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アカメ随筆その7 次の年、四万十川で・・・

ややありましやが、ついに第7弾。これも前とかぶりますが、四万十川でアカメを釣った話。
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7月、いつもの所でいつものルドラでファーストアカメもキャッチできた。その後も順調に釣れ続け、夏本番になった。今年も9月~11月は遠洋航海に出るので、それまでにイイのを釣っておきたいと思った。しかし、盆以降いつもの場所では全く反応がなくなってしまった。

ある日、出勤前フィッシングの時に、いつもの場所とは違うところが目に入った。「試しに行ってみよう。実績のあるところだし」みたいな感覚で、軽く入った。いつものルドラを投げたが、そこは深く、「ちょっと深いところを狙おう」と思い、BLIZ MAX DRに換えてみた。そのポイントは橋脚から手前が深く、足元にはテトラが入っている。
BLITZ MAX DRがテトラに当たっている感覚が伝わってくる。そして本当に足元に来て、手前のテトラでヒラを打った瞬間その下からデカイ口が出てきて一気に吸い込んで反転した。ジィッ!とドラグが鳴り、強い引きが来た。反転したときにスズキだと分かった。でもそれなりのサイズだったので、慎重にやり取りし、それでもアカメタックルだったので、わりと簡単に寄ってきて取り込めた。測ると80cmだった。写真を撮ってリリース。

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次の日からココ通いが始まった。数日後、同じようにBLITZ MAX DRを引いてきたら途中でテトラにあたった感じがした。「あそこにもテトラが沈んでるんだ」と思いながらもう2巻きほどしたときに「コン!」とアカメっぽい当たりと共に、強烈な引きが来た。アカメ、しかもかなりデカ目と確信した。何度かドラグを出され、浮いてきて飛んだ。アカメだった。前日のスズキと長さは同じくらいだけど引きが相当強い。何度も走られ、飛ばれながらやっと足元まで寄せてきた。それでも手前は牡蠣のはえたテトラで、あれにPEが擦れたら一発だ。久々のデカアカメだし、OSPだし、出勤前だし、コ レばらしたらどうなることかと半分怖くなる。何とか取り込めそうなスペースを見つけ、そこに誘導し、手を出したらまた走られた。何とかラインが擦れるのを食い止めもう一度手前に寄せ、やや強引にランディングした。テトラを渡り、足場までくると、上から「デカイねぇ!それは何?」と聞かれ仰ぎ見るとおじさんがランニングの途中みたいな感じで見ていた。声を掛けられるまで全く気づかなかった。「アカメです」と答えると「ちょっと見に行ってもいい?」と言われ、階段を下りてきた。「デカイねぇ!写真撮ってもいい?」と言うので、「どおぞ」と言った。悪い気はしない。ついでに「すみません、私の携帯でも撮ってもらえます?」と聞くと「イイですよ」と言ってくれたので久しぶりのブツ持ち写真を撮ってもらった。

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単独釣行だと自由だけどつれたときに自慢やブツ持ち写真が撮れない欠点がある。おじさんの登場で忘れていたけど、久しぶりの大物アカメにヒザは笑っていた。リリースするとおじさんは「ありがとう」と言って戻っていった。ちょうど出勤時間になったので、コレでおしまいにした。2連チャンで、ココでイイ釣りができた。ポイントとしても今までのところとは違うので、釣り的に広がった感じ。

