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アカメ随筆その2

第2弾。やっとアカメ系の話。
*****************************************  アカメ釣り大会
2007年夏、第1回浦戸湾アカメ釣り大会が開かれた。知り合いが事務局をやっているので、応援 と、もし参加者が少なくて寂しいと困ると思って名前だけ書きに行った。アカメなんて、その頃は釣れ るはずないと思っていた。本部に行ってみると、参加者はなんと60人を超えていた。そこでアカメ界 のカリスマ、長野さんとも話をさせてもらった。本部に陣取ってコーヒーを飲んでいたら、参加者とア カメ談義になっていた。でもついていけない。ホントの素人だった。
アカメは深夜に釣るモノ。タックルもヘビー。子守のある自分には無理無理。そうカタをくくっていた。 ま、せっかく参加者名簿に名前も書いたのだし、今日明日の大会でちょこっと夜遊びをしてみよう。た ぶん釣れないけど。そう思った。夕食を終え、かる~く浦戸湾に出てみた。場所は以前に一度アカメ らしき追いのあった場所。その時は根魚狙いでソフトルアーを引いてたらスズキじゃない、でもそんな 形の魚がフォーリングしていくワームを追っかけて行った。底についてアクション付けてもアタリはな かった。「シーバスじゃないとすればアカメかなぁ」何となくそう思った。その後何投かしてみたが反応 はなかった。その場所に、今考えられるもっともヘビーなタックルで臨んだ。あのときのそのポイント にもしつこくルアーを通したが反応はなかった。
22:00終了。というか、大会のチャリティーオークションが開かれるので本部に向かった。大会は 「アカメと高知の自然を豊かにする会」が主催しているが、弱小団体で資金不足。そのため、豊かに する会を豊かにするオークションだった。
オークションとはいえ、投げ売りのようだった。ルアー1個10円、PEラインが300円、有名メーカー のロッドが3000円、もっとお金を持ってくれば良かった~。しかしちゃっかりルアー数個とラインと チェアーをゲット、締めて2000円にもならない。イイ買い物をした。来年もこの大会があったらオーク ションだけ来てもイイかも。翌日も出撃したが、当然釣れるわけなく、大会の閉会式に行った。2晩で 2本のアカメが釣られた。60人が2晩で2本、これをどう取るのかは難しい。でも、全くの幻、釣れな い魚じゃないというのはわかった。知り合いも姿を見せた。釣具店勤務の彼は何本かアカメを釣っ て、雑誌にも載った。アカメ釣りについてしばらく教えを請うた。特にタックル面で。ラインはPE3号、 サーフなら2号でもOK。ただし障害物の多いところなら4号の方が良いかも。リーダーは80ポンド。
ゲ!何その太さ!いやいや、100ポンドの人もいるし、本当にデカイの狙ってる人は130ポンドです よ~。リールはベイトでもスピニングでも。ベイトならカルカッタの400クラス。ロッドは青物用とかシイ ラ用。まぁ、そんな感じだった。ちなみに彼のロッドはアカメ専用。5万はするそうだ。とても手が出な い。そんな話をしていたら23:00を回った。明日は仕事だ。早く帰って寝よ~っと。

アカメ大会の前、8月初旬、出張で焼津に行った。焼津にはルアー作り友達のOさん
がいる。出張とセットの夜の飲み会を抜け出して一緒に竿を出すことにした。ってか、焼
津のポイントを案内してもらった。数カ所でルアーを投げた。港のライトの明かりの中、
ボラが水面をパチャパチャやってる。ルアーを通すと追いはあるが乗らない。何だろう、
エバかな?それにしても釣れないなぁ。
Oさん曰く、まだ潮のタイミングじゃないので、今は時間稼ぎ・・・なのだそうだ。
22:00過ぎ、ようやく本命ポイントに。イイ感じで潮が流れている。ここではルアー ではなく餌釣り。アオイソメをスプリットショットリグで扱う”イソミング”だ。ロッド はメバル用。初めて握ったがペナペナ。ラインもナイロンの1号とか。ドラグは超弛め。堤防の角の一等地に自分が入らせてもらう。潮は足元から沖へ流れている。チョイ投げ で探ってくる。着底を感じ少し引いてくるといきなりコツン、ギィ~~~~何か掛かった ようだ。寄せようとドラグしめるとOさんが「ダメダメ、もっと走らせて!」とアドバ イスをくれる。とにかくラインが細いのでゆっくり寄せてくる。ライトの下に魚が見えた。 30cmくらいの黒鯛だ。そろそろタモ網ですくおうかと思った瞬間フッと軽くなった。 原因はわからないがバレちゃった。ハリスが切れたわけでもない。気を取り直して再投入。またコン!と来た。ギ~~~~!と走り出す。ちょっと引きが 違う感じ。慎重にやりとりし、明かりに浮かんだのはセイゴ。40あるなし。Oさんが
タモで掬ってくれ、写真をパチリ。また投入。またアタリ。今度は黒鯛。で、キャッチ。
また投入。またアタリ。シロギスだぁ。次々にアタリがある。カサゴ、ゴンズイ、ヒイラギ。これで5目達成。そういえばO さんにはアタリが遠い。やはり場所が良いんだと思い、そしてこれだけ釣らせもらえば満 足ということで場所を代わる。そしたらいきなりOさんにも連発。
すみません、楽しい釣りをさせてもらいました。感謝します。日付も替わり、潮も止ま りだし、同時に喰いも落ちてきたので終了とした。出張のほうは無事終わった。

Oさんとのこと
Oさんとはもう10年近いお付き合いになると思う。とあるルアー作りのサイトで知り合い、メールを 交わすようになった。魚の知識に関しては凄い人だと思う。同時にルアー作りにおいても凄いと思う。 ただ、私はバス中心、Oさんはバスはやらず海中心。そんなOさんからある日(2006年)突然メールが来た。まぁ、メールはいつでも突然だけど。
「高知に来ています。時間ありますか?例のブツをお渡ししたいのですが」例のブツとは、以前にお 願いしてあったセミルアーだ。蝉のルアー作りたいけど見本になる蝉があまりいない。活きてるヤツを 殺したくないし・・・そんなメールをもらっていた3年前、偶然に今死んだばっかりって感じのクマゼミを 拾った。蟻もたかっていない、完全なモノだった。Oさんにその由を告げ、送った。数ヶ月後、「本体は できたけど、羽が決まらないんです~」とメールがあった・・・気がついたら3年経っていた。私は忘れ ちゃったのかなぁと思いながら過ごしていたら、突然先ほどのメールが来た。日曜の昼過ぎだった。
妻に「静岡の友達が高知に来てて、今連絡してきた。ちょっと行ってくる」と言い残し、約束の場所に 行った。食堂の奥にそれらしき人がいた。でも、彼のHPで見た感じとはだいぶ違っていた。写真より 太かった。失礼 !!「Oさんですか?」おそるおそる声を掛けた。ニコッと笑って答えてくれた。アカメ 狙いできている。昨日一晩やったけど釣れなかった。昼のうちにポイントを見て回ろうと思っている。 そんな話をした。私はアカメは全く知らないレベルだったので、シーバスポイントを何カ所か案内し た。1箇所目で小魚が追われてバシャバシャやっていた。とにかくルアーを投げてみた。何投目かにOさんにエバが来た。

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Easy Anglerより拝借しました

コイツだったのかぁ。その後数カ所を回ったけどそれこそ下見程度。アカメも シーバスも釣れる感じはない。「バスはやらないんでしょ?じゃぁ、テラピアは?」ってことで一時テラ ピア釣りに。まぁ、飽きない程度に釣れ、Oさんも楽しんでくれたようだった。テラピア後に別れた。

