番外編

2020 08 01
梅雨が明いて、暑い1日。

高知に来て30数年、いつか行こう、行ってみたいと思いながら、なかなか実行できなかった、四万十川の源流へのトリップ。
色々調べてみると、案外近く、しかも、車を停めてからもちょいハイキング感覚で行けるとか。なればと、思っていたら例年になく長梅雨で、行くならやはり晴れた日、雨の日はやっぱ危ないかもと思い梅雨明けを待っていた。

我が家からは、春野、高岡と抜け、須崎の途中で国道197号に折れ、津野町に入り、高度をグングン上げて行き、道の駅布施が坂を過ぎ、トンネルを抜けるとすぐの信号で、”四万十川源流点”への案内看板がある。以降看板に従っていけば迷うことはない。国道を右折し、田舎道へ入る。軽なので、車幅は楽々。細いくねくね道をゆっくりと昇っていく。ちょい先に白のワゴンが、あれも行くのかな?と思いつつ、追いついた。その前に黒のワゴンが居てこいつがノロイ。ズ~~~ッと引っ張られるのかと半分憂鬱になったが、四万十源流の里せいらんの所で左折し、ラッキ。ここから白ワゴンはスピードアップ。イイ感じ。するとあっという間に見えなくなる。結構早いじゃん。で、見えたり見えなかったりでついに登山口に到着。ワゴンはおっさん2人。そして、もう1台止まってる。駐車スペースは結構ある。ここで、サンダルから軽登山靴に履き替える。これはこれで正解だった。


前の2人は入り口のモニュメントで撮影とかしてる。なので、ここで一気に距離を離しておこうと、かなり早足気味に登り始める。雰囲気は屋久島に似ている。ダケ石に杉の根が絡み、道以外は苔むしている。良い雰囲気。

梅雨明けすぐなので水が多い感じ。靴に替えてて良かった。サンダルならきつい感じ。ここでアッと思い登山開始時刻を時計にセット。ちょうど12:30。源流点までは25分とある。大体この時間は遅めの設定なので、15分から20分程度かなと読む。スタートで力入れ過ぎたので、早めに息が切れてくる。それでも昇り続ける。途中”四万十川源流点あっち”的な看板がかなり設置してある。これは迷うことないだろうと、どんどん高度を稼ぐ。道は平らにならず、ずっと登っている。休憩することなくどんどん登る。途中、上から降りてきた人とすれ違う。たぶん下の車の人だ。あいさつし、「あとどれくらいですか?」と聞くと、「もうすぐ、そこ登ったところ。あと10分ばぁ」という返事。ならすぐだ。
ここからまたぐんぐん高度を稼ぎ、しかし、何処が源流点だかわらない。で、気にせずぐんぐん上る。路っぽい所にピンクのリボンがずっと続いている。これを目指してどんどん登る。体力的にかなりきつくなってきて、所々木に寄りかかって休む。それでも昇り続ける。時間は25分を超えている。30分を超えたところで、「そういえばさっきまでうるさい程あった看板も無いし、時間も過ぎてるし、沢音も遠くなって、この先に水がありそうにないなぁ」と、このまま登り続け、もしもこの先に源流が無く、ずっと登って行ってしまったら、装備も、食料も、体力もやばい。下手したら遭難だ。携帯も圏外だし。ここは勇気ある撤退だと、Uターン。下りだす。下りは結構足に来る。汗もダーダーで出した。でも慎重に下る。少し下ると下で声がしだした。さっきの2人かな?ちょうどそのころ、水音が大きくなり、岩の間から水が出てる。もしかしてここが源流?

そのまましばらく下ると、人影が見えてきた。で、さっきの2人で、写真などを撮っている。そこに行くと、源流点の標識が。テレビでも見たことがある。

2人からは「上に何かあるのですか?」と聞かれ、「ここに気づかずにどんどん上に行っちゃいました」ってことで、源流点と言いながら、もっと上から流れてるよなぁとも思った。で、ここで、頭から水をかぶり、顔を洗って、水を飲む。冷たくて気持ちいい。しかも旨い。ペットボトルに水を詰め下りにかかる。下りは楽であっという間に駐車スペースに到着。しかし汗がすごい。ボタボタで、車の横で脱ぐと、あっという間にアブが寄ってくる。仕方がないので、車に入り、昼食にする。

この上り下り、自然は豊かで、なかなかいい雰囲気でした。

ここから車で戻り、せいらんを覗きに行く。ッとその前に、アメゴの養殖場があった。しかし寄らずに、せいらんを目指す。トイレに行きたかったから。しかし、行ってみると、フェンスが張られ、立ち入り禁止状態に。潰れちゃったのかな?ちょい下を見ると、何やら祠が。行ってみると、洞窟。下から超涼しい風が吹きあがっているが、降りるのにロープを伝っていかないといけないので、疲れもあり断念。しかもトイレできないし。

トイレできないまま、布施が坂の道の駅に到着し、やっとトイレ。お土産をちょい買いし、普段はあまり食べないソフトクリームも食べてプチリゾート気分。

坂を下って、須崎の町から野見を目指す。

野見では大谷の大クスを参って、浦ノ内最奥に移動し、チヌを狙ってみる。
ところどころ真っ黒の60越えが見えるものの、一度だけベントミノーに興味を示したのみで、終了。

ま、夏の1日、釣りはあまり関係ないが、行きたかった所に気ままに行って、夏休み満喫の1日でした。

四万十川源流点は、思っているよりも近く、行きやすい。で、あれが四万十川の始まりと思うとなんだかいい感じ。

魚のネタはほんの少し。しかも釣れてないですが、ま、アカメの聖地四万十川の最初の1滴をご報告でしたので、良かったとします。

次の日の朝食、四万十源流の水でドリップコーヒーを淹れ、飲んでみた。

あまりグルメでない自分には詳しいことは言えないけれど、最初の1口目にほんのり鼻に抜ける何とも言えないふくよかな香りはわかった。良い水なんだろうなぁ。しかも四万十川源流の水っていうプレミア物だし。おいしいコーヒーでした。

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