実にこの日がOさん来高の前日。早速「四万十行かなくても浦戸で十分、ってか浦戸の方がよく釣れますよ!」とメールした。今回の来高は四万十川でアカメ釣りが目的で、自分も船を出して一緒に釣ることになっている。でも、四万十川本流の下流部で釣りをするのも初めてだし、船を出すのも初めて。しかも夜だし、絶対に辺りは真っ暗でどこにいるのさえわからなくなる可能性や、浅瀬に乗り上げる可能性もかなり高いとビビっていた。でもOさんがどうしてもと言うので、半分渋々OKを出した感じで、「このメールで裏戸にしてくれたらなぁ」という期待もあった。浦戸なら家からも近いし、都会だし、どこに行っても明かりはあるし、遭難ってことはないと思っていた。しかし、Oさんからの返事は「四万十がダメならもう1晩は浦戸って手もありますね」と、四万十川へのこだわりがヒシヒシと感じられるものだった。そうなれば、懐中電灯やランタンを準備して、その気で乗り込むしかないと腹をくくった。
Oさんは高知駅で「南風」から「あしずり」に乗り換え、15:30中村着だった。その特急が着いて、改札前で待っているとなかなか出てこない。「乗り遅れて次かなぁ?」と思い、駅員さんに「次の特急はいつですか?」と聞くために歩み寄ったところ、ホームの奥からOさんが来るのが見えた。「お久しぶり~」ということで再会を果たし、車に乗り込み、まずはフィッシング岡田に向かった。中村でアカメならココでしょう!という釣具屋さんで、自分も中筋にバス釣りにきたときには毎回顔を出し、おばちゃんとも顔見知りになっている。「本流のアカメは最近どぉ?」「台風の前まではいたけどねぇ、その後は聞いてないねぇ。」1週間前の週末に台風が来てかなり降ったようだ。川はそれほど増水しておらず、大丈夫とのこと。「アカメなら浦戸の方が釣れるでしょう!!」とズバリ。「でもこの人、四万十のアカメをやりたくてわざわざ静岡から来たんだから・・・で、泳がせもしたいし、餌の釣れるところ知らない?それと、浅瀬で危ないところとか」「餌なら竹島川ね。危ないのは井沢の中州くらいかな」ということで、今回はOさんの希望で泳がせ釣りもすることになっており、まずは餌を確保しないといけない。餌としてはボラが一番らしいが、投網でもないと採れないし、第2候補で釣れそうな魚としてはチヌや シマイサキが最高で、他、とにかく活きた魚が必要だった。そういえばここらでバス釣り以外したことなかったなぁと思った。おばちゃんに言われるまま竹島川に行き、数投するが、反応なく、釣れる気がしないのでとりあえず明るいウチに船を降ろす場所を見ておこうとスロープまで行き、「ココで釣ってみましょう」と竿を出したところ、第1投目からアタリがあり、次々とアマギが釣れた。コレを魚籠に入れたが、弱いらしくすぐに腹を上にしてしまう。取り込みを素早くし、針を飲ませないように早合わせで、魚体に触れずに魚籠に入れることで生存率を高めた。できればチヌか、エバでも釣れてくれればと思ったが。辺り一面にアマギがいるかのごとくアマギオンパレードだった。小一時間で30匹ほ ど釣れた。

20110910018クロサギ属SP(たぶんクロサギ)

 