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Easy Anglerより拝借しました

アカメかぁ。高知にいるんだし、やってみたら面白いのかも。その時はそれくらいに思
った。Oさんと話をし、アカメ釣り大会へ何となく参加したこと、だんだん外堀は埋まってきた。
2007年11月、Oさんがまたまた来高。当然アカメ狙い。その頃にはアカメ情報も少しは集め始め ていたし、他にも情報を聞き、良さげポイントをプリントアウトして、コーヒーとメロンパンを持って約束 の橋のたもとに行った。21:00頃だった。潮は下げ。橋の上から見るとイイ型のシーバスがかなりの 数泳いでいる。時たま水面を割って小さな魚を追っている。ゲ!高知に長くいるけど、こんなの初め て見た。時折メーターオーバークラスも見える。「やってみますか?」とOさんに言われ、バスタックル しかないので、小さなルアーも飛ばせるベイトタックルで挑戦。シーバスの見えた橋脚に何とか届く。数投目、ペンシルの後方1mのところをフラフラ付いてくるシーバスが見えた。結局足元まで付いてきて目が合ってターン。その後橋脚では反応がなく、目を手前にやると時折水面が割れる。喰わ れてる方も喰ってる方も小さい感じ。小さいポッパーに代えて先ほど水面が割れた辺りに投げてみ
る。バシャ!ポッパーが引き込まれた。かる~く合わせると、小さな魚の引きが来た。釣れたのはセ イゴ。ヒラスズキのセイゴなのでヒラセイゴ。次に投げても釣れた。しばらく入れ食いになる。Oさんも横に来てポッパーや超小さいジグで入れ食い。しばらくやったが飽きて終わり。「どうします?」と聞か れ、「私は帰ります」と言うと、「じゃぁ、僕は本命狙いにいきます」ということで別れた。すみません、貴重な本命狙いの時間を割かせてしまいました。この日は金曜日。休みの前の日、子供が寝た後なら 出撃できるなぁと思った。よく考えればそうだよな。今までは言い訳を探してた感じがした。また外堀が少し埋まった。
翌朝いつものように05:30に起きて、ネットで遊んでいたらいきなりメールが。何だよ、この早朝に ~!と思いながらメールを開くとOさんから。「釣りましたよ~」という内容と添付ファイルが。写真を見ると、アカメが・・・「ゲゲ!マジで釣っちゃったんですかぁ?!」と返した。

 

0710601jisakudeakameHP

Easy Anglerより拝借しました

Oさんのニヤける顔が浮かぶ。でも目標を達成したことには素直に祝福を送りたいし、尊敬もしたい。や~~~~凄いよなぁ。
外堀が完全に埋まったというか、逆に山が出来た感じ。そしてアカメが幻ではなく現実的なターゲッ トになった感じ。情報集めにも熱がこもった。Oさんに釣れたんだから自分にも釣れるんだと思ったわけじゃない。Oさんがいかに研究し、執念を燃やし挑戦しているかは解っているつもりだ。ただ、よく 知った人が釣り上げたという事実が現実感を増幅させてくれた。

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ちょいアカメっぽい展開となってきました。

アカメ釣り随筆

「高知のアカメ釣り」というタイトルなのに、バス釣りやチヌ釣りネタばかりでアカメのネタがほとんど無い。このページを始めてからアカメを釣っていないのが原因だが、心苦しい。
アカメ釣りについて、いろいろ書きためていることを加筆修正して、少しずつここに出していこうと思います。
まず第1弾。始まり始まり~~
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色々あって、アカメが釣りたくなった。
高知に居るのだし「いつかは」と、ずっと思っていた。
でも、なかなか釣れる魚じゃないとも思っていた。夜釣りだし、気が狂ったようにしないとだめなんじゃないかと決め込んでいて、手を出さないでいた。

高知に移り住んでちょうど20年になった。

高知成人式を自分で祝うには何が一番か・・・釣り・・・バスのロクマル、コイツはここ数年
追い続けていてなかなか巡り会ってない。

アカメ、そうだ、アカメを釣ろう。
そう思ったら居ても立ってもいられなくなった。釣りたくて釣りたくてしかたがなくな
った。ネットで情報をかき集めた。家にある釣り雑誌のを片っ端から開き直した。知り合いで釣ったことのあるヤツがいたので、訪ねて様子を聞いた。オークションでわかりもしないのにそれっぽいタックルを買い漁った。

大学は東京水産大学に通った。船乗りコースに進み、大学卒業後の専攻科で、オーストラリアに船で行った。その時、アカメの近種であるバラマンディー釣りに少しだけ触れた。
フリーマントルに入港して早速地元の釣り新聞を買った。バラマンディが釣れだしたと書いてあっ た。翌日の自由行動の時、ヨネちゃんと2人でボートを借りて釣りに出かけた。こちらには小型船舶の免許制度がないのでフリーパス。一応4級(当時)は持ってるけど・・・
専攻科同級生の中で自分の他にルアー釣りをしていたのはヨネちゃんだけだった。だから、一緒に釣りに行こうということになった。でも現地で勧められたのは餌釣りだった。郷に入れば郷に従えで、エサとしてエビを購入し、ポイントも教えてもらって出かけた。手釣りだ。
1投目、いきなりコツコツとアタリが来た。軽くアワせて巻いてくると、軽い手応えがあった。上がって きたのはイシモチ。25cmくらい。日本のイシモチと見かけは一緒。調子イイじゃんと思いながら続け てやったが、それ以降何の音沙汰もなかった。借りたボートは14フィートのアルミ製。5mのワニ咬ま れたらひとたまりもないなぁと思ったら怖くなった。2時間ほどでエサが無くなったので終了し、ケアン ズの街をまわった。町中の公園にペリカンが群れが居たり、自然が近いことを実感した。結局バラマンディーは姿も何も見ずだった。
アカメ・・・・の前にスズキ釣り。

バス釣りに飽きたわけではなかった。でもOさんの影響が一番強かったと思うが、アカメが釣りたくなった。それに付随して海のルアー釣りも本気でやりたくなった。2007年から2008年の冬、バスが しばらくあまり良くない時期でもあるので、近くの海から手を出し始めた。仕事帰りにちょくちょく竿を 出した。やり始めて数日、いつもの場所に入ると沖でボイルしている。ここからは届かない。対岸の防 波堤に行けばすぐ足元だ。ルアー一つぶら下げて、その場所に行った。足元にいるかもしれないの で、慎重に近づき、水面に顔を出さないようにチョイッと投げた。5mほどか。す~~っと引いてきて、 もう足元って時にソイツは下からいきなり浮き上がってきてルアーを吸い込んだ。9cmのミノー(マリア・ザ・ファースト)を軽く 飲み込んだその口はかなりデカかった。と同時に反転した。ジイッ!とドラグが出た。ラインはPE1.5 号にリーダー4号を組んである。たぶん大丈夫。1発ジャンプしたが、なんだか体が重そう。引きもそ
れほど強くなく、わりと楽にランディングできた。シーバスの81cm。ただ、片手で持つのが辛いくらい 重かった。タイリクでもなくヒラでもない、本スズキというかマルスズキというか。家に持ち帰り自慢し た。

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娘から少しは尊敬された。だって今までバスは持って帰ったことないし。料理して食べた。むちゃく ちゃ美味かった。こんな美味しいスズキを食べたのは初めてだった、ってかスズキがこんなに美味い とは思っていなかった。調子こいて次の日からその場所に通った。というのも、取り込みの際、同じサ イズが数匹付いてきていたから。でもその場所はそれきりだった。

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その後、帰り道で有望そうなところを少しずつ探していった。とある川の合流点、いきなりドラグが なった。かなり強い。シーバスより早い。なんだコイツは?寄せてみると、コチ。マゴチの60クラス。ルアーはバスデイ・レンジミノー・こ れも持ち帰り、鍋にして食べた。美味しい。海釣りはこれが嬉しい。

