小笠原ジギング

しばらくぶりです。
遠洋航海に行ってました。高知を出て、小笠原を通り、ウエーク島の西でマグロ延縄をして、奄美大島に寄港して、高知に帰るルートです。
途中、マグロ延縄が終わった夜に、毎度、イカ釣りをするのですが、今回はふるわず、良い釣りができませんでした。

奄美大島に行く途中、小笠原の南方にある鷹寿海山で、2日間みっちりジギングもしました。もう、腕が痛くなるほどしゃくって、良い釣りができました。前回ここに来たのは2012年、10年ぶりで、その間に自分のジギングスキルも上がっているはず。それを試す意味でも楽しみ。ここは1000mほどの海底から駆け上がり、1番浅いところで50mほど。その部分はフラットが続き、大きさが野球場くらい,全体ではかなり広大な海山。小笠原からも遠く、訪れる人はほとんど居ない、ほぼ手つかずのパラダイス。後にも書きますが、2号をぷつぷつ切られたり、90ポンドのリーダーをスッパリ切られたりと怪物も潜んでました。10年前、ココから帰ってからすぐに、大きめのリールに4号を巻いたのを覚えてます。去年の鳥島に続き、ココでも活躍してくれるでしょう。
振り返ります。
2月22日未明、海山着。船は風潮に流し、私は04:00からデッキで始めました。しかし、船は海山を外れたようで,すでに水深は500mを超え、04:30には潮登りをするとの事。とりあえず、それまで、肩慣らしでやってみようと、スピニングタックルにダイワの旧旧スピードジグ80gを付けて、とりあえず200mほど落としてみたものの、何もなく、回収して、アシストフックに、あまりエサのムロアジ1本掛けでまた200m出してみる。フォールで反応無く、竿いっぱい上げて巻くを繰り返したところ、ちょうど100mほどでなにやら和違和感。試しに糸を張って聞いてみると、いきなり猛ダッシュが始まり、あっという間に100以上出される。途中ドラグを締めても、指で押さえても止まらず、それでもなんとか止まってくれた。そこからファイトが始まり、何度も走られ、竿はこれ以上しなったら折れる!と思ったものの、何とかしのいで浮いてきたのはキハダ。同僚にギャフを掛けてもらいキャッチ。まずまずサイズ、ってか幸先よし。測ると105~110cmくらい。写真を撮って、氷水に入れて、全員の夕食に提供。食べたらモチモチで、旨い!!

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潮登りの後、水深150mから駆け上がる場所で停船。早速レクター180を落とすと、着底前フォールでアタリ。合わせると乗って、ファーストランをこらえたところで、PE2号が高切れ。当たりレクターがあっという間に殉職。何だったんだろう?
くよくよしてても仕方がないので、クランキー280gに変えて、落とすと、底付近で小さな当たり。揚がってきたのはここの定番フエフキ。

次沈、着底し、なが~~~く上げて、フォールさせたらガン!合わせると乗って、また凄い走り。で、少し止めたらフッ。なになに?リーダーがスッパリ。サワラかイソンボでしょう。はぁ残念。しかもエースジグ2連殉職でショック。
スピニングタックルのスピードジグに変えると、カッポレ、キャサリン、アカハタと、ここの住人達が次々ヒット。

2号のベイトタックルに持ち替えてもヒットが続き、ややあってズン!からの強い引き。何度もしのいでいたらプン!という感触、はぁやっちまったぁと思ったものの、まだ付いてる。しかし次のランを耐えたらフッ!回収すると、2本フックの片方が切れ、もう1方は伸ばされていました。スゲェな。ここ。


その後もタックルを換えたり、ジグを代えたりしながら、何度か潮登りもし、夜の部突入。
潮登り後、水深160mほど、ジグを280gにして落とすと、底から少しのところでコン!で、揚がってきたのは元気なカンパチ。その後ギンガメアジなども混ざり、夜の部終了。

2月23日。4時にデッキに上がると、今から走るという。ちょうど良い。昨日最後に2つ根掛かりでロストして、リーダーを組まないといけない。30分間走っている間に2本仕上げて、準備万端。140mと言うので、Arc230g、オレンジグローにして、落とす。着底後1シャクリ目でゴン!カンパチ、食べ頃サイズ。次沈、着底寸前にゴン!良い引きで揚がってきたのはアカチビキ。

これ初めて釣った。嬉しい!次沈、これも着底寸前でゴン!で、アカチビキ。2本目なので荒く抜こうとしたら口切れでアウト!雑な事したらダメですね。
次沈、着底後1シャクリ、からのフォールでフワ!合わせると乗って良い引き。ナイスサイズのアカチビキ。次沈。フォールで食ってカンパチ。次沈、2シャクリ目でゴン!アカチビキ。朝一からバラシも入れて6連発空振り無し。周りは釣れてないので、これはジグの力。

薄明るくなってきたので、大物狙いの4号ベイトタックル。ジグはレクター330g赤日の丸グロー。着底し、何度かしゃくってあげてきた所でゴンと重強いアタリ、からの強烈な引き。これはデカカンパチか?!!と思いながら、何度も出されたりしながら揚がってきたのはアオチビキ。ま、今回初で嬉しいは嬉しい。


昼からは、カンパチ、カッポレ、キャサリン、シロダイ、フエフキとココのレギュラーが釣れ続け、

夜の部。これで最後。

アカチビキやギンガメアジがほぼ入れ食いで、周りではキハダが連発。そこでキハダ狙いにして、やや上げてきたところでゴン、からピリピリピリ。で、やや上を向いて走り出し、キハダと確信。でも、それほど強くなく、2号ベイトタックルでわりと楽に寄せてきて、キャッチ。95cm。前のキハダより1周り小さいけど狙って釣っただけに嬉しい。これはキープし。エラとワタを抜いて凍結保存。

 


これでまるまる2日間のジギング終了。ジグをたくさん取られた以外は満足満足。

10年間で、自分のジギングスキルがどれほど上達したか…たぶん、水深と潮流に合ったジグの重さを的確に選べるようにはなった。また、食いの良いジグをなんとなく選択できるようになった。タックル(特にフック)に合ったテンションの掛け方が割とできるようになった。デカいのが食っても冷静に対応できるようになった。そんな感じかな?

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