これでとりあえずOK。夕食を仕込みに近くのコンビニに行き、船を降ろしたら真っ暗になった。できれば明るいウチに出船し浅瀬の具合を見ておきたかったが、仕方がない。不安の中出船した。ココに戻れるように、近くの明かりの具合を確認し覚えた。幸い道路工事をしており、それが目印になりそうだ。
出船時、引き潮だった。船は流されながら出船場所から船着き場へと行った。出っ張りで渦を巻いているのがわかった。居るならあそこだと思い、そこからキャストを始めた。
ルアーはもちろん最近自信のBLITZ MAX DR。渦のあたりに上手く投げられた。今日は船からなので、ビッグベイト用ロッドにコンクエストの300+30ポンドナイロンラインをメーンとして、いつものスピニングタックルは泳がせ用。もう1本、ダメだったときのチヌロッド。
ルアーは底を打つ感覚がなく、そのまま帰ってくる。「まだ少し潮が高いのかなぁ?」とか思いながら少し下った。船着き場を過ぎると岩場にさしかかった。ココはいい感じに底に当たる。浦戸の橋の下と似た感覚が伝わってきた。この感じなら釣れるかも・・・と思いながら流した。Oさんにもそのことを告げた。大谷さんは少し潜る系のミノーを使っている。大きな岩の張り出しにきた。この岩の下流川には渦が弱く巻いているのが見える。「ココが一番でしょう!」と2人気合いが入る。船は流されるままソコを過ぎた。次は岩を回り込んだところの垂直岩盤。岸との距離が掴みづらいが、なるべく岸近くに落とす。引いてくるといきなりコツコツと底に当たる。垂直岩盤だが、水際が大きくえぐれているわけではないようだ。クランクベイトが底に当たるのを感じながら、時々ストップを掛け少し浮かせまた引く。引いてくると途中で底に当たらなくなる。そこらがブレイクになっていて、船の下はかなり深いと思われる。岩盤の終わりに小さな流れ込みがあり、そこを過ぎるとエンジンがつっかえるほど急に浅くなっている。下げ潮であり、そこそこのスピードで流され、ポイントを過ぎたようだ。「もう1流ししますか」と言い、上流にエンジンで上がった。そこより下流に1人、竿を出しているようであり、迷惑を掛けないよ うにという配慮もあった。
2流し目、岩盤域にさしかかるとOさんは飲ませ釣りに変更した。大岩の出っ張りあたりでOさんは緊張気味に「ちょっと餌が騒がしい!」と言った。「もしかして追われてるかも!!」自分も緊張した。自分はルアーを投げ続けている。「おっ!」という声とともに「ヤバ、根掛かりだぁ」と落胆したOさんの声。根掛かりを外すと仕掛けは切れていた。2流し目もこのあと何も起こらず上流に向けた。
船出し場より少し上流、アマギを釣ったところまで昇ると、人が釣りをしているように見えた。ライトを当てるのも失礼と思い、少し遠巻きに流し始めた。その人っぽいものは全然動かなかった。もしかしたらゴミかなんかかもしれない。アマギポイントは潮が下がった関係か浅く、ディープダイバーはおろか、ミノーでさえ底に当たる。「ちょっと浅すぎますね」「でもあれだけアマギが居たのだからもしかしてアカメも食いに来てるかも」ってことで、流されるままにいた。船は中州の方に流れていった。今回はエレキは積んできていない。魚探もない。船外機だけだ。中州にきた。まだ露出していないが、ライトを当てると底が見え、あと数十センチだ。パチャ!と音がした。小さな魚のと思い、ココでチヌロッドにマイティーペッパーの5cmを付け投げる。カラーは目立つように黄色クラウンにした。1投目、底に当たるのとは違うアタリがあったが乗らなかった。「今アタリましたよ!チヌかも・・・」で、2投目ガツっとヒットした。引きは小さめのチヌの感じ。寄せてみると25cmくらいのキビレだった。「それ頂いてイイですか?」とOさん。「イイけどどうするんです?」「いや、餌に・・・」「って、デカ過ぎじゃないですか?」