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春になり、海もやりながらバスもやる日が続いた。休みの朝一、海に向かうかバスに向かうか悩む日が続いた。とある雨の朝、家からほど近い漁港に行った。今まで気づかなかったが、堤防を越える とこぢんまりした港があった。防波堤の先にテトラが打ってあり、そこに川が流れ込んでいる。見るか らに美味しそうなポイントだ。ルアー作りのページで知り合った高知の人からもらったペンシルを投げ る。垂直立ちのこのペンシルはロッドアクションに良く反応してくれ、立て攻めも横攻めもできるなかな か使えるヤツだ。テトラの脇を通り過ぎようとした瞬間バッコ~~ンと水面が割れでかいシーバスが 半身以上水面に躍り出た。しかしルアーは引き込まれない。しばらくそこに放置し、またアクションを 付けるが、それ以降反応はなかった。「デカイよデカイよぉ」と独り言を言っていた。80は確実、見た 感じメーターありそう。その後ミノーやバイブを引くも反応なし。しかたなく引き上げた。でも、ココはマ
イポイントとして有望だな。家から近いし。
次の週末、またイイ感じに曇り気味。前夜には少し雨も降った。先週のポイントに入る。まずはテト ラの際を遠目から探る。先週デカイのが出たのとは反対面だ。数投目、ボゴッと水面が割れた。ルアーはトリックダーター。なぜだかコレを付けていた。合わせて少しやったらいきなりバレた。70くらいかな。気を取り直し、テトラに上がり、前へ前へ打っていく。テトラの曲がり角でテトラの沖側を引くコースに投げた。ルアーはマイティーペッパーの90F。少し潜ったところでゴン!!かなりデカイ感じの当たり。と同時にドラグが鳴る。ジジ~~~~~~少し走って止まった。と同時にラインがテトラに擦れる嫌~~~な感じが伝わってきた。ラインはPE1.5号。使い始めたばかりで、どこまでイケルのかわからない。雑誌等によればPE1.5号はシーバスでは超大物用のようだ。ただ擦れに弱いPEなので、慎重に、だましだまし寄せてみる。たまに走る。少し寄せる。それを繰り返す。たぶん先日の魚だと思う。だとしたらかなりデカイはず。バラしたら相当のショックがある。慎重にというかビビリが入る。何度か走られ、寄せるを繰り返したらプンとラインがテトラを外れる感じが伝わってきた。ラッキーと思い、寄せにかかる。魚もだいぶ疲れてきた感じ。でもたまに走る。二度とテトラに入られないように止める。ギラッと魚が光る。デカイ!!が、もう力はない。寄せてくる。太い!タイリクだ。針はガッチリ掛かっている。テトラの上だがネットもギャフもない。ハンドランディングしかない。バスのデカイの同様、親指一本では弾かれるのでグーで掴みにかかる。4本指を口の中に入れキャッチ。体の半分くらいは持ち上がるが片手では限界。ロッドを足に挟み両手でランディング。重い!!何とか引き上げ、テト ラをゆっくりわたり、防波堤に戻る。その頃にはもう魚は動かなくなっていた。写真を撮り長さを測る。93cm。シーバスの自己記録更新だ。まぁ、タイリクなので、タイリクの記録はコイツ、マルは以前に釣った89ってことにしておこう。リリース不能なので持ち帰る。

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家で重さを量ろうと思い、体重計に乗せるが上手く測れない。しかたがないので、先ず自分が体重計に乗り、次に魚を持って乗る。その時の差が魚の重さってことで、計測すると6.3Kgだった。
しばらくして体がなんだか熱っぽくなってきた。今日は十市の池の清掃に行くって連絡してあるのに・・・体温計で測ると38度を超えている。大物の祟りか!清掃は欠席を伝える。
その日は1日寝ていた。夕方何とか体が楽になった。魚を捌いて食べたが、あまり美味しくなかった。前のヤツが美味しすぎたのか、タイリクだから美味しくないのか、湾内だから美味しくないのか、季節的なモノなのか、居付きだから美味しくないのか何が原因かはわからないが、とにかく前のに比べて味は落ちた。
その後、頭の中はスズキに熱を上げ、アカメは少し下火になっていた。家の近くの川の河口に何度が出かけその度にシーバスやキビレが釣れた。潮のタイミングを間違えなければそこは確実に反応してくれた。ある朝、そこに入った。1投目。とりあえず岸際から狙っていく。上手く岸壁ギリギリ に投げることができた。ルアーはTDペンシル。しばらくステイさせ、アクションを加える前に水面が割れた。ボゴッという音と共にルアーが消えた。反射的に合わせた。乗った!いきなり走り出した。 ドラグがキュキュキュキュと鳴った。デカイ!!!水面に背びれが見えた。ガチッと立った背びれに斑点が見えた。タイリクのデカイのかな?そう思いながら引きに耐えていた。ただタックルにミスがあった。昨晩、同じところでキビレを釣っていたので、バス用のスモールプラグを投げる、柔らかいベイトロッド(今で言うベイトフィネス)で投げていた。ロッドは根元から曲がり、全く役に立っていない。ライン
は12ポンドのナイロン。まぁ大丈夫だろう。また走り出した。ロッドを直線にされる。ドラグが出る。フッと軽くなった。残念、バレた。掛かりが浅かったか。もう少し張りのあるタックルだったら獲れていたかも。小さく見ても80はあったはず。
シーバス釣りといっても、川に行くことが多い。サーフは大きすぎて絞り辛いというのが正直なところだ。それに高知だと川のポイントに事欠かない。小さな川だと上手くいけば対岸まで探れる。橋脚やかけ上がりなどポイントも解りやすい。そんなわけで川によく行ったし、実績も上がった。で、よく言われていることだが、海の魚には上げ潮がよいらしい。沖から岸近くに押し寄せてくるからだと本にはよく書かれている。が、自分の実績で言うと圧倒的に下げ潮がよい。これは川でバス釣ってるときもそうだった。並木さんも下げの潮が効いてくるときが良いタイミングだと言っていた。普段あまり流れのない川で、下げ潮は流れを作ってくれる。逆に上げ潮は流れを止めてしまう。だから川では下げにかかると魚の活性が上がるような気がする。もう一つ、下げが嫌われるのは水位が下がり、魚が居なくなっちゃうと思われているからかもしれない。が、意外と下げの底が良かったりする。下げ切ってもまだ水がある所はそれなりに水深もあり、または流心であることが多い。普段は届かないところまでルアーが届くというのもあるかもしれない。とにかく下げ底はチャンスであると思っている。
お帰りフィッシングの場合、竿を振れるのは長くて30分。ほんのピンしかない。その時間をいかに 有効に使うか。つまりポイントをいかに絞るかが重要だ。で、先ほどの下げ、または下げ底チャンス 理論を、帰宅時間にリンクさせるとけっこう楽しい思いができる。下げチャンスというのは川がらみの ことで、海では上げが良いことが多いと思う。だから、その日の帰り時間が下げであれば川のポイン トに、下げ底近ければ川の深いところに、上げであれば海のポイントに入る。そして水深にマッチした ルアーで攻めると、けっこう釣れるモノだ。
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ってまだアカメ釣りになってませんが、第1回目はここまで。無駄な長文失礼しました。

