきたのはなんとレッドデビル。ガイドも「この釣り方でレッドデビルは珍しい、初めてかも」との事でした。

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最大魚は、これも5回目の時に釣れた52cm。先ほどのシルバーミノー猛追の後、少し動くと、倒木の回りをウロウロするペアのピーコックを発見。「例年ならもう産卵は終わってるのですが、今年はまだやってるみたい」とガイド。ネストはないようだが、ネストを意識してるみたい。「これを投げて」とガイドに手渡されたのはやや大ぶりなダブルスイッシャー。ややゆっくり目に頭の上を引いてみてとのこと。言われるがまま、少し向こうに投げ、ジャッジャッと引いてくると、デカイ方(オス)が、ルアーの後ろについて、見つめる。「食え!食え!!」と思ったが、そいつは口から水をはき出し、追っ払いにかかる。「何で吐くかな?吸えよ~~!」と思ったが、吐くを繰り返す。「何かミノーっぽいの持ってないですか?」とガイド「ベントミノーなら」とそれを付けて投げる。ちょんと引き少し潜らせると、さっきのオスがまた寄ってきて、今度はパホッと吸い込んだ。すかさず合わせると猛ダッシュで倒木の下に潜り込まれ、やや強引に引くとバレちゃった。嗚呼嗚呼嗚呼!!!せっかくデカイのがOSPに食ってくれたのに~~~しばらくみていると、2匹は逃げずにまたウロウロし始めた。「少し休ませましょう」とガイドが言い、移動。
ちょっと動いた先の水面がザワザワしてる。そこに向けて、その日ボイル打ちで使っていたバスアサシンを投げ、チャチャっと水面近くを引いて来ると、ドバ!!と出た。それを見ていなかったガイドが慌てて「どうしました?」と聞いてきたので、「水面がざわついてたので投げたら出た」と説明。出ただけで乗らなかったのだが・・・「たぶん稚魚を守っていた魚です。デカイトップに一番出やすいタイプ」と説明してくれた。
そうこうしているうちに、また先ほどの倒木スポットに戻り、トップを色々投げてみる。寄ってきては吐き出すを繰り返す。タックルボックスを見ると、シンキングラパラが目に入った。それを投げて魚のいる辺りでフォールさせると、それについて魚も沈んでいき・・・・結局根掛かり。これで場をまたも荒らしてしまった。でも、トップは吐き出すけど、ミノーには反応することがわかった。また移動で場を休める。
3度目、ガイドがこれを使ってと「ハンクルミノー」を手渡す。それを投げてトゥイッチすると、またデカイオスの方が食った。そしてまた、倒木に潜った。ラインは14ポンドと太いので、今回はリールをフリーにして少し走らせた。そしてガイドに言って、船を倒木に近付けてもらい、ラインをかわすと、まだ魚は付いていた。慎重に倒木から魚を離すように誘導し、何とかオープンスペースに出した。すると魚は一気に潜りだした。さっきのファイトでラインが弱っていたらヤバイのでドラグを緩め走らせた。次に魚は一気に上昇し、ジャンプ!!ここでバラしたら立ち直れないので、ビビリながらやりとりをする。何度かの突っ込みとジャンプをしのぎ、やっとキャッチ。やったやったデカイデカイ!!計測すると、52cm初50オーバー。

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ただ、手渡してくれたのが阿修羅だったらなぁとか、どうして自分で持ってこなかったかなぁとか悔やんだりはした。コイツの口には先ほどのベントミノーで付いた傷が残っていた。

ま、それでも一応イイ釣りができた。満足で終了。

薩摩湖と再会

しばらく続けてきた初めてシリーズもネタ切れとなり、またぽちぽちとに書いていきます。昔のことで、デジタル写真も少なく、面白くない記事が続いたことをお詫びいたします。

まずは”初めて釣ったブルーギル”の続編です。

高校の時、九州1周チャレンジの途中に初めてブルーギルを釣ったのが薩摩湖。

それ以降行く機会がなかったのですが、鹿児島に出張があり、少し早く乗り込み、現地の知り合いを無理矢理口説いて、車で薩摩湖に連れて行ってもらいました。実に30年以上ぶり。
長い時を経て、当時、湖畔にあった土産物屋や食堂はなくなっており、湖自体もなんだか小さくなった感じ。ただ、当時より公園的に整備され、周遊道もウッドデッキもできていた。そして思った以上に急深な湖だと感じた。
それでも初めてブルーギルを釣った立木群は健在で、その時の雰囲気のままだった。

タックルも知り合いのものを借り、まずは時計回りに釣っていく。4月初旬、まだ少し寒い感じ。天候は曇り。岸近くでネストを探してみるも、それは見えず、ギルがフラフラしているだけ。ダウンショットにドライブクロー2インチというフィネスな仕掛け。借りたタックルがそういうライトなものだったので、そうした。 駐車場を降り、左に進み、しばらく行くと、やや台地が張り出したようなシャローの続く場所に来た。そこここにウイードらしきものも見える。春ならここでしょ!みたいなところ。まずは知り合いにヒット。30クラス。悔しい!!でも釣れないことはないんだと、やややる気も出た。

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しばらく投げると、ギルっぽいふざけたアタリが続いたので、ワームの色を”モエビ”から“ブラックブルー”に換える。この色はなぜだかバスには有効だが、他の魚はあまり反応しない。そろそろ台地も終わりかという辺りに投げたら、着底と同時くらいにラインがス~~~ッと走った。明らかにギルとは違うアタリ。慎重にスイープに合わせると乗った。サイズはそれほどではないが、初めての薩摩湖バス。取り込むと嬉しい。

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30年隔てたリベンジ。やったやった。連れてきてくれてありがとう!!