2021 04 29 みどりの日、友人に誘われて、初めての筏だんごチヌ釣りに行ってきました。前々からやりたいやりたいと思いながら、なかなか機会もなく、道具も無かったところに「行ってみませんか?」と神の声。
youtube等で浦ノ内のいかだで掛かったチヌをアカメが獲っていくっていうのを見ていたし、昨夏も挑戦したのだけれど、ダメで、今回はそのリベンジをと、アカメの泳がせ釣りの道具も持ち込む。
06:00から筏に乗れるとのこと、05:40宇佐で待ち合わせ。
筏は浦ノ内の”釣りいかだー谷村”さま。駐車場は知らないと行き過ぎる感じ、船着き場は割と湾の手前。そこから奥に5~10分で到着。
筏は屋根付き、トイレも休憩室もついてて、お湯も沸かせるし、ストーブもある。至れり尽くせり。
だんごの釣りは初めてで、何をしていいか分からないまままごまごしていると、友人(師匠)がああしろ、こうしろと指導してくれる。まず仕掛けを作る前に団子を練り、放り込むことでチヌを寄せ、警戒心を解く。筏備え付けの椅子に座り、同じく水くみバケツで水をくんで、同じく大きなタライに団子の元を入れて水を加え練る。パサパサ過ぎ?位の水加減がイイらしい。練り加減はかなり強く圧縮して壊れない程度。それを手に取り、ぎゅっぎゅと固めて投入すること数個。それから仕掛け作り。
ロッドは極先調のトップ、ヘラ浮きのよう。ガイドが小さすぎで、老眼の目に厳しい。リールはシマノのフライリールのような専用のもの。ラインはフロロの1.7号だそうで、そこに3B の中通し錘を付け、ゴム管で止めて、20cm先に針を直結。とにかく単純な仕掛け。
差し餌は、基本オキアミ。他にサナギやコーンも良いらしい。まずはボイルオキアミをつけて、団子にくるみ圧縮して、いざ投入!とハリスを持ち上げるとポそっと針とエサが抜けちゃう。一層固く握ってもう一度やるとまた抜ける。はぁ
師匠に聞くと、「団子を握ったら、床に置き、手を洗い、ロッドを手に取り、リールをフリーにして、もう一方の手で団子を直接投入し、糸を出す。コレがルーティーンで慣れる必要アリだそうです。ぎこちなくそれをして、初投入。団子が着底し、ロッドティップが軽く戻る。そこから糸を張ってしばらく待つ。その間ティップには小さなアタリが連発。「それで合わせても可掛からない。まずは団子が割れて、エサが飛び出した瞬間からが勝負。ティップがすぐに戻るのはエサ取りのアタリで、本アタリはティップが戻らない。そうなったら大きく合わせ、底から引きはがし、基本ゴリ巻き。ドラグは要らないと思って。」とアドバイス。言われるとおり、頻繁に小さなアタリがティップに出る。ポッとティップが戻る。団子が割れた合図。で、集中。しかしいいアタリが出ない。
すると隣で竿が曲がってる。彼も初心者でファーストヒット。竿が柔らかいので、隣で見ててもスリリング。上がってきたのは35クラスのクロダイ。いきなりの本命。そして、これにより自分も自信が付いた。
しばらく小当たりが続くとアタリが無くなり、回収すると餌がない。それを何度か繰り返していると、団子が割れて、いつもと違う違和感が穂先に出たので聞くように竿を上げると、重いからのグッとした引き。慌てて竿を大きく上に揚げ右手に持ちかえリールを巻く。ゆっくりしてるとアカメに取られるかも。なのでやや強引に巻き巻き。すると一気の走りが来て、ドラグが滑り、ダイレクトのハンドルが逆転する。ドラグ要るじゃん!で、水面近くまで上げてきたら、いいサイズのクロダイ。ネットイン!嬉しい!!40弱かな。
筏のおっちゃんが新聞に載せるというのでスカリに入れてキープ。朝一から初心者絶好調。師匠は、初心者の世話で自分の釣りができていない。初心者2人が釣ったことで、やっと釣り始めた。するといきなり大合わせからのファイト。クロダイキャッチ。さすが師匠。しかも、「エサはコーンにサナギ」とエサのヒントまで。師匠、恩に着ます。
で、師匠に倣って、付けエサをコーン2粒+サナギ1匹にして投入。着底、小アタリ、団子割れの次の瞬間、ティップがスッと抑え込まれた!すかさず合わせると、1匹目よりも重強い引きが伝わってくるが、とりあえずできる限りゴリ巻き。巻いて巻いてあげてくるとものすごい突っ込み。それに耐えて耐えて巻いてくると、水面に。デカい!50あるかも!!で、ややビビりながらネットイン。ビトビト跳ねる。
嬉しいなぁ。
続いて小ダイ。アカメの餌にナイスサイズ。
そこから暫く、フグや小アジが釣れるだけで不毛の時間が過ぎる。師匠はいくつかチヌを釣ってる。さすがだ。
で、師匠がまた大きな合わせを入れた。するとロッドは大きく曲がり、魚は下へというより横に走っている。「ボラ、ボラ」とあきらめ気味にファイトする師匠。
目の前をボラが横切った瞬間、後ろを猛追してきた飴色の巨体。アカメだ!!