やっと抜けた

や~~~ しばらくぶりです。
釣りには行っており、ポツポツと釣れてはいたのですが、なんか”釣った感”が無く、ポロッと釣った感とか、やったと思ったらバラしたとかが続いてました。
バラしの原因はライン。新品で買ったPE0.6号。巻き替えた次の日に、そこそこのシーバスを掛けて、次の瞬間ラインが高切れ。
え?!
何で?!!
ままま、ちょっとした傷が入っていたのなか?
しかし、このライン、その後も切れるは切れるは・・・・もうホントやばいくらい弱い。コレまでも同じ品の同じ号数を使っていて、そんなこと無かったのに。以前にもPEプツプツ事件があって、調べたら、ガイドに傷があったのを思い出し、ガイドをチェック。しかしピンピンで傷なし。
とにかく、軽い根掛かりで高切れ、魚が掛かっては高切れともう、1週間で、魚失うはルアー失うは腹立つのを通り越した感じ。そして切れて切れて、ついには150mあったラインのそこが見えてきた!!なんてこった!!
あ、ラインへの恨み辛みになってしまった。

で、週末を利用して来週末に予定されている地元釣具店(ランカー様)のチヌ釣り大会のプラに出かけました。それまでやっていた川筋は捨てて、いつもはシーバス狙いで行くことの多い川へ。そしていつもはトップでやるところをボトムずる引きで挑む。この川でボトムイケルのか?
で、その1投目、ス~っとしたアタリと共に、チヌの引きが。来た来た~!!キャッチしたのは30手前のチヌ。ま、ちょっとサイズが・・・と思ったものの、狙いが的中で嬉しい!

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少し川を下ってまた1投目、軽くコンと来て持って行った。合わせるとさっきとは比べものにならない重い引き。手前には杭があるので、やや強めに寄せてくると、チヌが反転、その瞬間、ラインが高切れ~~~!!またかよ!!!!!せっかくイイ感じだったのに。

リーダーを組み直して、1投目。今度はゴンと来た。そしていきなり走る。さっきのことがあるので、ドラグをユルユルにして、走りたいだけ走らせる。手前には杭があるので、その前に疲れさせ、杭ゾーンはやや強引に寄せる作戦。とにかく時間を掛け、魚が弱ってきたところで杭をかわしにかかると魚も浮いてきた。「まずまずのチヌ。」と思っていると、そいつの後方からかなりの勢いででっかい魚が突進。見ると完全メーターオーバーのアカメ!!40はあろうかというチヌを食いに来るかぁ?みたいな。そいつはチヌの手前30cmほどでUターンしたものの・・・もう完全に昼間、しかも投げれば対岸に届きそうな小さな川でメーターオーバーアカメが!それに見とれていてチヌのことは完全に頭から抜けてしまっていたが、気がつけば完全に疲れ果てたチヌが足下に。で、キャッチ。1枚目を釣ってからこの間1時間ほど。久しぶりにハメた感のある釣りが出来た。ルアーは定番ドライブクロー2in

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夏アカメ

私事ですが、明日より2ヶ月、ネット環境のない所へ出張です。
昨年末に始めたこのページ、おかげさまをもちまして、ぼちぼち覗いて下さる方もいらっしゃるようで、ありがたく思っております。
しばらく更新が滞りますが、復帰後もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、帰ってきたら11月になってますので、今年の夏アカメも終わってます。最後の週末、アカメを釣っておこうと、ちょっとマジに狙ってみました。
台風の大水からようやく復活してきた浦戸湾、とある橋脚に入りました。ルアーはニシネルアーワークスのデカビーツァ。SORAスペシャルカラー。なんか釣れそうな予感がビンビンするカラーです。そしてルアー自体は見た瞬間“コレ アカメ用でしょ?!”と思ったほど。
数投目、グシッという感触が。「ヤバ、根掛かった」と思い少し緩めたり弾いたりしたモノの外れず、ロストの恐怖と戦いながら強引に寄せてみると、ズズッと動く。そのまま寄せてくると、ずだ袋が。コレが釣れるって事は、底をトレースしてるって事。強ち間違いではないと変な自信ができた。

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その後しばらくやってみるモノの、反応無く、移動。
別の橋脚。入って1投目、ココは足元にテトラが入っている。足元のテトラに当たったと思い、ストップさせ浮かせてきた所で”コンッ”。アカメ独特のアタリ。しかし乗らず。群れで居るので他のが食うかもと思い同じラインを何度かトレースするも、反応無く、夜も明けてきた。
明るくなる寸前頃より、水面をイナッコが走り出し、それに何かが盛んにライズしている。アカメではなさそう。ルアーをルドラに変えてみるも、反応無し。水面があまりに騒がしいのと、魚が小さい感じだったので、小物タックルを取り出して投げてみると、水面を割るモノの、乗らず。そろそろ足場もなくなってきたので少し高い所に移動。打ちながら行くと、出たけど乗らず。もう一度同じラインに投げるとまた出た。今度は乗った。セイゴ。ルアーはガンフィッシュ

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コレサイズがトップに良く反応するようになると秋だなぁと感じる。少し高い足場も水没し始めたので堤防の上を歩いて戻る。途中、ふと見ると、護岸と底の境目に黄色がかったシマシマの・・・アカメじゃん!!サイズは40くらい。すかさずルアーを入れてみるも、逃げて行ってしまいました。
できれば夕方にもここに来てみたいが、その時間帯に足場はない。とりあえず峡は断念。

夕食を終え、暗くなりかけに出動。初夏の頃に実績をよく聞いた場所に入ろうと行ってみるものの、先行者らしき車が。三重ナンバー。「三重から来てるのの邪魔も何だし」と声だけ掛けてみる。今から始めるそうで、ほんの一足違い。まぁ、そこでそんなに投げられるスペースはないので、少し上に入る。ルアーはデカビーツァのまま。欲を言えば、以前の底調査の結果からも先行者のところが一級品ポイントではあるが、今の潮位ならここでもイケるはずと、投げる。
しばらくし、完全に暗くなった頃、先行者の前で、大きな水音が。単独ではなく、ザバザバザバとたぶん、ボラの群れが騒いでる音。ジャバジャバジャバジャバ。ザバザバザバ。ひっきりなしの音がし、水面が波立っているのが見える。たぶん、ボラの下には肉食魚が居るはず。しばらく指を咥えていると、群れがこちらに移動気味になった。「こっち来い、こっち来い」と念ずると、徐々にキャスティングディスタンスに入ってきた。投げてみる。ときおりボラがラインなどに当たる感覚はあるものの、何も起こらず、群れは通過し、静かな水面に戻った。しばらく続けたが、何も起こらず、集中も切れて終わり。ココは回遊待ちなので、粘ればとも思ったが、早めに切り上げて翌朝に備えた。

翌朝、まだくらいウチに出発し、昨日アタリのあった橋脚へ。期待を込めて何投もするが、何もなく、まだ足場もあるので、もっと上流に行ってみる。ココはかなり浅い場所。ルアーをルドラに変えて、それでも底に当たるので、当たったら浮かせて引いてくる。ふとみると、電灯の明かりで魚体がうっすら見える。ルアーを投げても反応無く終わり。この場所、ベイトさえ居ない感じなので見切って、最初の場所に。また気合いを入れ直して投げる。何度が水面が割れる音もあり、魚は居るようだが、ルアーには反応無し。明るくなり、足場も水没寸前になったので、また足場の高い所に移動。昨日アカメの幼魚を見た所まで護岸沿いを打っていくが、水草の切れっ端が多く、なかなかルアーを普通に引けない。しかし何度か反応もあり、ふと見ると、足元にまたシマシマが。昨日より小さめだが、コレもチャンスとルアーを入れてみる。ちらっと見た気もするが、そのまま行ってしまった。その後護岸を打ちながら行くと、ちびシ-がヒット。また続けていくと、またさっきよりはましなちびーシーヒット。