20110910020餌
「でも、コレ食うアカメならかなりのサイズだし」ってことで、Oさんはごっつい針を背中に刺して泳がせてみた。「元気に泳ぎます。コレならイケルかも」と嬉しそう。その後チヌのアタリもなく、船も岩盤のほうに流されたのでアカメタックルに持ち替え、Oさんはチヌを泳がせた。大岩の出っ張りで「チヌが騒ぎ出した」とOさんの緊張した声。が、その後事件は起こらずまた流れ込みまで流し終わり。「ちょっと下流を見に行きますか」ってことで、ここからエンジンで下流に向けた。下流には同じような船着き場があり、その下手は岩盤になっていた。岩盤に止め、流し始めたが、感じが少し違った。NHKにあった「アカメ団地」はどこか!見覚えのある風景を探しながらまたエンジンで下った。途中、橋脚にも投げたがノー感じだった。そうしているうちに下流の水面がざわついているのが見え、空が真っ暗になった。風はこちらに吹いている。「やば!雨だ!」先週の台風に続き、台風が沖縄にあり、その影響で襲雨がある。船を上流に向けたが、エンジンは5馬力。雨に飲み込まれた。船出し場までの長いこと長いこと、カッパを着る余裕もなく、2人とも泳いだようになり、途中からはガタガタ震えてきた。やっと船出し場に戻り、船を揚げ、急いで車に隠れ、着替えた。それから雨は30分ほど続いた。着替えたと言っても、Oさんは泊まりの準備できているので一揃えあるが、自分はそれまでは短パンTシャツだったのを、もしかしてお風呂に入るかもと思いGパンにポロシャツを持ってきてはいたが、パンツを忘れた。パンツもぼたぼたで絞っても着れるようにはならない。仕方なくノーパンでGパンを履いた。ちょっと、まさに水を差され、寒くもなったので、コンビニに行き、何か食べることにした。コーヒーとパンで暖をとり、店の前のベンチでまどろんでいると、「あれ、カマキリですよねぇ。ちっちゃいけど」とOさん。みるとこカマキリより小さいが、カマキリの形をした虫が電灯に寄っていた。「捕まえてみます」とベンチに昇りカマキリの感覚で手を出すとものすごいスピードで動き、どこかに行ってしまった。「マジ早いっすねぇ」と驚いていたら腕のあたりをゴソゴソと動く感じがして、ぱっと捕まえた。手を開くとまたすごいスピードで飛び出そうとするので慌てて手をすぼめた。一瞬、さっきのカマキリと確認できた。今度は慎重にゆっくりと手を開き確認すると、コカマキリより明らかに小さいがカマキリの形をした虫が居た。「たぶん、ヒメカマキリですよ。私昆虫フェチですから」とOさん。「魚フェチじゃなかったんですか?」OさんはTV東京のTVチャンピオンで魚博士大会に出場し決勝まで残った強者だ。そのときの優勝者が後の「さかなくん」。「虫も好きなんです」そういえばお家にはカメレオンを飼っているらしい。とにかくヒメカマキリなんて初めて見た。ルアーの箱に入れ少しの間連行することにした。

20110911032ヒメカマキリ9600

船に戻ると02:00だった。潮は完全に引き上げ潮にかかっていた。船がだいぶオカに上がった感じだ。船を出し、上げ潮ということで、岩盤の下流の流れ込みまで走らせた。ここから流されながら上流に行く。エンジンを止め、流されにかかるが、思ったように流れない。上げ潮流だし、まだそれほど効いていないようだ。風は雨の時以外ほとんど吹かず影響はない。それでも少しずつ上流に向け流れ出した。前半よりはゆっくり探っている感じ。大岩の張り出しの下流の垂直岩盤を少しずつ流し、そろそろ張り出しの手前だなってところでグッとルアーを止められた。それまでの底に当たる感じとは全く違う感覚だった。ラインがナイロンなのでカツッやカンというアタリでもなかった。「来た!」と告げると同時にズッとドラグが出た。「デカイ!!」またドラグを出された。ラインは30ポンドで船からなら大丈夫なはず。引きの感じからイイサイズだとはわかるが、アカメとも確信が持てない。第一、初めて四万十川に船を出して、何もわからないままアカメが釣れてしまうなんて絶対ないとその時点でも半分は思っていた。「でかいけどアカメかわからない。アカメにしては飛ばないし・・・」とOさんに言ったとたん、船縁でドバババと飛んだ。「アカメだ!!」2人同時に叫んだ。とたんに緊張してきた。それまでは「もしかしたらコイかも」「・・・」のあとにはそう言おうと思っていた。
アカメなら本気で取り込みましょう!と気合いを入れ、ドラグを少し緩めた。もうそれほど走り回る力はなさそうだし、周りに障害物はなさそうだ。瞬発力で切られないようにとの対応だった。その後何度か突っ込むものの、船縁まで寄せてきた。この時のために(って釣れないとは思いながら)ラパラのグリッパーの長いやつを持ってきていた。取り込みをOさんにお願いする。快く引き受けてくれたが、反対の立場だったら緊張するだろうなぁと思う。寄ってきたアカメは80クラス。自己記録ではないが何せ「四万十川のアカメ」だ。ココまで来たらどうしても取り込みたい。ラパラのグリッパーはなかなか思うように決まらず、Oさんは自前のギャフを取り出して「コレでもイイですか?」と聞くので、「お願いします」と応えた。ギャフの使用はアカメの世界では普通で、体に打つのではなく下唇(下あご)の皮の薄いところに打つ。コレなら魚へのダメージは少ないし、ストリンガーを通すのにも使える。1度目は失敗したが、2度目でしっかりかかり、何とか取り込めた。船底幅よりも長く、2人乗りの状態で写真は撮れないと思い、ストリンガーに下げることにした。コレも釣れないとは思いながら持ってきていた。

