思い出した!初めてのシイラ

バス釣りオンリーから海の釣り、シーバスからのアカメに移った頃、アカメの凄い引きに翻弄され、何もできずにバラすことが連発した。たまたま良いタイミングで「シイラやってみんかえ?」と誘われた。シイラ釣りをやってみて、デカイ魚への初期対応を学べたと思う。

裏戸湾内のマリーナを出た船は、一路南へ向かう。目的地は“手結沖”のシイラ漬けだ。沖を回遊するシイラは、何かの物陰によく付く性質がある。シイラ漬けはこれを利用した人工漁礁で、海底に錘を置き、そこからロープを伸ばし、水面には竹を束ねたウキを設置するもので、土佐湾では手結沖と、佐賀沖に多く設置されている。高知港から南へ向かえば、そのまま手結沖の漬けに当たるということになる。もちろんシイラ漬けは、漁師さんが設置したもので、個人が勝手に釣りをしてもイイものではない。今回はちゃんと漁師さんに了承を得たものしかやらなかった。

出港し40分ほどで最初の漬けに付いた。船は漬けから50mほど離して停止した。船長は、「バスのようにギリギリを打たなくても大丈夫。最初なので様子見にポッパーがイイかな?」というので、とりあえず漬けをめがけてシイラ用のポッパーを投げた。着水してすぐにデカ目のポップ音を出し、長めのストロークで引いてくると、すぐに下から青い魚体が数匹浮いてきた。そのまま引き続けると、もっと多くの魚が湧いてきて、もうパニック。そのうち1匹がポッパーを食った!!いきなりもの凄いスピードで持って行かれ、合わせるどころではなかった。やや走られた後、強めに2度ほどアワセをくれた。魚はジャンプをしたりもぐったり、とても楽しいファイトをした。何とかキャッチしたのはメーターを超える雌。リリースしてまたすぐ投げる。しかしもう反応はない。「1回でスレちゃったなぁ」と船長。ルアーをペンシルに換えるとまた少し浮いてきたが途中でUターン。シイラの下に茶色い魚も見えたので、ジグに換えて少し沈めてしゃくるとガッと来た。でも小さくすぐにキャッチ。カンパチの小さいの。ジグへの反応もなくなり、次の漬けに移動。

第2漬け、ここも1投目は反応すこぶる良いものの、キャストする度に反応が落ち、終了。

第3漬け、同様。

第4漬け、ルアーをやや小さめのペンシルに代えると良い反応。でも早引きすると飛び出してしまい、スピードで見切られる感じ。

第5漬け、ルアーはシンキングペンシルのハニートラップに変更。これが当たり、早く引いても飛び出さず、ベイトサイズにもマッチしたようで、今までにない反応と、それが長続き。

そこからしばらくハニートラップで楽しい釣りができ、食った瞬間の対応、ダッシュしたときの対応も勉強になった。シイラは、食って、まず第1弾の引きが弱まったときに取り込むとそれでおしまい。ただ、1回目の取り込みタイミングを外すと、そこからはやたら長いファイトとなる。シイラが怒ったと船長は言うが、まさにそんな感じ。リリース前提なら、怒らせる前の元気なうちに取り込み、リリースするように心がけた方がよい。そのためには、ややオーバー目のタックルがイイ。

ハニートラップではもう十分釣ったので、ヤマトに代えてみる。もちろんフックは大きいもの2本に替えてある。新漬けに着いての第1投、ヤマトは良いところに落ち、ロングジャークで泡をまといながら潜らせると、何匹が付いてきた。またジャークを入れるとそのうち一番デカイのが食った!!イイファイトを堪能してキャッチ。この日一番の雄。まっ黄っ黄になっていた。

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その後何本か追加し、十分楽しめたので、終了。

ホント、トップでやれるので、楽しくてコーフンする。そして上にも書いたが、デカイ魚への対応を学べる。このサイズの魚を1日で何本も相手することなどほとんどないし、何本もとやることで、余裕もでき、実験ぽいことができる。土佐湾にはシイラ漬けがたくさんあるので、漁師さんとうまくやれば身近で大物ファイトが楽しめる良い環境だと思う。(シイラ漁師が出している遊漁船もある)

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