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その後、足元斜め前10mくらいからベイトがピッピと水面に飛び出し、その後ろから、赤銅色の分厚い背中に背びれをピン立ちにした完全メーターオーバーが水面を割った。そのまま岸までベイトを追って、凄い勢いでゴボッと吸い込み、そのままの勢いで反転。ものすごい波紋と、泡を残して消えた。このタックルでは全然ダメとお思いながら、とりあえず投げてみる。しかし反応無く終わり。しっかし、こんな浅い所まであんなデカイのが来るとは。たぶん色と動き、体の厚みからアカメ。この場所、小っちゃいのも居るけど、あんなデカイのも来てるんだ。
その後足場もなくなりそうと、切り上げに掛かったところ、少し先で、(コレは完全に魚体が見えた)シーバスのライズ。パッと見60~70cm。さっきのと比べ全然小さい。やはりさっきのは相当ビッグ。イイもの見せていただきました。

コレで、今年の夏アカメチャレンジ終了です。帰ってきたら諦めず年末までアカメもやってみます。

それでは皆さん、しばらくのご無沙汰となります。

アカメの聖地 四万十川へ


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「浦戸の方が釣れるよ」「四万十は最近全然ダメ」とか聞きますが、それでもやはりアカメといえば四万十川のイメージもあり、浦戸常連の私としても憧れはあるわけです。
で、西方面の釣り場に詳しい友達にガイドしてもらいながらナイススポットを教えてもらいました。

・・・とその前に、この日の計画は、昼間はチヌ釣りをし、夕方から船を出してアカメ狙いだったわけですが、先日の豪雨の影響か、私の船に不具合があり、出船を断念してました。

当日、待ち合わせをして、西に向かったわけですが、所々で雨。途中、日の差すこともありながらも、中村に近づくにつれ雨が多くなり、目的地近くまで来たら豪雨。しばらく車内待機。出発が遅かったので、待機している間に昼食時間となり、ポイントを見ながら移動。すると、雨は上がり・・・何ともタイミングが悪い。とある川の駐車可能場所を教えてもらい、シーバスの有望ポイントにも案内してもらい、そのままうどん屋さんへ。

昼食をとって、まずはチヌ有望スポットに。昼食前に見たときと比べ、明らかにひどい濁り。見ると、上流にある堰を開けた様子。そこから赤い濁流がとうとうと流れ込んでいる。しかしここで怯むわけにいかず、濁りの境目や、まだ濁りの来ていないごく岸沿いにキャスト。ここは普通ならバイト続発の場所らしい。しかし何もなく、少し下流に移動。畑の入り口からキャスト。対岸の護岸沿いにピタリと入った。「絶妙のキャストやね」と話をしていると、ボゴッと出た。そして、フッキングも決まった。今から思うとコレが最初で最後の反応だったわけで、よく乗ってくれました。ルアーは絶釣会杉ポッパー。のこポッパー、サイズの割によく飛び、そして乗りが良いので気に入ってます。

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サイズはイマイチながら、嬉しい。ガイド様、ありがとうございました。
続いては小さな船溜まり。ここも連続バイトがあるとのこと。しかしナイスキャストが決まっても反応が無く、終了。

第2スポット。ここは中筋川の、とある水門。中筋川は思っていたほど濁りが無く、良い水色。この水門、シーバス、チヌはもちろん、アカメの有望ポイント。私はチヌ&シーバス狙いのトップ。ガイド様はアカメ狙いのクランキン。
しかし、水門から流入してくる水が、ここも赤濁りで、しばらくやってみるものの、私には何も無し。一度対岸でシーバスっぽいボイルがあったものの、届かず。ガイド様には一度セイゴクラスのアタックがあったようです。

第3スポット。ここはガイド様が、先日の台風前にメーターオーバーのアカメをバラした場所。取り込みの最後の最後でバレた様で、サイズにも信憑性がある。ココではガチ・アカメタックルを手に取った。行ってみると、いつもある足場が水没しており、キャストできるとこともなく、終了。

第4スポット。ここは以前、私が船を出してアカメを釣った場所の少し上流。岩盤の淵エリア。濁り水と本流の澄んだ水が混ざり合わずにずっと続いている。その境目に岩が張り出しており、居るならココでしょ!って感じ。まずは先日のアカメ釣り大会の時から付けっぱなしのバイブを投げてみる。沖に投げ、少しドリフトさせながら底近くをリフト&フォール。その岩の張り出し付近に来た所でコツコツと底に当たる感触。思ったよりかなり浅い。次のキャスト、ちょこっと欲を出して張り出しを攻めてみる。コツコツコツグッ!!攻めすぎて根掛かった。引っ張り合いをするも救出できず。ロスト。次は以前から実績のBLITZ MAX DRを投げてみる。また、コツコツと底にあたる感触があるが、当たったら少し浮かすことができるので楽。何投かし、また張り出しを攻めに行くと、ガツッと根掛かり。コレも救出できずロスト。リーダーを組み直して、今度はルドラを投げてみる。
・・・と少し上流に入ったガイド様が「嗚呼バレた!!」と叫ぶ。シンペンで濁りの境を引いていたら食ったらしい。食っていきなり走ってラインブレイクだそうで、シーバスなのかアカメなのかは不明。残念。
しばらくルドラを引くものの、アタリはなく、終了。

チヌもやや消化不良、シーバス、アカメは全く無しでしたが、ガイド様のおかげで有望スポットや、駐車場所などが判り、非常に有意義でした。特に四万十川はデカ過ぎてどこから手を付けてよいかわからないので、こうして教えてもらえるとこが非常にありがたい。持つべきものは友ですね。ガイド様、今日は本当にありがとうございました。

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アカメフォーラムとアカメ釣り大会


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8月15日 高知市カルポートでアカメフォーラムがあった。
@アカメの遺伝的情報解析結果から分かることの報告。
@アカメ用ルアーとその開発過程。
@アカメの稚魚がコアマモ以外の水生植物にも付くこと。
@スズキ釣りとアカメ釣りとバラマンディ釣りとナイルパーチ釣り
について大変興味深い報告がありました。

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その後はアカメ釣り大会。ここのところアカメを全然釣っていないので、過去の実績場所をていねいに粘り強く打ち続けることを作戦としました。また、20時ころより足場がなくなる潮位のため、できれば明るいうちに釣ってしまいたいという希望もありました。
フォーラムが終わって速攻で早めの夕食をとり、第一ポイントに入ることしました。
第一ポイントに着いてみると、人もおらずラッキー!しかし覗くと物凄い濁り。「こりゃダメだ」と 第2ポイントを目指す。少し遅れを取ったかと気を揉みながら行くと、案の定先行者が。
第3ポイントに。ここにも先行者がいたが、タックルを見るとアカメではなさそう。声を掛けて反対側に入らせてもらう。ここは放水口。強い流れが出ている。バイブでもすぐ浮き上がってしまう。ディープダイバーなどを入れるが、なかなか思うようにいかない。しかも、この強流ではアカメはダメかもとか思っていると先行者は帰ってしまい、ポイント独占。そしてしばらくやっていると、流れが止まった。過去の例ではこの止まった瞬間に食いが立つ。バイブを丁寧に沈めリフト&フォールで誘う。何投目か、足元でシーバスが跳ねたかと思うと実はソイツがバイブを咥えていた。サイズはそれほどではない。アカメであって欲しかったがブログネタにはなるなと。取り込もうとすると、結構いい引きをする。何度か突っ込まれながら、しかしアカメタックルに70手前のシーバスではそれほど危ない感じもなく、キャッチ。

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その後何もなく、足場もなくなり、港へ移動。すでに日は落ち、真っ暗で、水色は見えないが、ゴミが多く浮いている。そこを丁寧に探るが1度何かが触った感じがあったものの、ほかに何もなく、集中も切れて終了。ちょうど車に戻った頃、雨が降り出し、雷も光りだした。翌朝にもう一度やってみることとした。
翌朝起きてみると、強い雨と切れ間のない稲光。5時終了の5時半閉会式なので、4時過ぎに家を出て、アチコチ見ながら行ってみるが、稲光が収まらず、時折すごい雨も降り、釣りどころではないので、閉会式場へ。閉会式直前にも豪雨があり、閉会式ができるのかもわからない状態。なんとかテントの中で閉会式が行われた。50数人が1晩やって67cmのアカメが1本釣れたようだ。場所はやはり海。川はどうしようもない状態だった。

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雨がアカメ釣りに与える影響

ホント少ない経験から勝手に書きますよ~
シーバスやバスなら、大雨で釣り場がぐちゃぐちゃになっちゃうことは結構プラスに動くことが多いのですが、アカメの場合はどうかな?