20110910023アカメ60弱 阪口さん四万十アカメ
片方端を船に舫いアカメを水中に放すとよりデカく見えた。同じところを通そうと船を超スローで走らせながら少し戻した。同じように同じところを緊張しながら引いてきたが、アタリはなかった。
大岩の張り出しに来た。岩の上流部、少し巻いているところに投げ、引いてきたときまたグッと食った。合わせるとさっきより軽い感じ。「また来ました」「でも小さい、チヌかも」と言うと「いや、ココでそのルアーにチヌはないでしょう」とOさん。寄せてみると、デカイ!チヌだった。ちょうど釣具屋のチヌフォトダービー参加中で、それまでの暫定1位が47cm。コレは完全にそれを超えている!!狭い船上で真夜中にきっちりサイズも測れないと思い、ストリンガーに吊すことに。

20110910022クロダイ泣50
この岩場には道路から下りてきている階段があることに気づいた。つまりココならオカパリもできる。一番イイポイントだし・・・ただし夜に1人で釣るには怖すぎる。絶対ヤダ。後日録画したNHKのテレビで確認したら、アカメの発信器を回収したのがまさにココだった。ココにアカメ団地があるのか・・・潜ってみたくなった。
コレでイイ魚が2本になった。こうなると是非ともOさんにも釣ってもらいたいと強く思い出す。そのまま流していき、岩盤の終わり辺り、ちょうど道路工事の下、またグッと来た。合わせると今度はすぐに飛んだ「ちっちゃいけどアカメだ!」コレは割と簡単に寄せ、ボガでランディングした。60弱。四万十川2本目のアカメ。コレなんか是非Oさんに来てもらいたかったと思った。ココでついに、それまで自作を中心にミノー系でやっていたOさんが、「クランク貸してもらえます?」と言ってきた。来高前に「ディー プ系のクランクがイイです。」とメールしたら「クランク持ってましぇん」「なら自分が多めに持っていきますので使ってください」と言ってあった。