しかし師匠はゴリ巻きでネットイン。40クラスのボラ。それを呑もうとするアカメ。すごいモノを見せてもらいました。こーふんMAX。でも、今日は、アカメの道具を持ってきたとはいえ、もう少し団子釣りを分かってからと団子釣りに集中。
しかしここカラムの時間が続き、我慢しきれずアカメの飲ませ仕掛けを取り出し、さっきの小ダイを背掛けにして投入。しばらく様子を見るも反応なし。横でチヌ団子をやるも集中できなくてかえって面白くない。で、泳がせは終了。
チヌ団子に集中。
しかし何もないが永遠と続き、昼過ぎ、潮がやや動き出したタイミングで小さなアタリから合わせると重鈍い引き。少し上げてくると、急に走り出し、その後一気に引きが強くなり、筏の下に潜り込まれそれでも止まらない。筏についている牡蠣とかに摺られると嫌なので、乗り出して、ロッドを突っ込みかわす。それでも奴は走り続ける。どれくらい走っただろうか、一瞬止まって、そこからゴリ巻きを開始すると、なんだかどこかに引っかかってる感触。無理せずに糸を緩める。しかし、それ以上は引かない。師匠が筏の反対側を覗くと、「ボラが浮いちゅう」と言い、ネットを持って掬ってくれた。その間ラインはフリー。ボラの口にはしっかり針が掛かっており、見ると鱗が禿げボロボロ。アカメに呑まれたらしい。たぶんかなりデカいアカメ。あのタックルでは無理。
気を取り直してやると、さっきので魚が散ったかしばらく反応がなく、それでも粘り強くやっていると、コンコンと小さなアタリが出だした。
投入、着底、団子がパカ!から微妙な引き込みがあり、合わせると小さめのタイっぽい引きが来て、上げれ来る途中からまたすごい勢いで走り出す。また筏の下に突っ込む。同じように竿を突っ込み耐え、今度はやや強引に巻きにかかるとフッ
ライン切れでした。
はぁ、釣れない中2発もアカメにやられた!!泳がせても食わないのに、チヌタックルに掛かったのは食うって、腹立たしい。今まで、チヌのおっちゃんたちがアカメを嫌ってるのを理解できなかったけど、今なら解る。
その後しばらくアタリが止まり、終了間際にいい引き込みから合わせると、重強いから頭を振るタイの引きが伝わってきて、ヤバ、またアカメにやられる!!と頭をよぎり、強引に巻きにかかるが、途中凄い引きとなり、「嗚呼、またやられた!!」と思ったらそれも止まり、上がってきたのは今日一のクロダイ。ネットインして良かった良かった。
「釣れない中、これは貴重」と師匠からお褒めの言葉もいただき、本日は終了。
結局、自分はクロダイ3枚、フグ2つ、小ダイ1、ボラ1(呑まれ)、超コアジ1、呑まれ1でした。
全員では、チヌが7枚、その他でした。
最後のクロダイはいちばん長く測れば50あったかなってサイズ。
お土産にデカいの2つ持って帰りあとはリリース。
はじめてにしては上出来かな?これも師匠のおかげです。この釣り、誰にも聞かないでやるには最初が難しすぎる。とても奥深く、考えなければならない楽しい釣りでした。はまりそうだけど、タックルと、渡船代、エサ代が掛かるので結構な出費に。なのでたぶん今以上にはのめり込まないと思います。
渡船のおっちゃんも人が良く、楽しく、なかなかでした。