記事なんかを読むと、荒れ後の河口はチャンスだと。河口といっても、下流部という意味の河口ではなく、もう海に入るってホントの川の最終部分のようです。
私は基本そういう所ではあまりやらないので、そのネタは書けません。

今まで、大雨で川が増水し、水が茶色になったとき、こりゃ(アカメ的には)ダメだという場面で、人が釣ったのを見たこと1回、自分で釣ったこと1回2匹。
人が釣ったのは、浦戸湾流入河川の橋脚。その日はアカメは諦めて、シーバスを橋の上から探してたところ、「来た~~~~!」と騒いでいる若者が。近くに寄ってみると2人組で、なにやらファイとしている。しばらくやりとりのあと、浮いてきたのは70手前くらいのアカメ。2人組のコーフンはMAXに。一人が橋のたもとから降りて護岸に行き、もう一人も近寄ろうとしてる。何とか取り込んだのはやはり70近いアカメ。初めて釣ったらしい。で、私的にも目の前で誰かにアカメ釣られたのは初めて。橋脚の上流側を擦るようにミノー流したら食ったとのこと。増水で結構強い流れの、それが当たる側、基本そっち側にはアカメはあまりいないはず。しかも海水好きのアカメにしてはこの雨水はどうなのって状況で・・・ま、人が釣ったのではあるが、参考になる引き出しがひとつ増えたかな?そんな出来事でした。

そして自分が釣ったのは、前にも書きましたが、四万十川のやつ。数日前に台風が過ぎ、川は増水気味の薄茶色。しかも当日は次の台風接近で、ときおり強い雨が降りつける。今思うと表面の塩分濃度はかなり下がっている感じ。(別の日照り続きの日に同じ場所でやったことがありますが、このときはすぐに手がベタベタし出し、なめてみると結構しょっぱかった。この日はアタリも何もなく終了)
底の方はどうかは不明ですが、そんな状況。その日は83cmと60クラスの2本が釣れました。

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ルアーはディープクランクのOSPブリッツマックスDR。コレだと3mよりは潜るので、かなり下を探ってます。だから、雨水より重い、海水層を泳いでいた可能性もあるわけですが・・・ただ釣った場所は岩が張り出している所で、それにより水はかなり撹拌されているはず。

で、雨による増水がアカメ釣りにプラスに動くか、マイナスに動くか?
結果を考えると、プラスかな?他に釣ったときも、近くで放水されているとかの状況もあったわけですし・・・

なぜこんな事を書いているかというと、一昨日から高知は大雨が続いており、海も川も凄い状況になってます。来週末には高知でアカメ釣り大会も予定されているだけに、この壊滅的大荒れがどちらに振れるのか・・・コレの整理のために書き綴ったわけです。

ちょっとでもご参考になれば・・・

今年初のアカメ釣り


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ここのところ本気アカメ釣りスタートは6月末ごろからなのですが、今年は「もう釣ったよ」報告が複数件届き、しかも、東京から「GWにアカメ釣り案内してください」と高知に来る友達もいたことから、昨晩、初アカメ釣りに行ってきました。
19:00待ち合わせで、その前に下見ということで、有望釣り場を見て回りました。

第一釣り場。空いていた比較的川の上流部。ここは夏の釣り場の気がしてますが、ただ単に、今までこの時期にやってないだけ。入ってみると、ベイトっ気もあり、いい感じ。潮は上げ。2人で思い思いに投げていくが、いまいち水が良くない感じ。30分ほどで見切り移動。

一番入りたかったスポットを見に行くが、先行者があり、次に移動。この釣り場に入るなり、潮が足場を超え始め、ニーブーツに履き替える。しばらくこのスポットでディープクランクを投げ続ける。底にコツコツと当たりながら来てイイ感じ。足場を少し移動して、また投げ続ける。何十投目か、コツコツと底を小突いていたルアーが軽くフワッとなるような違和感。試しに合わせてみると、グッと来た。アタリの感じからアカメではないと思う。で、タックルにモノを言わせてゴリ巻きするとわりとすんなり寄ってくる。友達に「なんか来たけどたぶんアカメじゃない」と伝えた途端、いききなり強い引き。ドラグも少し出される。近くに寄ってきた友人に「もしかして…」と言うとジャンプ!!暗くて魚は確認できない。アカメだとやばいので、少し慎重にやり取りする。魚は何か確認できないが、針はテールフック1本飲みかかっているのが分かった。あまり遊ばせるとやばいので、強引に抜きにかかる。ちょうど足場は水面とタイタイ位。グッと引き上げてみると、シーバスさんでした。

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ルアーはOSPのブリッツマックスDR。やや深い場所のアカメ釣りに絶対の信頼をおいてます。

その後、しばらくやってみると、1度だけコッというアカメっぽい当たりがあるも乗らず。しばらく粘って見たが、その後反応なく、寒くなって来たのでいったん休憩することに。

コンビニで体を暖め、再度入りたかったスポットに様子を見に行くと先ほどに増して大盛況。

ラストもう一箇所。入ってみるものの、イマイチフィーリングが合わず、本日は終了することに。

できれば東京の友人に釣ってもらいたかった。最低でもアカメを見せてあげたかった。そう思いながら頑張りましたが、残念!!でも、「これが第1章ですから」とのお言葉をいただき、ちょっと一安心。次また行きましょう!それまでに修行しておきます。

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GWあたりからアカメ遠征の方に参考になるかな?私の独断アカメ釣り


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このブログの題名を「高知のアカメ釣り」にしたモノの、アカメネタが今のところあまりなく、少し心苦しくなってきました。

そろそろ暖かくなり、「高知のアカメについて情報収集」と思われる方もおいでると思い、まだまだ初心者のレベルですが、今まで掴んできたモノをここに書き留めてみたいと思います。アカメ釣りは初心者で、あまり人から教えられたこともないので、戯れ言と思って読んでいただいて結構です。ただ、初めて県外からアカメ釣りに遠征されるときに少しでも参考になればと思います。
ちなみに今まで6年間で、アカメを30本。最大85cm。80オーバー3本。バラシ数知れ
ず。釣行回数かなり。1回の釣行は2時間弱。目標は生涯100アカメ+娘の体重シュート(娘の体重以上のアカメを釣ること、早くしないととんでもない重さになってしまう!!)