20110910024アカメ60弱」 20110910021AKAME80overLL
ここから2人でディープクランクを引くことになった。私は得意のBLITZ MAX DR、OさんはバグリーのダイビンB3。ブリッツも勧めたが、とりあえずちょっと違うのでということで、バグリーを選択。私はアマギポイントとチヌロッド以外では1晩ブリッツを引き倒した。
再度下流に戻り流し始めた。垂直岩盤で軽いアタリ。あげるとソゲ。20cmもない。でもこれで1晩にブリッツだけで3目達成。マイティーペッパーと合わせて今晩5本目。ココでついにOさんもブリッツに変更。岩の張り出し辺り、60弱の釣れた辺りまで流していくが、何もなく、そろそろ空も白みはじめた。明るくなると水が綺麗なだけに釣れそうという感じがだんだんしなくなってきた。でもまだ水面にはもやが出ており、完全に明るくなるまでは粘ってみた。06:00「もう1流ししますか?」と聞くと「いや、もういいです。集中力も切れてきたし」ってことで、あがることに。船出し場に行く途中また雨が降ってきた。それほど強くなく距離も近いのでカッパを着ずにそのまま行った。船をズリ上げたところで雨が強くなってきて、車に避難。しばらくしたら止むだろうと思っていたら勢いを増し、ゾーゾー降り出した。そのまま1時間近く降り続き、その間に一睡もしていない2人は落ちた。1時間半ほど眠っていたら雨は小やみになった。船を見るとあふれ出しそうなくらい水がたまっていた。込み潮なので少し浮いた状態になっていた。スロープにズリ上げようとしたが重くてあがらず、手を突っ込んで水栓を抜いた。船に残した荷物は水没していた。水が大方抜けた。アカメとチヌは元気にいた。ココまで連れ回しておいてなんだが、早く返してあげたい。まずはアカメ。スケールを当てると83cm自己記録には届かないが、2番目。続いてチヌ。今日のは本チヌ、つまり黒鯛。ルアーで初めて釣った。ダービー用なので慎重に計る。残念ながら50に0.5足らない。ダービーなのできちんと計った。普段なら50にしておくサイズ。49.8くらいだったけどま、大会だから辛めにと思って49.5cm。
2匹とも放流すると元気に泳いでいった。Oさんは疲れていたのかその間も全く動かず爆睡中。車を開け、荷物を運んでもびくとも起きない。ボートを乗せる段になってやっと起きた。「すみません、よく寝るってよく言われます」といいながらボートを積むのを手伝ってくれた。「魚逃がしちゃったんですか?動画とか撮りたかったなぁ」と残念そう。すでに夏の太陽がサンサンと輝き暑い時間になっていた。ヒメカマキリを放し、せっかくということで、この辺りを観光することにした。まずはアカメのモニュメントのある橋。コンビニのすぐ近く。中村市街に入り赤鉄橋を渡り、四万十川左岸を上流に向け走る。しばらくすると佐田の沈下橋。四万十川といえば沈下橋でしょう。その後市内に戻り、平和な湯に入ってゆっくりする。畳の部屋でまた寝ていたら子供連れがマックの袋を持って入ってきて五月蠅いったらない。寝てる人が居るから静にとの注意もしない親も親だ。しかし強者Oさんは高いびき。まぁだ寝るかぁって感じでしばらくそっとしておいたが、起きる気配が全くないので昼前ということもあり、これ以上時間を食うとあとの行動にも響くので、揺り起こした。「どうします?」「う~~~ん、ココでもう1晩とも思うし、浦戸湾も気になるなぁ」としばらく考えてから、「良かったら帰りながらチヌなんかやって、浦戸まで積んでもらえますか?その後はレンタカーで回ります」自分ははじめからそのつ
もりだった。帰り道で昼食べて、てきとうなチヌポイント回ってレンタカー屋に行けばいいや。
帰り道、高知県西部の観光案内をしながらOさんと釣り談義。昼食を久礼坂の豚太郎で食べようと思ったらもう2時近いのに満員。「この坂を下りたところにおいしい魚の店があるから」といって久礼の町中に入ると、ちょうど神際。こんな時に車でウロウロしたら大変だと思いココもパス。こうなれば宇佐まで行って萩ノ茶屋の中華丼に驚いてもらおうと思い、そこまで引っ張ることに。萩之茶屋に着いたのはもう3時を過ぎていて、昼食というより早夕食的。大谷さんは中華丼を喜んでくれた。ここまで引っ張って良かった。
その後春野のチヌポイントを案内したが、1チェイスのみ。「浦戸大橋の下ってどう行くんですか?」と聞かれたので、わかりやすい道筋を一緒に行った。大橋の下を一回りすると、クエ釣りなのか、ごっつい仕掛けの人が居た。
高知駅前のレンタカー屋まで行き、ココで荷物を積み替え、Oさんと別れた。自分は明日は仕事だし、大橋さんはもう1晩やって昼過ぎに高知を出るらしい。釣れてくれと願い分かれた。
Oさんのおかげで、四万十川でアカメを釣ることができた。1人では絶対に船を出していないし、船がなければこの大きな四万十川でアカメを釣るなんて10年かかるかもしれない。仮に1人で船を出したとして、絶対途中で怖くなって帰ってたはず。しかしOさんが居たから出したし、1晩釣りができた。アカメといえば四万十川のイメージが強く、その聖地で釣ったというのが大きい。そして、四万十のアカメといえば三平くん。三平君の釣った四万十川で同じく釣ることができたのが嬉しかった。できれば潜水艦だったら良かったけど。そういえば四万十川のアカメ釣り師の中に「Team Submarine」というのがある。しゃれた名前だと思う。
ともあれ、Oさんは私をアカメ釣りに引き込んだ張本人だし、今回の四万十川釣行もそうだし、いろいろとお世話になりっぱなしだと思う。できたら釣ってもらいたかったなぁと本当に思う。次回機会があればまた船を出して、エレキと魚探と積んでイイ餌も用意して釣りをしてみたいと思う。

