初めて四万十川でアカメ釣りしたこと


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焼津の釣り友Oさん、私をアカメ釣りに引きずり込んだ張本人だが、何度かアカメ釣りに高知を訪れており、その際にお会いもしていたし、ご一緒したこともあった。
「今度高知に行くのですが、四万十川でやってみたい」というメールをいただいたのが四万十川でアカメ釣りの始まりでした。
四万十川のアカメが居るであろう水域はとにかく川幅も広く、聞くところによると裏戸湾ほどは釣れないらしい。そんな大河で、せっかく静岡から来てくれた人と釣りをするのだから、ちょっとでも可能性を上げられれば、という思いで、「船出してみませんか?」と提案した。その頃NHKで放映されたアカメの番組では、「アカメ団地」なるものがあり、そこは深い淵になっている。映像を見ると、「たぶんアソコだな」と思える場所もあったので、そこに船出せばいいでしょと考えた。
ただ、四万十川の河口部は街灯も少なく、月がなければ真っ暗なはずだ。初めて船出すには不安がある。できれば一度明るいうちに船を出して試してみたい・・・と思いながら、その日が来てしまった。

OさんはJRで中村(四万十市)入りし、その後自分の車で移動する手はずになっている。Oさんは事前に「船を出すなら飲ませ釣りもやってみたい」というので、OKしておいた。ただ、餌の確保が問題だった。投網はできないし、釣るしかないよなぁ。そうこうしているうちにOさんの乗った特急が駅に着き、Oさんが現れた。挨拶もそこそこに、情報収集のため地元の岡田釣具さんを訪ねた。四万十川でアカメ釣りするならココと言われるお店。「四万十川アカメ釣れてる?」と聞くと、「アカメなら裏戸湾の方が釣れるでしょ?」と切り替えされた。事実自分もこの前日に裏戸湾で80cmを釣っていたのだ。ルアーはOPSBlitz Max DR

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しかし、そこをグッとこらえて、「そんなこと言わずに、この人四万十川でアカメ釣りたくて静岡から来たんだから教えて下さいよ~」というと、「まぁね。台風の前までは釣れてたみたいだけど、台風後はイマイチ」「それは仕方がないですね。で、餌釣りもしたいんですけど、どこで餌釣ったらいいですか?」「なら○○行きなさい」・・・そんな会話の後四万十川に向かいました。
まずは餌を釣ろうとするものの、釣れてくるのは高知でアマギと呼ばれる魚ばかり。コイツは弱くて、針外すだけでもう泳ぐ力をなくしてしまう。チヌとかシマイサキとかが釣れてくれるとイイのだが、アマギしか釣れない。仕方がないので、超早合わせで対応して、魚籠の中でも生きている数匹を確保した。
餌釣りをしている間にもう日暮れ近くなってしまった。船を出した頃には薄暗くなっていた。例の淵に乗り出した頃にはもう真っ暗になっていた。船を出した場所の上には自動販売機の明かりがあり、それを目印に帰ることができる。これはありがたかった。潮は下げていた。淵の上流から船を流していく。
自分はルアー。Oさんは飲ませでやっていく。淵に張り出した岩場の沖に来たとたん、Oさんが「なんか餌が騒がしい」と言い出した。アカメが居るに違いない。するとOさんの竿がグ~~~~っと入った!!
「やりましたね?!」と振り返ると、「根掛かりみたいです」とOさん。船を根掛かり場所まで回し、回収。「でも、アカメが狙ってたはずですね」ともう一度岩の上流に船を回し流す。次の流しにも反応があったみたいだが、結局アタリはなかった。
そのまま淵の終わりまで流し、また上流に返す。同じように流したつもりだが、2流し目はなぜが浅瀬に船が向かう。浅瀬を見ると、水面がワサワサしている。餌釣り用のロッドに小さいルアーを付け投げると、ググッとアタリがあり、釣れたのは手のひらより少し大きいチヌ。リリースしようとすると、Oさんが「それ、もらえませんか?」というので、「何にするんですか?」と聞くと、「餌に」「でかすぎないですか?」「でも、これ食う魚はデカイはず」ってことで、餌になることに。船を淵の方に向け、Oさんはひときわ大きい針にチヌを付けた。船は例の岩の前にさしかかった。Oさん「また餌が騒ぐ!」

しかしその後何も起こらず、別の場所のサーチに向かう。
もう1つ下流の淵、橋脚と打っていったが、何もない。ふと下流に目をやると、雨の気配が・・・急遽船を上流に向けるが、追いつかれた。合羽を着る暇もなく、2人ともずぶ濡れ。船着き場に着いたときには2人で泳いだような状態に。車に逃げ込み、服を全部着替え、雨が止むのを待つ。小腹も空いたので、近くのコンビニに行きコーヒーとパンで一息つく。
船着き場で雨が止むのを待ち、出船しようとすると、餌が全部死んでいる。Oさんもルアー1本でやることになった。
船を出す。潮は上げにかかっているので、淵の最下流まで行く。船を流し始めるが、思ったように流れない。時間は深夜の2時。大潮だから上がり始めてすぐ。まだ上げ潮流が弱いのか?このとき使っていたのがディープクランク。これを投げて引いて船を少しずつ進めていく作戦を立てる。上流に向けて投げて、引いてくる。その間少し船が進む。そうこうしているうち上げ潮も効き始めた。
そして船は例の岩場に来た。ルアーはOSPのBlitz Max DR。岸際にキャストして、グリグリっと巻いてきたらグッとルアーを止められた。反射的に合わせると、強い引きが来た。「来ました」とOさんに伝えると「何ですか?」「わからない。アカメなら飛ぶはず」と言った瞬間船のヘリでドバっとジャンプ。
2人同時に「アカメだ!」と叫んだ。正直飛ぶまではアカメかも、でもコイかもと思っていたが、それからはもう必死でやりとりしてなんとかキャッチできた。写真を撮ろうにも。デカすぎで船の上では無理なので、ストリンガーにつないで釣り続行。
船を少し下流に向けてまた流し始める。次の1投、また同じところでガツンときてさっきより軽めだけど強い引き。でも今度はいつまでたっても飛ばない。寄せてみるとデカチヌ。いつものチヌはキビレだけど、コイツは本黒鯛。これもストリンガーに通し、続行。
しばらくしてまた来た。これはあたりとほぼ同時に飛び、アカメと判明。寄せるとまずまずサイズ。60弱か。これはすぐにリリースし、続行。
その後アタリも止まり、明るくなってきたので終了。
船着場に着くなり雨が降りだし、車に避難した直後にはザーザー降りに。しばらく雨宿りしているあいだにしばらく堕ちていた。

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その後、サイズを測ると、アカメが83cm。黒鯛が49、5cm。両方共ナイスなサイズでした。

幸運なことに、大きな事故もなく、初めての四万十川でのアカメ釣りで、2本も釣ることができました。

まずは、誘ってくれたOさんに感謝。こんな機会でもないと1人で絶対に船出してないし、たとえ出したとして、真暗な川の上に1晩1人で居るなんて恐すぎて無理。1晩頑張れたのも、Oさんが居てくれたから。そして、自分のことにように喜び、はしゃいでくれたOさん、本当にありがとうございました。

そして、できれば2本目のアカメはOさんの竿に来て欲しかったと思うのでした。

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