1 アカメのいる場所・性質など
諸説ありますが、狙ってアカメ釣りが成立するのは世界中でも高知県沿岸だけだと思
います。その中で、確率が高いと思われるのは各河川の河口部。それと浦戸湾内。有名
な四万十川下流部も良いですが、なかなか初めて来て絞れないんじゃないでしょうか。
無難なのは、浦戸湾の流入河川です。川が落ち着いているときなら橋の上から覗いてみて、アカメを探してみると良いかも。結構見つけることができます。スズキに比べ、体色が
白っぽい。ボディーが太い(鯉と間違いやすい)。
こんな事もありました。とある水門に干潮のタイミングで行ったときに、足元でなにやら白
いモノがヒラヒラしてる。コンビニの袋が杭か何かに引っかかってるのかなと思い、近づい
ていくと、それは巨大なアカメの尾びれだった!もちろん数歩下がってルアー投げました
が、無反応で消えていきました。
とにかく、その気になれば見ることはできるんじゃないかと思います。で、見えればやる
気もアップして集中力も無くならないのではないでしょうか。
初めてやる釣りで、不安がいっぱい。何を頼って良いかがわからず、そのうちに集中も
切れ、訳がわからなくなってしまいがち。そんな時、何でも良いから信頼の置ける情報(場
所・ルアー・釣り方等)があれば、そこからアジャストもしやすい。一番手っ取り早いのは、
自分で見ることだと思います。

で、アカメを釣ろうと思ってからネットで色々と調べてみた結果、スズキに似た魚である。
というのが基本です。何が似てるって、食性が主に魚食性だと言うこと、海水域と汽水域
に多いこと、何らかの障害物に依存することが多いこと、そんなところではないでしょうか。
で、浦戸湾などではスズキ釣りの外道的に釣れることも多い。
スズキと比べると・・・スズキより海水好き。スズキより温水好き。スズキより深め(これは
海水好きとも関係あると思いますが)。スズキほど流れを好まない。餌も、魚はもちろん甲
殻類も好む(らしい)。性格的にいうと、スズキとバスの間くらいの感じかな。で、スズキより引きが強い。
こんなイメージでしょうか。
なので、ルアー釣りの対象となり、浦戸湾や各河川河口部が主な釣り場となる。
もっぱらアカメを釣ろうとしたときに考えることは、特に河川の影響のある釣り場では深い層を狙うこと。なぜなら、河川の水は海水より比重が軽いので、海水層の上に河川水層があり、なかなか混ざり合いにくい。その境目をハロクラインと言うらしい。で、アカメはその
ハロクラインの下側にいることが多い(らしい)。

2 アカメタックル
同体長で比較すると、スズキより引きが強い。だから、アカメを専門に狙うとすると、ス
ズキより強いタックルがお勧めです。聞くところによると、PE4号をバチ~~ンと切られたと
か・・・私はまだそんなのと引っ張りっこしたことはありませんが、それでも50LBのナイロン
リーダーを切られた経験はあります。でもでも、スズキタックル(シーバスロッドにPE1号)
で、60cmのアカメをランディングしたこともあります。だから、それくらいまでのサイズなら
シーバスタックルでも大丈夫。でも、もし、遠征組の人が、シーバスタックル使ってるとき
に、太刀打ちできないサイズが来ちゃってラインブレイクだと悲しすぎるので、アカメを釣ろ
うと思って高知に遠征されるなら、ショアジグロッドにPE3号くらいは必要かなと思ってま
す。私は、川で、橋の下で投げたりすることもあり、短めのロッド(シイラキャスティング用7
フィート弱)を使ってます。これなら80くらいまでなら獲れると思いますよ。メーターオーバ
ーとか、120とかいう世界は私はまだ未体験です。そんなのが掛かって、メタメタにやられ
たら考え方も変わるかもしれませんが、今のところ、大丈夫ではないかと踏んでます。もう
おっさんだし、パワーのあるロッドを振り切ることがしんどいっていうのが理由です。
上に書いた50LB切られたのは、まだ始めたばっかりで、PE5号をアブの6000番に巻
いてバスのビッグベイトロッドでやってたときのことです。このときは合わせた後のファース
トランの始まりの場面で切れちゃったので、リーダーに傷があったのかもしれません。
あ、アブのことを書きましたが、基本リールはスピニングです。ベイトは始めた頃に少し使ってた程度です。

3 アカメ用ルアー
アカメ用ルアーですが、12cm~14cmくらいのミノーが一般的でしょう。エキスパートの皆さん は、それに鉛を張ったりしてチューンされてます。11cmのフィローティングマグナムラパラ(Fマグ)」が餌だという方もいます。私の最大魚もそれで釣りました。レアが良いって人もい ますし、エアーオグルが最高だという人もいます。でっかい鉄板バイブを使う人もいます。 バス用のビッグベイトやスイムベイトも良いらしいです。私的にはまだ実績は上げてませんが、バス用のラバジやクローワームも有効かと思ってます。(友人はファットイカでデカイ の喰わせました。ばれちゃったけど) 強度が少し心配ですが、チャター系も良いんじゃな
いかな?アイスジグもイケるよねぇ的な・・・

狙う場所にもよると思うのですが、たとえば、水深が1mに満たないようなところでも釣れ
たりします。そんな所ではフローティングのバス用ミノーで十分だと思ってます。ただし、ス
プリットリングとフックはそれなりのモノに交換した方がイイと思います。バス用のノーマル
のままではフックやリングを伸ばされるって事は十分あり得ます。
シーバスと比べて、動きは大きめでもOKだと思ってます。なので、水深が3mとかいった場所では、ディープダイビングクランクベイトが有効だと思います。先にもいいましたが、深い層を狙うときに、ミノーでは潜りきらない。シンキングにしてラインをメンディングしながら送り込んでいく釣りもありますが、私にはまどろっこしくてやってられない。そんな場面で、 ディープクランクは有効だと思います。事実、今までに私はOSPのBlitz Max Drで何本
ものアカメを釣り上げています。これは、甲殻類好きという説にも合致するモノだと思って
ます。
バス用プラグをアカメに使うことについて、強度の面とかもいわれたりしていますが、今
までの少ない経験の中で、エイト管を引きちぎられたとか、(魚が掛かって)ルアーが割れ
たとかいった経験はありません。ま、強めにしたフックを伸ばされちゃったことはあります
が・・・

4 その他
アカメのアタリは、(PEを使っている場合)カツン!と来ます。スズキのアタリと比べ、金属的というか固い感じです。イメージとして、アカメは硬球を打った感じ、スズキは軟球を打った感じでしょうか。
で、カツンと来て、いきなりキュキュキュキュキュ(PEの糸擦れの音)と走ります。デカイ
奴だとかなりの距離走るでしょう。このときに竿が立たないと、そのまま伸されてバレることが多いです。私はこれを何度も経験しました。そのときまでは、リトリーブしているとき、穂
先とラインとルアーが一直線でした。で、走られて竿が立たず(当然合わせも効かず)、な
されるがままで終わり。このことに気付いて以降、リトリーブするときはラインと穂先に角度が付くように気をつけてます。そうすることにより、アカメが吸い込んだときに、穂先がお辞儀して、ルアーを口の中に送り込んでくれるように思います。ですから、あまりガチガチの
ロッドよりも、穂先はある程度柔らかく、バットで頑張れる竿が良いかなと思ってます。
で、ラインと穂先に角度があると、余裕ができ、合わせもできて、ファーストランにも対処
しやすい気がします。これに気付いてからバス釣りでも実践してますが、クランキンの時にバラシが減ったように思います。

いかがですか?参考になりました?