(※ この記事の一部写真はOさん撮影のものを拝借しました。)
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このページを始めて、初アカメゲット~~!!
今朝は暗いうちからアカメ狙いで出撃。
ここ3年、アカメが釣れてないので、初心に帰り、ファーストアカメスポットを目指す。潮はいい感じの引き。お盆の日曜とあって、入れるかどうか不安。
到着、近くにそれらしき車は無し。素直に入れた。
水面は小魚がフラフラしておりいい感じ。
ルドラ・スペックⅡを投げる。アカメ用に少しチューンしてある。水深は今の潮で1mあるなし。ロッドティップを下げ気味に引くと時折底に当たる。当たったらストップさせ少し浮かせ、また引くを繰り返す。
何投目か、「ここで底に当たる」と思ったところで底にコン。少し浮かせると、底とは明らかに違うアタリが。コン!「アカメっぽい。アカメならもう一度食うはず」と思い、少しストップさせ引き出したところで、またコン!キュキュ!!今度は乗った!「アカメのはず。でもちっちゃい」と思い、引きもなにもとにかく引っこ抜く。思ったとおりアカメだった。ちっちゃい。自己最小と思う。でも嬉しい。

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3年前のはシーバス狙いで釣れちゃったパターン。今日のはアカメ狙いに行って釣ったやつ。取り込みで少しドタバタしたのでルドラのリップが折れちゃった。名誉の殉職。
写真を撮り、リリース。元気に帰っていった。
「まだいるはず!」と続けたものの、なんだか嬉しくって集中できず、終了。

や~~~~嬉し~~~~~!!
なにせ「高知のアカメ釣り」なんてタイトルつけたものの、それ以降アカメのアの字もなかっただけに面目躍如。なんとか一息つけました。

あの場所に入ってることがわかったので、あす以降も狙ってみます。

ジギングに行ってきました

アカメ随筆は一旦お休みにして、ジギングに行ってきたことを書きます。

朝、湊丸様にお世話になり、04:30に宇佐漁港を出港。船は南西に進み、窪川沖を目指します。約1時間後、窪川沖の水深95mにある魚礁のポイントに到着。

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船長の「やってください」の合図と共に200gのスローピッチ用ジグ(クランキー)を投入。着底後、1しゃくり目でグッとアタリ。イイ感じに上がってきたのはデカいエソ。このクラスになると怪魚の様相、顔なんかワニ。数日前、この船でエソの針外し中にフックが手に刺さるという事故があったので、慎重に外しリリース。

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2投目、着底前のフォールでグッと来てウッカリカサゴ。

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その後投入毎に何か反応があり、ポツポツと釣れる。
この日は表層の潮が速く、あっという間に流され、ポイントを外れる。1投目の着底前後が勝負。それで食わないとしばらく流してすぐにポイント移動。
何度目かのポイント移動後、とある魚礁で、数しゃくり後のフォール。フワッといつもよりラインがフケて、その後グッと来た。ちょっと底を切って食わせたモノの、いきなり底へ突っ込。ラインは1号。それに合わせたドラグはスルスル出て行く。親指で止めにかかるがなかなか止まらない。何度かの突っ込みの後、少し強めにサミングすると、フッと軽くなって終わり。嗚呼嗚呼残念!!かなりのサイズだったはず。
気を取り直して、次々とやっていくと、アジ、カサゴなどがそれなりに釣れてくる感じ。とある魚礁で、ちょっといい引き。上がってきたのはレンコダイ。レンコとしてはまずまずサイズ。ジグはクランキー260g。

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次の魚礁。フォール中にフワッとなって合わせると、これまたいい引き。慎重にやりとりしたモノの、またラインブレイク。やはり1号では限界があるのか?でも細い糸でないとジグも抵抗を受けすぎて良くない。その辺の兼ね合いが難しい。
リーダーを組み直し、ジグもレクター300gにする。着底後、数しゃくりでズンと来た。ちょいいい引き。さっきのことがあるし、ジグも惜しいのでドラグを弱めにして慎重にやりとり。途中からはほとんど抵抗しなくなり、上がってきたのはマハタ。サイズこそ小さいモノの、ナイス。見るとフックが口と尾びれ近くに掛かっており、これでは動けないと納得。ファイト中に掛かったのだろう。

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レクターは、他ジグに比べフォールの距離が長い気がする。ゆっくりロッドを持ち上げ、す~っとラインをたるませるようにフォールさせ、そのフォール距離を長く取ってやるとフォール中に食ってくることが多い。
次の1投。ウッカリカサゴ。

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ここで入れ食いモード突入。次々釣れてくるのは巨大エソ。「紫はエソがよう食うきねぇ」と船長。
次のやつはなかなかのサイズ。ファイト中にラインブレイク。このブレイク、走られた瞬間ではなく、ふつうにやりとりの途中でフッと軽くなった。船長によると、ラインとリーダーの結び目を餌と間違えてフグが噛むそうだ。それで3000円もするジグがパー。で、またリーダーを組み直し、リングを結び、ジグをつけフックをつける。フックだって安くはない。ホント経済力のいる釣りだ。
ジグも残り少なくなってきた。ここでレクターの330gに変更。やや重いがス~~~ッと上げてフワット落とすを繰り返し、底からかなり上の方で、フワッからのガツガツ!!来た~~~!!合わせるといい引き。これは外したくない。底からだいぶ上で食わせたので、余裕はある。ドラグを少し緩めて、走りたいだけ走らせてみる。時折走るモノの、距離的にはそうでもなく、首を振る感じ。鯛だと確信し、徐々に巻いていく。リーダーが入った。光の関係で魚はまだ見えない。もう少し巻くと赤い魚体が。鯛だ。マダイだ。一応ネットで掬ってもらってキャッチ。そんなに大ダイというほどではないが、まずまずサイズ。お盆に控えるBBQ大会にはいい土産になる。

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船長は潮流の早さから作戦を改め、昼前からは、それまで攻めていた単独の魚礁ではなく、大きな瀬を長時間流す方法に変更してくれていた。それまではホント1流し5分程度であったが、この瀬に北からは20分くらい流し続けられる。しかし続かない。
時間的に次が最後といって、単独魚礁に入る。まずは隣の同乗者がヒット。かなりイイ引きをしている。数分のやりとりの後、上がってきたのはオオニベ。なかなかデカイ。自分も釣りたいと願いながらまだ釣っていない。船長もそのことを知っていて「ニベはペアでいるから」と、もう一度入り直してくれる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
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その1投目、底から数しゃくりのフォールでガツガツ!合わせるとまずまずサイズ。上がってきたのは先ほどよりは小さいモノのマダイ。

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釣れているので帰るわけにいかず、もう一流し。でも今回はアタリなく、終了。

1日ご苦労様でした。朝はホントのべた凪で、これは暑くなるわと心配したモノの、昼前からは風も吹き出し、何とか過ごせました。