で、お願いです。遠征される方のみではありませんが、釣り場で出会ったら挨拶くらいは交 わしましょう。なんか、無言で後から来て、平気で人の横で投げる人がいます。一言「釣れま すか?隣良いですか?」あるなしで、気分は全然違いますので。そう言われて「ダメだあっち 行け!」ってことは高知ではまずないです。
で、初めて県外からアカメ釣りに来られる方、釣り場で声を掛けるのは凄い情報をゲットで
きるチャンスだと思って下さい。高知の県民性からか、わりと快く受け入れ、ポイントなんか
もピンで教えてくれたりします。もちろん(上に書いた程度の)最低限のマナーは必要ですが、隣で投げさせてもらえることも普通ですし、そんな中から凄いヒントを得たりできるモノです。場合によっては「ウチでメシ食っていけ、何なら泊まっていけ」的人もかなりいます。

もう一つ、どうしてもアカメの顔が見たい!といわれるなら、顔見るだけなら桂浜水族館
四万十市ではあきついお館でOKです。
で、浦戸湾にはアカメを釣らせるプロのガイド船があります。東京湾や大阪湾にあるシーバス船みたいなモノです。それに乗ってみるのも手かなと思います。乗れば必ず釣れるわけではないですが、確率は確実に上がりますし、釣れなくても船長の貴重な話を聞くことができるでしょう。私もスランプの時利用したことがあります。

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初めて四万十川でアカメ釣りしたこと


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焼津の釣り友Oさん、私をアカメ釣りに引きずり込んだ張本人だが、何度かアカメ釣りに高知を訪れており、その際にお会いもしていたし、ご一緒したこともあった。
「今度高知に行くのですが、四万十川でやってみたい」というメールをいただいたのが四万十川でアカメ釣りの始まりでした。
四万十川のアカメが居るであろう水域はとにかく川幅も広く、聞くところによると裏戸湾ほどは釣れないらしい。そんな大河で、せっかく静岡から来てくれた人と釣りをするのだから、ちょっとでも可能性を上げられれば、という思いで、「船出してみませんか?」と提案した。その頃NHKで放映されたアカメの番組では、「アカメ団地」なるものがあり、そこは深い淵になっている。映像を見ると、「たぶんアソコだな」と思える場所もあったので、そこに船出せばいいでしょと考えた。
ただ、四万十川の河口部は街灯も少なく、月がなければ真っ暗なはずだ。初めて船出すには不安がある。できれば一度明るいうちに船を出して試してみたい・・・と思いながら、その日が来てしまった。

OさんはJRで中村(四万十市)入りし、その後自分の車で移動する手はずになっている。Oさんは事前に「船を出すなら飲ませ釣りもやってみたい」というので、OKしておいた。ただ、餌の確保が問題だった。投網はできないし、釣るしかないよなぁ。そうこうしているうちにOさんの乗った特急が駅に着き、Oさんが現れた。挨拶もそこそこに、情報収集のため地元の岡田釣具さんを訪ねた。四万十川でアカメ釣りするならココと言われるお店。「四万十川アカメ釣れてる?」と聞くと、「アカメなら裏戸湾の方が釣れるでしょ?」と切り替えされた。事実自分もこの前日に裏戸湾で80cmを釣っていたのだ。ルアーはOPSBlitz Max DR

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しかし、そこをグッとこらえて、「そんなこと言わずに、この人四万十川でアカメ釣りたくて静岡から来たんだから教えて下さいよ~」というと、「まぁね。台風の前までは釣れてたみたいだけど、台風後はイマイチ」「それは仕方がないですね。で、餌釣りもしたいんですけど、どこで餌釣ったらいいですか?」「なら○○行きなさい」・・・そんな会話の後四万十川に向かいました。
まずは餌を釣ろうとするものの、釣れてくるのは高知でアマギと呼ばれる魚ばかり。コイツは弱くて、針外すだけでもう泳ぐ力をなくしてしまう。チヌとかシマイサキとかが釣れてくれるとイイのだが、アマギしか釣れない。仕方がないので、超早合わせで対応して、魚籠の中でも生きている数匹を確保した。
餌釣りをしている間にもう日暮れ近くなってしまった。船を出した頃には薄暗くなっていた。例の淵に乗り出した頃にはもう真っ暗になっていた。船を出した場所の上には自動販売機の明かりがあり、それを目印に帰ることができる。これはありがたかった。潮は下げていた。淵の上流から船を流していく。
自分はルアー。Oさんは飲ませでやっていく。淵に張り出した岩場の沖に来たとたん、Oさんが「なんか餌が騒がしい」と言い出した。アカメが居るに違いない。するとOさんの竿がグ~~~~っと入った!!
「やりましたね?!」と振り返ると、「根掛かりみたいです」とOさん。船を根掛かり場所まで回し、回収。「でも、アカメが狙ってたはずですね」ともう一度岩の上流に船を回し流す。次の流しにも反応があったみたいだが、結局アタリはなかった。
そのまま淵の終わりまで流し、また上流に返す。同じように流したつもりだが、2流し目はなぜが浅瀬に船が向かう。浅瀬を見ると、水面がワサワサしている。餌釣り用のロッドに小さいルアーを付け投げると、ググッとアタリがあり、釣れたのは手のひらより少し大きいチヌ。リリースしようとすると、Oさんが「それ、もらえませんか?」というので、「何にするんですか?」と聞くと、「餌に」「でかすぎないですか?」「でも、これ食う魚はデカイはず」ってことで、餌になることに。船を淵の方に向け、Oさんはひときわ大きい針にチヌを付けた。船は例の岩の前にさしかかった。Oさん「また餌が騒ぐ!」

しかしその後何も起こらず、別の場所のサーチに向かう。
もう1つ下流の淵、橋脚と打っていったが、何もない。ふと下流に目をやると、雨の気配が・・・急遽船を上流に向けるが、追いつかれた。合羽を着る暇もなく、2人ともずぶ濡れ。船着き場に着いたときには2人で泳いだような状態に。車に逃げ込み、服を全部着替え、雨が止むのを待つ。小腹も空いたので、近くのコンビニに行きコーヒーとパンで一息つく。
船着き場で雨が止むのを待ち、出船しようとすると、餌が全部死んでいる。Oさんもルアー1本でやることになった。
船を出す。潮は上げにかかっているので、淵の最下流まで行く。船を流し始めるが、思ったように流れない。時間は深夜の2時。大潮だから上がり始めてすぐ。まだ上げ潮流が弱いのか?このとき使っていたのがディープクランク。これを投げて引いて船を少しずつ進めていく作戦を立てる。上流に向けて投げて、引いてくる。その間少し船が進む。そうこうしているうち上げ潮も効き始めた。
そして船は例の岩場に来た。ルアーはOSPのBlitz Max DR。岸際にキャストして、グリグリっと巻いてきたらグッとルアーを止められた。反射的に合わせると、強い引きが来た。「来ました」とOさんに伝えると「何ですか?」「わからない。アカメなら飛ぶはず」と言った瞬間船のヘリでドバっとジャンプ。
2人同時に「アカメだ!」と叫んだ。正直飛ぶまではアカメかも、でもコイかもと思っていたが、それからはもう必死でやりとりしてなんとかキャッチできた。写真を撮ろうにも。デカすぎで船の上では無理なので、ストリンガーにつないで釣り続行。
船を少し下流に向けてまた流し始める。次の1投、また同じところでガツンときてさっきより軽めだけど強い引き。でも今度はいつまでたっても飛ばない。寄せてみるとデカチヌ。いつものチヌはキビレだけど、コイツは本黒鯛。これもストリンガーに通し、続行。
しばらくしてまた来た。これはあたりとほぼ同時に飛び、アカメと判明。寄せるとまずまずサイズ。60弱か。これはすぐにリリースし、続行。
その後アタリも止まり、明るくなってきたので終了。
船着場に着くなり雨が降りだし、車に避難した直後にはザーザー降りに。しばらく雨宿りしているあいだにしばらく堕ちていた。

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その後、サイズを測ると、アカメが83cm。黒鯛が49、5cm。両方共ナイスなサイズでした。

幸運なことに、大きな事故もなく、初めての四万十川でのアカメ釣りで、2本も釣ることができました。

まずは、誘ってくれたOさんに感謝。こんな機会でもないと1人で絶対に船出してないし、たとえ出したとして、真暗な川の上に1晩1人で居るなんて恐すぎて無理。1晩頑張れたのも、Oさんが居てくれたから。そして、自分のことにように喜び、はしゃいでくれたOさん、本当にありがとうございました。

そして、できれば2本目のアカメはOさんの竿に来て欲しかったと思うのでした。

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